何百と 言わせてもらった ありがとう~第2回熊本城マラソン完走記第3部の1 | 神社仏閣旅歩き そして時には食べ歩き

神社仏閣旅歩き そして時には食べ歩き

還暦を過ぎて体にトラブルが出始めて、ランニングを楽しめなくなりました。近ごろはウォーキングに軸足を移して道内の神社仏閣を巡り、御朱印を拝受したり霊場巡礼を楽しんでいます。いつかは四国八十八ヶ所巡礼や熊野詣をすることが夢です。by おがまん@小笠原章仁

(1)太宰府天満宮へ

 熊本最後の朝。そんなに早起きする必要もないのに、午前5時に目覚めてしまいます。外は天気予報の通り、雨が降っていました。この後の予定は、9時01分の新幹線に乗って博多に向かいます。

 自宅に送り返す荷物は、昨夜のうちにほぼまとめてしまいました。あとはチェックアウトの時にフロントに頼むだけです。午前7時過ぎには早々と朝食会場に行きました。

 このホテルで3度目の朝食ですが、バイキングの内容はそれぞれ違っていて、連泊でも楽しめます。熊本入りしてから体調不良と食欲不振に悩まされてきましたが、マラソンを走ってエネルギーが枯渇したせいでしょうか。今日は食欲旺盛です。

 朝食を終えて部屋に戻り、最後の準備をします。予定では、熊本駅まで歩いて行くつもりでした。その途中で白梅天満宮に立ち寄ろうと思っていたのですが、この本格的な雨です。傘も持ってきていないだけに・・・。

 7時45分に部屋を後にして、フロントに荷物の発送を依頼しました。そして外に出ると客待ちのタクシーが1台います。私はそのタクシーに乗り込み、熊本駅新幹線口に向かいました。時間は早かったのですが、駅の土産物店をじっくり回ります。職場へのお土産などを買いました。

 ホームに出て待っていると、9時01分発さくら544号がやってきました。

Road to SAROMAN BLUE-九州新幹線さくら


 初めて乗る九州新幹線です。たっぷりと味わいたかったのですが、博多までの所要時間はわずか35分。行きは在来線を乗り継いで2時間近くかかっただけに、新幹線のすごさがよくわかりました。

 時間の早さというのは新幹線の魅力ですが、そのかわり車窓風景を楽しむという魅力がなくなってしまいます。スピードが速いため車窓風景をゆっくり見られないということもありますが、最短ルートを通るためでしょう、どうしてもトンネルが多くなります。またトンネルじゃなくとも、防音壁が建てられて視界を防いでいるところもあります。在来線は「旅行」ですが、新幹線は「移動」ですね。今回は行きと帰りで使い分けをしたので、よけいにそう感じました。

 予定通りに博多駅に到着し、奥さんと奥さんが一晩お世話になった友人夫婦と落ち合いました。そして友人夫婦の車で太宰府天満宮を案内してもらうことになりました。飛行機の時間は福岡空港を14時35分です。博多で数時間の観光をするつもりでいましたが、太宰府というのはまったく頭にありませんでした。私が考えていたのは大濠公園あたりを散策することでしたが、この天気ではちょっと厳しいと思っていました。

 もう一つ考えていたのは、博多南線に乗ることでした。これならば雨の影響はありません。ですがこのプランを奥さんが喜ぶとは思えません。雨の場合は、JR博多シティでもブラブラしようというのが苦し紛れのプランでした。

 でもこうして案内をしてもらえるということで大変助かりました。本当だったら、Ogakunが受験生だった頃に来てやればよかったんですけどね。

 10時30分頃に太宰府に到着しました。雨の月曜日ということで、おそらく普段よりは人出も少ないのでしょう、閑散とした参道を歩きました。

Road to SAROMAN BLUE-太宰府天満宮参道


 御神牛の頭も撫でてきましたが、頭がよくなってくれたのでしょうか。

 参道を歩いていたときは閑散としていると思いましたが、境内には思いのほか多くの人がいました。しかもその人たち、日本をしゃべっていない人が多いのです。なるほど、九州からは韓国も近いですしね。福岡から釜山に出ている高速船を利用すると、3時間程度で行けるとか。運賃も13,000円くらいのようですから、北海道まで飛行機で行くよりはるかに安いですね。そういえば、新幹線の車内アナウンスも、日本語の次は韓国語、中国語でやってました。

Road to SAROMAN BLUE-太宰府天満宮


 参道の脇に古びた小さな社があります。単なる古くさい社かと思いきや、なんと志賀社という重要文化財であるとのこと。室町時代に建てられたもののようです。建てられた当初は黒漆と金製金具をふんだんに使った美術工芸品といえるような建物だったとか。そんな往事の面影はありませんが、500年以上の時を越えてきたということに畏敬の念を抱きました。

Road to SAROMAN BLUE-志賀社


 私たちは雨が降る中を本殿に向かって歩き続けました。(つづく)

Road to SAROMAN BLUE-太宰府天満宮



(2)福岡空港へ