淵明庵(和食&日本酒・下板橋) ※紹介2回目
彼女様の知人に北海道出身の女性がいるんだが、その人を連れて汁カップル一押しの和食の名店淵明庵に行ってみた。
前回紹介した際と被っているメニューもあるんだが、2人だけだと食べられる量に限界があるので、こうやって胃袋が1つ増えるだけでも随分と満足度が違うんだよなあ。
というわけで、まずはお通し。この日はなめろうなんだかネギトロなんだかといった小鉢と、手作り感満載のポテトサラダがお出迎え。
まずはこれらとお店ご自慢の日本酒でチマチマやりつつ、メニューとにらめっこすると。
そして女性陣がなぜか大好きなぬるぬる。オレも嫌いじゃないけれども、なぜ女性はこういうぬるぬるした食べ物が好きなんだろうか?思わず下ネタに走りそうなオレがいるので必死に自重。
ちなみに中身は納豆・めかぶ・山芋・イカ・マグロなどなど。これにちょいと醤油を垂らしてグッチャグチャにかき混ぜてすすり込む。思わず米が欲しくなるが、必死に我慢して日本酒をチビチビ。
で、淵明庵のキラーコンテンツであるスモークチーズ。チーズはあれこれと味を試して市販の物を買って来ているそうなんだが、スモークする段階から店で手作業なんだとか。
これが風味濃厚、外側サクっと内側しっとりで食感も最高。笑っちゃうくらいべらぼうに美味いんだが、残念な事にコレと決めていたチーズが販売を止めてしまい、代替品も見付からず、今ある在庫が切れたら二度と食べられないそうな。
誰か条件に合う美味しいチーズを知っている方がおりましたら、是非とも教えて頂きたいなと。
<条件>
・味がいい
・食感がいい
・燻製してる最中に溶けない
・店で出せるくらいの値段
※今まではどっかのホテルが作ってた棒チーズを買ってたそうな
このチーズは本当に日本酒と合うわぁ。失われたオーパーツ化するのだけは何としても防ぎたい。
隠れた殺人メニューの板ほや。簡単に言えばほやを漬け込んで干した物なんだが、これがもうマジでヤバイ。味の濃さといい自然な甘味や磯の風味といい素晴らしすぎる。
オレは海の幸の珍味というと、このわたやばくらいが大好きなんだが、この板ほやはそれと並べても遜色ないくらい酒好きの心の友。
季節柄という事で寒ぶりの刺身。甘味のある独特な風味といい、トロトロさといい、それでいて部位によってしっかり食感が楽しめる点といい、マグロなんか外人にくれてやって構わないからぶりだけは死守しろと言いたい。
いいじゃん別にマグロなんて。日本人には他にも殺人級の美味い魚がいくらでもあんじゃん。ぶり美味いよぶり。
続いてご主人が自分で釣ってきたというカワハギ。釣ってから少し日が経ってしまったそうで、「刺身じゃさすがにお出し出来ないんで煮付けがいいですよ」 とのこと。
甘辛いタレで煮付けて、表面にたっぷりと山椒がかけてあり、骨が柔らかいのでちょっと頑張ればバリバリ食べられる。
ついさっき板ほやを食べたばかりの気もするが、ばくらいで追い討ちをかけてみた。ぶっちゃけオレよりも女性陣の酒の進み方が異常で怖くなった。
ちなみにこの店にはエビスビールと選りすぐった日本酒しか置いていないため、日本酒好きな人間以外はあまり楽しくないと思う。
が、日本酒好きな人間にとってみたら天国のような場所なわけで。
しかも置いてある日本酒ってのが本当に良い酒ばかりで、中には蔵元から直接譲ってもらって来た流通に流れてないような物まであり、日本酒に苦手意識を持っている人でも "目覚める" 可能性が高い。
