何百と 言わせてもらった ありがとう~第2回熊本城マラソン完走記第1部の5 | 神社仏閣旅歩き そして時には食べ歩き

神社仏閣旅歩き そして時には食べ歩き

還暦を過ぎて体にトラブルが出始めて、ランニングを楽しめなくなりました。近ごろはウォーキングに軸足を移して道内の神社仏閣を巡り、御朱印を拝受したり霊場巡礼を楽しんでいます。いつかは四国八十八ヶ所巡礼や熊野詣をすることが夢です。by おがまん@小笠原章仁

(5)ささやかな前夜祭

 この頃になると、さすがに疲れてきました。宇土櫓、大天守、小天守の上り下りと城内散策、そして夏目漱石内坪井旧居。けっこう歩いています。何度も言いますが、マラソンを走る前日にやることじゃありませんね。

 でもまだまだ歩きます。帰りは上通から下通のアーケード街を、ぶらぶらと散策します。しかし奥さんも疲れてしまったのか、あまりお店に立ち寄ろうとしません。

 明日の熊本城マラソン。4kmの部は、この上通と下通のアーケード街を走るようです。これも面白いコース設定ですね。

 私たちはひとまずコーヒーショップで休むことにしました。考えてみれば、今日は昼食の時間以外はほとんど座っていません。私はそれがどのようなものかもわからず「ベトナムコーヒー」を注文しました。まあ、疲れているときにはちょうどよかったかもしれません。

 ひと休みした後、引き続きアーケード街を散策します。このあと、18時にマラソン小僧さんと清正公さんの銅像の前で待ち合わせをしています。3人で夕食をしようということなのですが、どこの店に行くかまだ決まっていません。せっかく熊本まできて全国チェーンの居酒屋というのではちょっと寂しいです。いくつか有名店をチェックしてきましたが、予約の電話を入れていません。土曜日ですし、有名店となると予約は必須ですよね・・・。

 そんなこんなでブラブラしていると、1軒のお店が目に止まります。メニューが店の前に置かれていて、中を見ると郷土料理もあるし値段も手頃です。さらに私の心をわしづかみにする文字が目に入りました。それは「全席掘りごたつ」。

 ここに決定です(笑)。店が決まらずうろうろするのは好きじゃないので、ひと安心しました。

 時間は16時を回っています。半端な時間が残ってしまったため、いったんホテルに戻って手足を伸ばそうかとも思いました。でもまたすぐに出直してくるのも億劫です。

 ということで、熊本城方面に戻ることにしました。朝、城彩苑に立ち寄ったときは、まだ早い時間だったので、食べ物屋さんなどは空いていないところもありました。ですから再び城彩苑に行きました。

Road to SAROMAN BLUE-城彩苑


 でももはや体力の限界に達していた私たちは、ブラブラするよりも観光案内所で座っている方が多かったように思います。明日、大丈夫か?

 やがて18時が近づいてきたので、私たちは清正公さんの銅像に向かいます。

Road to SAROMAN BLUE-長塀


 すでに18時が近く、北海道ならばもう暗くなっている時間です。でもまだまだ明るい様子を見ると、ずいぶん西に来たのだなぁと思いました。

 マラソン小僧さんと合流して、さきほど見つけた店に向かいました。飛び込みでも席が確保でき、ささやかな前夜祭の開始です。刺身などの他に辛子れんこんなども頼んで、ビールのジョッキを傾けました。

 しかし・・・私はまたもややらかしてしまいます。1杯目のビールを半分くらい空けた頃だったでしょうか。テーブルに置いたジョッキに手が当たり、ひっくり返してしまいます。他の人にかけなかったからよかったようなものの、私には少しビールもかかってしまいました。どうも今回はいつもの遠征よりもやらかし率が高いような気がします。

 宴の最中に、熊本シティエフエムの村上さんから電話が入りました。マラソンの目標タイムを聞かれ、4時間30分くらいと答えておきます。すると村上さんは、その頃を見計らって電話を入れてもいいかと言います。そしてそれを放送でも流すというのです。

 おがまんレポート熊本版ですね(笑)。

 もちろん、私は快諾しました。どうせ今回は携帯を持って走るつもりでした。ですから負担が増えるわけではありません。そしてよかったらレース後もスタジオに立ち寄ってくださいとのことでした。レース後は本妙寺に行くつもりでしたが、9時間生放送の現場を覗くというチャンスも捨てがたいですね。ぜひ寄らせてもらいますと答えて電話を終えました。

 相変わらず胃の調子がぱっとしませんが、それでもせっかくの前夜祭、しっかり飲み、食べ、そして語りました。

 食事の後はキャサリンズバーにまた行こうかという話も奥さんとはしていたのですが、奥さんも疲れてしまってまっすぐホテルに帰りたいといいます。私たちはマラソン小僧さんとここで別れて、花畑町電停から電車に乗りました。

 ホテルに戻ってからは、大会に向けた準備の最終チェックです。レース用のウェアと着替えを用意します。ただ荷物は極力少なくなるようにと考えました。最初の頃は不安のあまりいろいろなものを用意しましたが、最近では必要最小限のものだけを持って行くようになってきました。

 同時に奥さんは帰りの荷物をまとめます。明日は私がマラソンに出かけた後、奥さんは9時01分の新幹線で久留米の友人の元に向かいます。そして翌朝に博多駅で合流する予定です。ですから自宅に送り返す奥さんの荷物は、今のうちにまとめなければなりません。なんだかあっという間の熊本滞在です。

 お互い荷物の準備も終えて、ベッドに入りました。お腹の不安や練習不足の不安などいろいろ頭の中を渦巻いていましたが、体の疲れが勝ったようです。私はあっという間に眠りに落ちてしまいました。(第1部おわり)


(1)奇跡の追加当選
(2)桂花本店とキャサリンズバー
(3)熊本城
(4)本丸御膳