前報(7/11) で「つづく」と結んでおきながら随分とじらしてしまいました。
息子が体調を崩し、バタバタしているうちに今度は自分も風邪をこじらせてしまいまい、ブランクが空いてしまいました。
これまで、コンスタントに更新してきただけに、2週間ほど放置して、心配してくれた方もおりました。
何とか持ち直してきましたので、ぶり返さないよう気をつけたいものです。
自然の移り変わりの中で2週間というと短いようで長い時間であり、ブログで書こうと暖めていたネタも、時機を逸してしまったものもあります。
移ろう物事の旬というのは一瞬です。
改めてそんなことに気付いた経験でもありました。
さて、今日紹介するのも季節はずれの紅葉です。
前報のナナカマドは一部の枝が色づいていましたが、こちらは、日当たりの良い場所についた枝の先端部がほんのり色づいています。
木の葉っぱがついた部分全体をさして樹冠といいますが、樹冠の上部の外側が全体に色づいたような感じです。
同じ紅葉といっても、こちらは全く別の理由です。
そもそもヤマモミジは春先に一斉に葉を開くと、通常その後は新しい葉を開きません。
一斉開葉型と呼ばれるタイプの木です。
しかし、日当たりの良い枝だけは、その後も枝を伸ばし葉をつくっていくことがあります。
これは、徒長、二次伸長などと呼ばれます。
今年は7月19日から8月6日が「土用」で、今はまさにその期間ですが、この時期に芽がふくということで「土用芽(どようめ、どようが)」とも呼ばれます。
赤い葉は遅れて出てきた葉で、葉緑素が十分に出来ておらず、まだ葉っぱの機能としては準備段階のものです。
前報の紅葉は不採算店舗だったのに対し、こちらは全く逆。
いわば成長が見込まれる店舗(日当たりの良い枝)です。
将来予測に合わせて増築し、ハコ物(葉っぱ自体)は完成。
これから人材(葉緑素)などソフト面の体制(光合成機能)を整えようという段階です。
木というのは長生きする生き物。
長生きするためには、資源をどこに投資し、どう使うか、いつ使うかといった経営戦略がとても重要です。
葉の色づきからはそんな生き様をかいま見ることが出来るのです。