オレがまさにそれ。
この店のオバちゃんに調教される前までは日本酒が嫌いで嫌いでしょうがなかったのに、この店で薦められるがままにあれこれ呑んでる内に開眼してしまい、今じゃ 「日本酒が一番好きです」 と言えるようになってしまった。
しかも悪酔いしないし、喉の奥でウっと詰まる嫌な感じなんか一切しないし、今まで飲んでた日本酒って何だったんだろうねまったく。
冬なので鴨鍋!甘めの美味しいおつゆの中におふと鴨と豆腐が鎮座。鴨も当然美味いんだが、つゆが美味いからおふが美味くて美味くて。
本当は最後にうどんを入れたかったんだけど、諸事情(主に腹具合) により辞退。
ここから先は今回一緒に行った北海道出身の女性による大暴走。すでに充分お腹が膨れているというのに、メニューに郷土料理的な懐かしい文字列を見付けたらしく、「どうしても食べる!絶対頼む!」 と次々と注文しやがった。
その第一弾がぬかさんま。これはさんまをぬか漬けにしたものを焼いたシンプルメニューなんだが、どうやら北海道のスタンダードな食べ方なんだそうだ。ぬか床に野菜と一緒にさんまやにしんやさばといった魚を放り込んでおいて、ご飯時にそれを引っこ抜いて来て焼くらしい。
で、ぬか漬けといってもそれほど臭いは強くなく、程よく身が締まって、味がぎゅ~~っと濃縮されてて本当に美味い。酒飲みならばぜひ食べて欲しい一品である。
続いてザンギ。スクリューパイルとかスーパーウリャッ上の方ではなく、北海道では鶏の竜田揚げ(唐揚げ?) の事をこう呼ぶそうな。
で、これまたしっかり味が染みてて、サクサクと心地よい食感があって、お酒がドンドン減っていく魔法のメニュー。
■総評
味:☆☆☆
値段:☆☆(額面は高いがクオリティから言えばかなり抑えた価格設定)
品揃え:☆☆
店の雰囲気:☆☆
接客:☆~☆☆☆(店のオバちゃんのキャラを許せるかどうか)
遠征:☆☆☆
デート:☆☆☆(大人のデート限定)
DQN率:☆
備考:日本酒好き&和食好きな人が 「ちょっといい物を食べたいな」 と思った時に大活躍する名店。その辺の居酒屋とか小料理屋と比べると高く感じるんだが、その理由は置いてある酒が良すぎて価格を抑えるにも限度があるって事なんじゃないかと。本当に美味くて飲みやすい酒ばかりなので、ついつい飲みすぎてしまい、そして美味い酒があれば食べ物が進んでしまうってのが人情なわけでして。結果としていつもお店のオバちゃんに 「食べすぎだよアンタ達は!」 と怒られるくらい大宴会をしてしまってお財布にダメージっていう。とは言っても所詮は板橋区なので、高く付いても1人6千円もあれば充分。これが繁華街の土地代だけで大変な事になっちまうような立地だったら恐ろしいだろうなあ……。本当に板橋区で良かった。
池袋から東武東上線で2駅目(池袋→北池袋→下板橋) なので、騙されたと思ってぜひ。ただし品よく楽しくお酒を呑める大人限定って感じなので注意。(恐らくガキが行っても良さがわからんと思う)
■淵明庵(和食・日本酒)
住所:東京都板橋区板橋1-36-12
TEL:03ー3579ー3854
営業時間:11:30~13:30 18:00~23:00
定休日:日曜
http://www8.ocn.ne.jp/~enmeian/index2.htm
そういえばウチは板橋グルメサイトだった!
