【信州新そば巡り2008】 食後の温泉編 【異常な満腹感との戦い】 | C.I.L.

【信州新そば巡り2008】 食後の温泉編 【異常な満腹感との戦い】

前回ご紹介した蕎麦の踊り食いのお陰で、汁カップル2人は身動きも取れないほどの苦痛を味わっていた。

そんな2人は温泉にでも入って心と身体を休めようという結論に至ったのだが、車を走らせているとちょっとステキなお店を発見。



パっと見は何屋かわからなかったのだが、気になってじ~~っと観察してみたところ紅茶の専門店だという事が発覚。
・A+!(アプリュス)

「お茶を飲んで休憩って、今のオレらに必要な全てが揃ってるじゃないか!」 と一気にテンションが上がり、とりあえず突撃。



店内に入ってみると、周囲ののどかな景色とはまるで別世界のコジャレオーラがぷんぷん。なんたって店のすぐ裏が畑なのにこの内装て。



微妙に落ち着くんだか落ち着かないんだかといった複雑な気分で、とりあえずメニューを確認。するとどれも微妙に高い…?



「なんだよ観光地価格なのかー」 と残念がっているオレの目の前に並べられたお茶セット。

ポットにはゆったりめのカップに楽に3杯は取れるほどの茶葉が入っており、農場から選んでいるというだけあって香り高く、さらに添えられたミルクも甘く濃厚な香りを発していて最高に素晴らしい。

うわごめんなさい!これなら別に高くないです!




オレが選んだのはアッサムの何とか農園のヤツ。(超適当)

この店はミルクティを頼むと、通常よりも多めに茶葉を入れてくれて、ミルクで割ってベストな味わいになるように調節してくれる。

で、先にも書いたけどそのミルクの香りも素晴らしくてな。紅茶が濃い目なんで、ケチケチせずタップリ入れると幸せ気分に浸れるんじゃないかと。

最初は 「うわコジャレだ!」 とツベコベ言っていたオレ様ですが、気付けば食後の小粋なティータイムを満喫していたわけでございまして。


■A+!(紅茶専門店)
住所:長野県東筑摩郡波田町7422-6
TEL:0263-92-8626
営業時間:11:45~19:00
定休日:水曜日、第1木曜日
サイト:http://www.aplus-tea.com/
※2人で紅茶1つと焼き菓子とかの注文でもいいそうです。(紅茶は1人1つだと多いかも)



思いがけぬお茶タイムで少し癒されたボクらは、紅葉を愛でつつ温泉を目指す。丁度冬期に入って閉山になったばかりだったので空いてるだろうと思い、今回は上高地方面に向かう事に。



上高地周辺の温泉と言えばココ!マイカーでは入れないトンネルのすぐ近くにある掘っ立て小屋なんだが、実はここは洞窟風呂になっていて、隠れた立ち寄り湯スポットなのである。

そもそもは中の湯温泉という温泉宿の持ち物なんだが、お宿が少し離れた所に移築してしまったため、洞窟風呂だけがポツンと残ってしまったらしい。



「塚原ト伝縁の~~」 と謳っている点はさておき、いや、さておきというかその辺は深く考えない方がお互いの為かと。

で、ここに入りたい場合はいくつか方法がある。

・中の湯温泉に宿泊する
この場合は使用中でない限りタダで入れて、中の湯の車で送迎して貰える。

・トンネルの目の前にある "中の湯が経営する売店" で入浴料を支払う。
空いていれば30分目安(1人700円) で貸切に出来る。入浴料を支払うと鍵をくれるので、それで開けて入り、時間が来たら売店に鍵を返せばOK。カップルでも家族でも1人旅の立ち寄りでも貸切に出来るのでステキ。



ちなみに崖の上に建つボロい小屋というナイスな立地であり下には梓川が。最大の敵は地すべりのような気がしないでもない。



ドアを開けて中に入るとまず脱衣所がある。ここで支度をしていざ湯船へ!となるわけだが、その前に入ったら必ず鍵はかける事。気付かずに誰かが入って来る可能性があるので注意。(場所が場所なので貴重品を盗まれたりってのは考え辛いが)



で、脱衣所の扉の先はこのような階段になっており、文字通り洞窟へ降りて行くと。閉所が苦手な人には若干厳しいかもなあ。



階段を降りきると湯船があるんだが、洞窟風呂というだけあって奥が意外と深くなっている。この広さなら3~4人で入っても足が伸ばせるかも。



階段の所にある窓から明かりが入ってきて中々にステキなロケーション。狭くて暗い所が大好きなオレとしては申し分ない。

泉質は若干の濁りと硫黄臭とピリピリした刺激があり、鉄分も含んでいるらしい。(単純硫黄泉に分類されてるみたい)

それほど熱くはないんだが、洞窟風呂だけあって熱が篭りやすいため、長く入り続けるのは厳しいかもしれん。

ああ、ココなんか気に入った。



売店に鍵を返すと、店のオジちゃんが 「お茶入れたから飲んでってよ」 と休ませてくれた。お言葉に甘えてコブ茶とお菓子を頂戴し、しばしグッタリ。

ついでにこの先の道路状況などを聞き、「まだ雪もないから普通に通れるよ」 という言質を頂いたので、少し先にある中の湯温泉にも行ってみる事にした。



山道のカーブをくねくね進むこと数分で中の湯温泉に到着。だが駐車場から宿の入り口までが坂っていう。坂っていうか山っていう。



中の湯の入り口に到着した頃には持病の喘息がひゅーひゅー音を立ててたのは秘密な。

で、ここの露天はシンプルな造りなんだけど、男湯の方は鳥の巣箱が置いてあって、色々な種類の野鳥が群がってて賑やか。

あとタヌキいたタヌキ。飼っているのか野生なのかはわからんが、タヌキがお湯の様子を伺いに来てた。(流石に人間を見ると逃げるが、運がよければ内湯からタヌキの挙動を観察できる)

今回は少し曇って(というかガスって) しまっていたので景観がイマイチだったんだが、晴れていれば目の前に穂高岳なんかが見えるらしい。惜しいなあ。


というわけで、タヌキや野鳥と戯れながら山の温泉を満喫し、満腹感が少し落ち着いた頃合を見計らって東京へ帰りましたとさ。(ちなみにあまりに満腹すぎて夕飯抜きでした)


来年は山形村の近くに適当な宿を取って、2日くらいかけてゆっくり蕎麦を楽しもうと固く決意。1日でアレコレ食うのは無理だと悟った。


■参考リンク
・前編(唐沢集落そばバトル編)