あめのおくりもの。 | 高山広ショー店のブログ

高山広ショー店のブログ

シンガーソングライターのようなアクターディレクトライター、高山広のオフィシャルブログ。

26、7年ほど昔の梅雨のじきでした。

そのころのボクはお天気同様
とっても鬱々とした日々を送っておりました。

集団を離れ
ひとりで芝居を始めてはみたものの
なにをテーマに、どうこさえて
どんな風に表現していいのか…
切り口が見つからず
悩んでばかりおりました。
キモチばかりが先走り空回り
心の中にはいつもシトシト雨
ジメジメした気分の毎日でした。

その当時は植木屋さんでアルバイトをしておりまして、
たまたまその日は雨のため現場が中止。
「あぁ今月も稼ぎが少なくなるなぁ…」
おキモチがシトシトからどしゃ降りに変わろうか、と
したとき!彼(彼女?)と出会ったのでした
アパートの窓から手の届くところに咲いていた
アジサイの葉っぱの上をノロノロと
(って言うかほとんど静止)進む
二匹のカタツムリさんを発見
「相変わらずノロマだな」そんなことを思いながら
からかい半分での頭をチョンとつついたとき、
それは降りてきたのでした、でしたでしたしたしたた…
(リバーブかけてお読みくだせぇ)
その全体的な動きとは真逆なほど
触覚だけが「ピクンっ!」と素早い反応をみせたのでした。
そのときボクは雷土(イカヅチ)で打たれた思いがしました。
大げさなようですがホントーです。
「こ、これだ!」

一見、
めちゃくちゃ暢気に映っていても、
実はのっぴきならない状況にあったり
彼らなりに大慌てしてることだってあるのかも。
これはっ
「でんでんむしの全力疾走や~

不朽の迷作
『逃げろ!マイマイ隊』
誕生の瞬間でした。



それはボクにとって
まさに「恵みの雨」となりました。
その一作でコツのようなものをつかませてもらった
ボクはそのあと狂ったように酒を飲みつつ
狂ったように作品を(あっ、ネタね)
数百本書き続けることになりました―
とさ。

「雨季雨期」は「ウキウキ
にかわり
以後、数十年におよぶ
ノーテンキ『おキモチ大図鑑』ロードを
ひた走ることになったのでした。
その歩みは、
マイマイ隊長以下のスピードであることは
説明するまでもない、
ですよねっ。

この季節にも大感謝な
おキモチマスターの
独り言でした。

お付き合いいただきありがとうございました。
sketch-1435384814795.jpg
「雨添結幸」うてんけっこう


梅雨も変わらず
「愛してま~~~~~~~~す

For Smile…