というわけで、今後しばらく板橋グルメ記事が続きます。おかげさまで未紹介の写真が貯まりまくりです。
今回ご紹介するのは日本酒と魚料理の名店 「淵明庵」 さん。場所は下板橋駅の目の前の通りを中山道方向に上って行ったところ。
この店は料理と酒の美味さと店のおかあちゃんのキャラの濃さに定評がある店で、苦手な人は二度と行かなくなるという大変板橋らしいお店である。
ちなみにオレとうちの子は平気で通ってる。
この日のお通しは鴨のスモークとタマゴサラダ的な小鉢。鴨肉が肉厚でスモーキーでうめー!初手から酒が進みまくりで困っちゃう。
旬の食材を使ったメニューが壁にぺたぺたと張られまくっているので、とりあえず美味そうな物を適当に頼んでみる。
「健康第一 ぬるぬる」
普通はネバネバと書く物だと思うんだが、この店の流儀ではぬるぬるになるらしい。イカ・マグロ・納豆・めかぶ・山芋・卵黄と具沢山でぬるぬる。軽く醤油を垂らしてとにかくぬるぬる。
そういやゴットハンド大山総裁が 「強くなりたいならねばねばした物をたくさん食べなさい!」 と言っていたのを思い出した。押忍。
自家製チャーシュー。醤油でガツンと味が付いてて酒のアテとしてぴったり。ただ味が濃いんで薄味好きな人にはオススメできないかもしれん。
適当に美味しそうなところを刺身にしてもらたー。海老の頭を唐揚げにしてくれたー。どれも普通に美味しかったんだが、久々に食べると鮭とかタコブツって美味いな。
オレは実は日本酒が凄く苦手なんだが、この店に来ると喜んで何杯でもガブガブ呑んでしまう。
というのも、この店はとにかく日本酒に拘ってて、普通の店じゃ呑めない聞いた事もないような美酒をお値打ち価格で飲めるのである。
「本当に良い日本酒なら悪酔いしないし、苦手だって人でもスイスイ呑めちゃうもんなのよ。」 と濃キャラの "お姉さん" が言っていたが、オレは日本酒の匂いを嗅いだだけでウエっと気持ち悪くなるし、付き合いでグラス1杯呑もうもんなら速攻でマーライオン化するほど苦手である。
それがこの店では勧められるがままに呑んでも悪い酔い方はしないし、心の底から 「これうめえ!」 と思えるし、不思議な事もあったもんだなと。
鮭の白子の唐揚げ。フグでも鱈でもなく鮭の白子ってのは初めて食べたかもしれん。クセがなくてほどよく柔らかで美味いぞこれ。唐揚げの具になると固すぎず柔らか過ぎず、餡として抜群だと思った。
ぬかサンマ。ぬか漬けにしたサンマを焼いてあるんだが、これまた程よく身がしまって美味い。漬けてあるだけに普通の焼きサンマと比べるとジューシーさは弱いけど、その代わり噛む度にじゅわ~っと魚の旨味が伝わってくる酒飲みの必須アイテムである。
本当は新子のにぎり鮨を頼もうと思ったんだが、残念ながら売切れてしまっていたため、代わりにうに雑炊を注文。うにの主張はそれほど強くないが、まったりしててしみじみ美味い。「日本人さいこー!」 と叫びたくなる一品である。
せっかくなので漬物も頼んでみたんだが、よく味が染みてて美味いなあ。特にミョウガが美味いのなんの。いっそ最初からこれを頼んでちびちび日本酒呑んでもいいんじゃないのかと思った。
お店で使ってる塩が美味しくて何気なく 「どこのお塩?」 と聞いたら、「今なら在庫余裕あるから買ってく?」 と言われて購入。確か1,000円くらい。勿体無くて未だに使ってないオレがいるわけですが。
■総評
味:☆☆☆(文句なし)
値段:☆☆
品揃え:☆☆
店の雰囲気:☆☆
接客:☆~☆☆☆(店のオバちゃんのキャラを許せるかどうか)
遠征:☆☆☆(この店なら遠征も勧められる)
デート:☆☆
DQN率:☆
