男鹿・イタリア魚醤フォーラム | 男鹿萬盛閣つれづれ日記

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秋田県男鹿半島にある温泉旅館「男鹿萬盛閣」の女将から、いろ~んなことをつれづれに発信していきます。観光のことやお天気のことなど、ご質問もお気軽に!

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「しょっつるで男鹿を元気に」を合言葉に、男鹿・イタリア魚醤フォーラムが男鹿市で開催されます。

みなさん、しょっつるってご存知ですか? ハタハタを漬け込んでできた魚醤、有名なものでは「いしる」や「ナンプラー」なども同じく分類されているようですね。男鹿の名物なんですよ 今はしょっつる鍋にしか使われなくなっていますが、本来は調味料の一種としていろんな使い方があるようで、男鹿の諸井醸造さんで出しているミニサイズのしょっつるはとても使いやすくておススメです。当館の売店に置いてありますのでチェックしてくださいね。

今回はこの男鹿名物しょっつるに焦点を当て、同じくイタリアで作られている魚醤「コラトゥーラ」を活用した地域づくりに成功したイタリアのチェラータより、市長、コラトゥーラ生産者、シェフを招いてのフォーラムだそうです。

秋田にいらっしゃった県外のお客様は「秋田=きりたんぽ」というイメージが強く、当館でも「きりたんぽ鍋が食べたい」とのご要望が多くあります。でも!実は男鹿ではきりたんぽはあまり食べません。それこそ、お客様が来たときに出すような料理で、男鹿の郷土料理ではないのです。石焼料理もそう。あんな手間と道具のかかる料理は家庭ではできませんから男鹿の家庭料理ではないんです。男鹿の地域に染み付いている郷土料理はなんといっても「しょっつる」でしょう。当館でももっともっとしょっつるを活用していかなければ!

さて、今回のフォーラムは往復はがきでの参加申し込みが必要で、今日が締め切り。ただ、どうしても参加したい!という方がいらっしゃいましたら、「男鹿半島まるごと博物館協議会 018-832-5680」までお電話してみてくださいね。

フォーラム詳細
日時:2009年11月22日(日)10:20開会
会場:ハートピア(男鹿市民ふれあいプラザ)ホール
10:40~ 「いま、なぜ、魚醤なのか」
        講師 杉山秀樹氏(フォーラム山・川・海)
11:00~ 「男鹿市のしょっつるの現状と課題」
        講師 渡部幸男氏(男鹿市長)
        講師 諸井秀樹氏(諸井醸造所)
11:30~ 「チェターラ市の魚醤のいま」
        講師 セコンド・スクイッツァート氏(チェターラ市長)
        講師 ヴィンチェンツォ・ディ・マウロ氏(コラトゥーラ生産者)
12:10~ 「イタリアと秋田の魚醤料理試食会」
        料理の紹介 作左部史寿氏(イタリア料理店シェフ)
13:30~ 「パネルディスカッション」
       〈パネラー〉二田良英氏(男鹿市商工会事務局長)
             米本かおり氏(料理研究家)
             篠原司氏(魚醤文化研究家)
             ピエトロ・ペッシュ氏(カタクチイワシ協会会長)
             フランチェスコ・トンマーロ氏(イタリアシェフ)
       〈アドバイザー〉セコンド・スクイッツァート氏(チェターラ市長)
               渡部幸男氏(男鹿市長)
       〈コーディネーター〉谷口吉光氏(地産地消を進める会)

つぶやきです。いつもこういうフォーラムや勉強会って土日に行われることが多くて(大学の講演会も)、結局観光業や宿泊業に従事している人たちは従業員さんが多くて一人ぐらい抜けても大丈夫な会社ぐらいしか参加できないんですよね。一般参加者を多くしようと思うとそうなるのは仕方のないことなんですが。今回のフォーラムには私も行きたいし、民宿さんにも参加してもらって、実際男鹿でお客様に料理を提供している人たちの意識向上につなげてもらいたいところですが、土日、特に連休だったりすると参加は無理。こういうことが実際観光客のお客様相手に現場に立つ認識や知識の差を生じさせているんじゃないかな~って思ったりして。今回のフォーラムの目的は、観光ではなくて地域づくりなので、男鹿市民の方々にたくさん参加してもらいたいですね!