絲山秋子著 海の仙人最初、ファンタジーとかいう不思議な存在が出てくるので、現実離れしたストーリーかと思いきや、せつなくて苦しくなるお話でした。自由に豪快に生きる、私の友達のアズマユウコに似た片桐にファンタジーが言う、「いいんだ。あまりいろいろ知らなくても。大丈夫だ、お前さんは」というセリフは、まるで自分に言われているみたいで涙があふれてきて、そこからの話の展開に胸が苦しくなって、新幹線の中だというのに号泣です。マスカラがとれる、アイラインで涙が黒いと気にしつつも(≧ω≦)大人の恋は辛いですね。