備考:和食系の良い飲み屋が多い板橋でも、一二を争うハイレベルなお店だと思う。特に日本酒が好きな人は騙されたと思って一回は行ってみるべき。ただしかなりお値打ち価格だとは思うんだが、それでも元のコストが高いため、あれこれ頼みすぎ飲みすぎるとえらい高く付くので注意。良い肴で良い酒を引っ掛けたい大人のためのお店と言えるだろう。呑み方の汚いヤツは迷惑だから行くな。
あとこの店はランチをやっているんだけど、その時間帯は小鉢・漬物・味噌汁がついて700~800円とかなりお得。昼飯をここで食べて、さらに晩酌しに来るという荒業も余裕で可能。
■淵明庵(魚料理・日本酒)
住所:東京都板橋区板橋1-36-12
TEL:03ー3579ー3854
営業時間:11:30~13:30 18:00~23:00
定休日:日曜
http://www8.ocn.ne.jp/~enmeian/index2.htm
前回紹介した際と被っているメニューもあるんだが、2人だけだと食べられる量に限界があるので、こうやって胃袋が1つ増えるだけでも随分と満足度が違うんだよなあ。
というわけで、まずはお通し。この日はなめろうなんだかネギトロなんだかといった小鉢と、手作り感満載のポテトサラダがお出迎え。
まずはこれらとお店ご自慢の日本酒でチマチマやりつつ、メニューとにらめっこすると。
そして女性陣がなぜか大好きなぬるぬる。オレも嫌いじゃないけれども、なぜ女性はこういうぬるぬるした食べ物が好きなんだろうか?思わず下ネタに走りそうなオレがいるので必死に自重。
ちなみに中身は納豆・めかぶ・山芋・イカ・マグロなどなど。これにちょいと醤油を垂らしてグッチャグチャにかき混ぜてすすり込む。思わず米が欲しくなるが、必死に我慢して日本酒をチビチビ。
で、淵明庵のキラーコンテンツであるスモークチーズ。チーズはあれこれと味を試して市販の物を買って来ているそうなんだが、スモークする段階から店で手作業なんだとか。
これが風味濃厚、外側サクっと内側しっとりで食感も最高。笑っちゃうくらいべらぼうに美味いんだが、残念な事にコレと決めていたチーズが販売を止めてしまい、代替品も見付からず、今ある在庫が切れたら二度と食べられないそうな。
誰か条件に合う美味しいチーズを知っている方がおりましたら、是非とも教えて頂きたいなと。
<条件>
・味がいい
・食感がいい
・燻製してる最中に溶けない
・店で出せるくらいの値段
※今まではどっかのホテルが作ってた棒チーズを買ってたそうな
このチーズは本当に日本酒と合うわぁ。失われたオーパーツ化するのだけは何としても防ぎたい。
隠れた殺人メニューの板ほや。簡単に言えばほやを漬け込んで干した物なんだが、これがもうマジでヤバイ。味の濃さといい自然な甘味や磯の風味といい素晴らしすぎる。
オレは海の幸の珍味というと、このわたやばくらいが大好きなんだが、この板ほやはそれと並べても遜色ないくらい酒好きの心の友。
季節柄という事で寒ぶりの刺身。甘味のある独特な風味といい、トロトロさといい、それでいて部位によってしっかり食感が楽しめる点といい、マグロなんか外人にくれてやって構わないからぶりだけは死守しろと言いたい。
いいじゃん別にマグロなんて。日本人には他にも殺人級の美味い魚がいくらでもあんじゃん。ぶり美味いよぶり。
続いてご主人が自分で釣ってきたというカワハギ。釣ってから少し日が経ってしまったそうで、「刺身じゃさすがにお出し出来ないんで煮付けがいいですよ」 とのこと。
甘辛いタレで煮付けて、表面にたっぷりと山椒がかけてあり、骨が柔らかいのでちょっと頑張ればバリバリ食べられる。
ついさっき板ほやを食べたばかりの気もするが、ばくらいで追い討ちをかけてみた。ぶっちゃけオレよりも女性陣の酒の進み方が異常で怖くなった。
