感傷的なワルツ | 山本みずき

山本みずき

いつの間にか博士課程に進学しておりました。相変わらず政治学専攻で、戦間期のイギリス政治を中心に研究しています。関心の対象は、政治史、思想史、社会史など。学問から離れると華道と日本酒のことばかり考えています。

チャイコフスキーの「Valse Sentimentale(感傷的なワルツ)」という曲がびっくりするほど美しくて、昨日から何時間聴いてるの?っていうくらい繰り返し流しているのに、何度聴いてもまったく色褪せない。元々はピアノのための作品で、いまではチェロやヴァイオリン、フルート、オーケーストラなど様々な楽器で演奏されているようですが、どの音色もじっと聴き入るほど美しい。ついつい感傷に浸ってしまうけれど、穏やかで、心を落ち着かせるような旋律、痛みを和らげてくれるような優しさを秘めていて...。同じくチャイコフスキーでいうなら「Barcarolle(舟歌)」など、こういう短調で物悲しい旋律にはいつも心が奪われます。音楽って、いいですね。