幾度かの発売延期を経てハウリンウルフの本がついに登場いたしました。
正式には2月6日が発売日でありますが、とっくの昔に予約をしている人へは先行で到着をし始めました。
本のタイトルは「ハウリン・ウルフ ブルースを生きた狼の一生」。
発売元は他ならぬ「P-vine books」であります。
一冊の価格が5000円というけっこうお高い設定でありましたが、限定1000部でしかも中身は小さな文字でびっしり。
しかも、ウルフの一生をあらゆる角度から取材した集大成となればブルース愛好家にとっては必須アイテムかも。
しかし、限定1000部とはいうものの、果たして売り切れるのだろうか?
これはもう全国のブルース愛好家の皆さんのお力をお借りせねばならぬところでしょう。
念のためにハウリン・ウルフについて簡単に解説してみますと、当店の名前「ルースター」も彼の歌っている「リトル・レッド・ルースター」のルースターであります。
ハウリン・ウルフは1910年にミシシッピー州で生まれたブルースマンで1976年に亡くなっています。
ハウリン・ウルフとはもちろん芸名。
ブルースマンは芸名が多いのです。
日本で言うのならばアニマル浜口、ジャイアント馬場などプロレスの世界と同じようなネーミングと考えてみてもいいかもしれません。
彼のスーパーだみ声はアメ横の店先で大声で売っている人とがっちりした大柄の大工の棟梁を足して2で割ったような感じです。
まあ、名実ともにブルース界の親方と言ってよいでしょう。
そんな親方が皆さんご存知のロック界に与えた影響は計り知れません。
前述のローリング・ストーンズの「リトル・レッド・ルースター」はもちろんですが、クリームの「スプーンフル」、ドアーズの「バック・ドアー・マン」、ジェフ・ベック・グループの「アイ・エイント・スーパースティシャス」、UFOの「ビルト・フォー・コンフォート」等は、いずれも彼の歌っている曲のカバー。
つまり、全世界の方々が熱狂したイギリス勢のロックのスーパースターたちはハウリンウルフの影響が確実にあったというわけなのです。
いやー、それだけのお人なのに、彼の人生は順風満帆だったと言えたのでしょうか?
動くハウリンウルフのDVDも一昨年だったか出ておりますが、やはりそれだけでは知りえない彼の人生をぜひとも読んでいただければと思うのであります。
■荻窪ルースターはブルースを始め、ジャズ・ブラジル・ファンク・ソウル等々ルーツ系の音楽の生演奏を毎晩やっているライブハウス。
http://ogikubo-rooster.com
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