ちなみにこの店にはエビスビールと選りすぐった日本酒しか置いていないため、日本酒好きな人間以外はあまり楽しくないと思う。
が、日本酒好きな人間にとってみたら天国のような場所なわけで。
しかも置いてある日本酒ってのが本当に良い酒ばかりで、中には蔵元から直接譲ってもらって来た流通に流れてないような物まであり、日本酒に苦手意識を持っている人でも "目覚める" 可能性が高い。
オレがまさにそれ。
この店のオバちゃんに調教される前までは日本酒が嫌いで嫌いでしょうがなかったのに、この店で薦められるがままにあれこれ呑んでる内に開眼してしまい、今じゃ 「日本酒が一番好きです」 と言えるようになってしまった。
しかも悪酔いしないし、喉の奥でウっと詰まる嫌な感じなんか一切しないし、今まで飲んでた日本酒って何だったんだろうねまったく。
冬なので鴨鍋!甘めの美味しいおつゆの中におふと鴨と豆腐が鎮座。鴨も当然美味いんだが、つゆが美味いからおふが美味くて美味くて。
本当は最後にうどんを入れたかったんだけど、諸事情(主に腹具合) により辞退。
ここから先は今回一緒に行った北海道出身の女性による大暴走。すでに充分お腹が膨れているというのに、メニューに郷土料理的な懐かしい文字列を見付けたらしく、「どうしても食べる!絶対頼む!」 と次々と注文しやがった。
その第一弾がぬかさんま。これはさんまをぬか漬けにしたものを焼いたシンプルメニューなんだが、どうやら北海道のスタンダードな食べ方なんだそうだ。ぬか床に野菜と一緒にさんまやにしんやさばといった魚を放り込んでおいて、ご飯時にそれを引っこ抜いて来て焼くらしい。
で、ぬか漬けといってもそれほど臭いは強くなく、程よく身が締まって、味がぎゅ~~っと濃縮されてて本当に美味い。酒飲みならばぜひ食べて欲しい一品である。
続いてザンギ。スクリューパイルとかスーパーウリャッ上の方ではなく、北海道では鶏の竜田揚げ(唐揚げ?) の事をこう呼ぶそうな。
で、これまたしっかり味が染みてて、サクサクと心地よい食感があって、お酒がドンドン減っていく魔法のメニュー。
■総評
味:☆☆☆
値段:☆☆(額面は高いがクオリティから言えばかなり抑えた価格設定)
品揃え:☆☆
店の雰囲気:☆☆
接客:☆~☆☆☆(店のオバちゃんのキャラを許せるかどうか)
遠征:☆☆☆
デート:☆☆☆(大人のデート限定)
DQN率:☆
備考:日本酒好き&和食好きな人が 「ちょっといい物を食べたいな」 と思った時に大活躍する名店。その辺の居酒屋とか小料理屋と比べると高く感じるんだが、その理由は置いてある酒が良すぎて価格を抑えるにも限度があるって事なんじゃないかと。本当に美味くて飲みやすい酒ばかりなので、ついつい飲みすぎてしまい、そして美味い酒があれば食べ物が進んでしまうってのが人情なわけでして。結果としていつもお店のオバちゃんに 「食べすぎだよアンタ達は!」 と怒られるくらい大宴会をしてしまってお財布にダメージっていう。とは言っても所詮は板橋区なので、高く付いても1人6千円もあれば充分。これが繁華街の土地代だけで大変な事になっちまうような立地だったら恐ろしいだろうなあ……。本当に板橋区で良かった。
池袋から東武東上線で2駅目(池袋→北池袋→下板橋) なので、騙されたと思ってぜひ。ただし品よく楽しくお酒を呑める大人限定って感じなので注意。(恐らくガキが行っても良さがわからんと思う)
■淵明庵(和食・日本酒)
住所:東京都板橋区板橋1-36-12
TEL:03ー3579ー3854
営業時間:11:30~13:30 18:00~23:00
定休日:日曜
http://www8.ocn.ne.jp/~enmeian/index2.htm
そういえばウチは板橋グルメサイトだった!
