きのうデビューしたばっかりのラッコです。
かんじんなこと言うの忘れてたんだけどね。
ボクね。
カンガルーなの。
・・・ワスレテタ。。、、
今朝ね、ボクの里親のビマーラちゃん が教えてくれたんだよ。
じつはね。 あなたはね。 ラッコじゃないのよ~。 カンガルーなのよ~。
って・・・。
ええええぇぇぇぇぇーーーーーーー?????
って、ボクはもうしにそうになるほどびっくりしちゃってさ。
こりすちゃんも一緒になってしぬほどびっくりしちゃってさ。
そっか・・・ボク・・ラッコじゃなくってほんとうはカンガルーだったんだ・・・。
その証拠にね、ホラ、おなかのポッケ。
これがカンガルーの証拠なんだって。
そういえば思い出したんだ。
いちばんいちばんむかしの記憶はね。
草原なんだ・・・。
そう。
草原で母さんのポッケにはいってお昼寝してたらよく母さんがお話ししてくれたんだ。
青くて広くて遠い遠い海のお話を。
ぼうや、あのね。青くて広くて遠い遠い海にすんでるラッコはね、
朝から晩まで「ナミ」って名前のゆりかごに乗ってね。
朝から晩までゆ~らゆらとのんびりとそれはそれはしあわせに暮らしているのよ。
おなかの上にそれはそれは美味しい「かい」っていうごちそうをのせてね。
お母さんがコンコンコンって「かい」を叩いて割ってね、
それをみたぼうやもお母さんのおなかのうえにのっかってコンコンコンって叩いて割ってね。
青いソラをみあげながら毎日楽しくごはんを食べているのよ。
それを聞いたボクは母さんにねだっておなかのうえにのっかって
草原でひろったちっちゃい石をコンコンコンって叩いて遊んで、
それを見た母さんが一緒にコンコンコンって歌ってくれたんだ。
コンコンコン。 母さん。
コンコンコン。 ぼうや。
って。
そうだ。
だから母さんがボクに名前をつけてくれたんだった。
コンコンコンがだいすきだからぼうやはラッコちゃんね。って。
そうだ。
ボク思い出したよ。
ぼくはカンガルー。
ぼくの名前はラッコ。
カンガルーのラッコなの。
ちょっと母さんのこと思い出してホームシックになっちゃった・・・。。
ボク、ちょっと実家に帰ってきます。
あ。ビマーラちゃんにはナイショね。
心配するからさ。。
今夜、彼女が眠って夢の中にはいったころちょっと草原の実家に帰ってくるよ。
おなかのぽっけの中にあるどこでもドアで。
さいごまで読んでくれた人へ
ボクっていってるからラッコちゃんは男の子だよね~。
男の子カンガルーにはポッケはないのにね~。
とかいって、こりすの夢をこわすよーなことはゼッタイ言わないようにね~(^^)
笑