「百万回生きたネコ」という絵本で有名な佐野洋子さんの冊子をたまたま見つけて熟読中
絵本作家でもありますがエッセイも書かれてて、これがまた癖になるんです
絵本でもどこかクールで冷めてて毒がありますが
エッセイだと更にクリアになっていて毒々しいことさながら
そしてこの毒が爽快なので読んでいて清々しい
上司だったらイヤだな~とおもっちゃうかもしれないけど友達だったら相当楽しそうです。
2010年にもう亡くなられましたが闘病記でも壮絶なことを赤裸々に淡々と書かれていて、
死ぬってこういうことなのねって教えてもらえました
佐野さんのように歯に衣着せずズバズバ批判して生きていく人生を羨ましいと思うけれど、
やっぱりそれはそれで大変な生き方なんだなと改めて思います
嫌われる覚悟を持つというのは平凡な人間には到底できるもんじゃない
テレビでも毒舌キャラを売る芸能人は大変なんだろうな~
「蟻のハナ子」というエッセイ
自分勝手に生きている蟻のハナ子
化粧ばかりして働かず
けれども誰よりも食べて、好き勝手なことをして他の蟻たちを振り回す
コロッと死んだかと思うと遺書が出てきて
「バラと百合とランで私を埋めて」
「遺稿集を出版して」などというこれまたわがまま放題の遺書
それでも皆は最後だからと思って遺書通りハナ子を弔った。
誰も泣かなかった
蟻たちはハナ子の死後きちんと働き、カッとすることもなく仲良く暮らした。
そして静かに退屈した。
スゴい
高校の時に先生が
仲の悪い人たちを仲良くさせるには共通の敵を作ることです
って言ってたのを思い出しました
敵を作ることで健全な関係を保とうとする事自体が不健全だけど世の中そういう綺麗事で埋め尽くされているし
私自身もその通り
蟻のハナ子が平凡な毎日に色を付けていてくれているのにね
佐野洋子さんの追悼総特集、面白すぎてたまりません
別号の金子誠國義さんの冊子も買いましたよ
この人も強烈~
これもとても面白い
オススメです
ちなみに佐野洋子さんの絵本で好きなのは
おじさんのカサ
と
だってだってのおばあさん
その次に百万回生きたネコ
です