というわけで、今後しばらく板橋グルメ記事が続きます。おかげさまで未紹介の写真が貯まりまくりです。
今回ご紹介するのは日本酒と魚料理の名店 「淵明庵」 さん。場所は下板橋駅の目の前の通りを中山道方向に上って行ったところ。
この店は料理と酒の美味さと店のおかあちゃんのキャラの濃さに定評がある店で、苦手な人は二度と行かなくなるという大変板橋らしいお店である。
ちなみにオレとうちの子は平気で通ってる。
この日のお通しは鴨のスモークとタマゴサラダ的な小鉢。鴨肉が肉厚でスモーキーでうめー!初手から酒が進みまくりで困っちゃう。
旬の食材を使ったメニューが壁にぺたぺたと張られまくっているので、とりあえず美味そうな物を適当に頼んでみる。
「健康第一 ぬるぬる」
普通はネバネバと書く物だと思うんだが、この店の流儀ではぬるぬるになるらしい。イカ・マグロ・納豆・めかぶ・山芋・卵黄と具沢山でぬるぬる。軽く醤油を垂らしてとにかくぬるぬる。
そういやゴットハンド大山総裁が 「強くなりたいならねばねばした物をたくさん食べなさい!」 と言っていたのを思い出した。押忍。
自家製チャーシュー。醤油でガツンと味が付いてて酒のアテとしてぴったり。ただ味が濃いんで薄味好きな人にはオススメできないかもしれん。
適当に美味しそうなところを刺身にしてもらたー。海老の頭を唐揚げにしてくれたー。どれも普通に美味しかったんだが、久々に食べると鮭とかタコブツって美味いな。
オレは実は日本酒が凄く苦手なんだが、この店に来ると喜んで何杯でもガブガブ呑んでしまう。
というのも、この店はとにかく日本酒に拘ってて、普通の店じゃ呑めない聞いた事もないような美酒をお値打ち価格で飲めるのである。
「本当に良い日本酒なら悪酔いしないし、苦手だって人でもスイスイ呑めちゃうもんなのよ。」 と濃キャラの "お姉さん" が言っていたが、オレは日本酒の匂いを嗅いだだけでウエっと気持ち悪くなるし、付き合いでグラス1杯呑もうもんなら速攻でマーライオン化するほど苦手である。
それがこの店では勧められるがままに呑んでも悪い酔い方はしないし、心の底から 「これうめえ!」 と思えるし、不思議な事もあったもんだなと。
鮭の白子の唐揚げ。フグでも鱈でもなく鮭の白子ってのは初めて食べたかもしれん。クセがなくてほどよく柔らかで美味いぞこれ。唐揚げの具になると固すぎず柔らか過ぎず、餡として抜群だと思った。
ぬかサンマ。ぬか漬けにしたサンマを焼いてあるんだが、これまた程よく身がしまって美味い。漬けてあるだけに普通の焼きサンマと比べるとジューシーさは弱いけど、その代わり噛む度にじゅわ~っと魚の旨味が伝わってくる酒飲みの必須アイテムである。
本当は新子のにぎり鮨を頼もうと思ったんだが、残念ながら売切れてしまっていたため、代わりにうに雑炊を注文。うにの主張はそれほど強くないが、まったりしててしみじみ美味い。「日本人さいこー!」 と叫びたくなる一品である。
せっかくなので漬物も頼んでみたんだが、よく味が染みてて美味いなあ。特にミョウガが美味いのなんの。いっそ最初からこれを頼んでちびちび日本酒呑んでもいいんじゃないのかと思った。
お店で使ってる塩が美味しくて何気なく 「どこのお塩?」 と聞いたら、「今なら在庫余裕あるから買ってく?」 と言われて購入。確か1,000円くらい。勿体無くて未だに使ってないオレがいるわけですが。
■総評
味:☆☆☆(文句なし)
値段:☆☆
品揃え:☆☆
店の雰囲気:☆☆
接客:☆~☆☆☆(店のオバちゃんのキャラを許せるかどうか)
遠征:☆☆☆(この店なら遠征も勧められる)
デート:☆☆
DQN率:☆
備考:和食系の良い飲み屋が多い板橋でも、一二を争うハイレベルなお店だと思う。特に日本酒が好きな人は騙されたと思って一回は行ってみるべき。ただしかなりお値打ち価格だとは思うんだが、それでも元のコストが高いため、あれこれ頼みすぎ飲みすぎるとえらい高く付くので注意。良い肴で良い酒を引っ掛けたい大人のためのお店と言えるだろう。呑み方の汚いヤツは迷惑だから行くな。
あとこの店はランチをやっているんだけど、その時間帯は小鉢・漬物・味噌汁がついて700~800円とかなりお得。昼飯をここで食べて、さらに晩酌しに来るという荒業も余裕で可能。
■淵明庵(魚料理・日本酒)
住所:東京都板橋区板橋1-36-12
TEL:03ー3579ー3854
営業時間:11:30~13:30 18:00~23:00
定休日:日曜
http://www8.ocn.ne.jp/~enmeian/index2.htm