5周目も うまく走れず 追試験~第12回利尻島一周悠遊覧人G完走記2 | 神社仏閣旅歩き そして時には食べ歩き

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還暦を過ぎて体にトラブルが出始めて、ランニングを楽しめなくなりました。近ごろはウォーキングに軸足を移して道内の神社仏閣を巡り、御朱印を拝受したり霊場巡礼を楽しんでいます。いつかは四国八十八ヶ所巡礼や熊野詣をすることが夢です。by おがまん@小笠原章仁

(2)今年もうにぎり


 大会前日の6月2日。午前7時に家を出て、車を走らせ始めました。ところがその直後に、腕時計をつけていないことに気がつきます。慌てて車をUターンさせ、腕時計をつけてから出直します。


 留萌から稚内まで、ずっと日本海沿岸を通っていきます。その景色は美しく、オロロンラインと呼ばれています。昨年はずっと曇り空で、利尻富士の姿も見えなかったのですが、今年は素晴らしい天気となり、快適なドライブとなります。ただし気をつけないと、交通量の少ない道で気持ちがよくなりすぎると、知らず知らずのうちにスピードも出すぎてしまいますからね。1月にやっと復帰したゴールド免許。もう手放さないようにと慎重に走りました。


 昨年は霧に隠れて見通しきれなかったオトンルイ風力発電所の28基の風車もはっきりと見えました。でも今年は車を停めることもなく、そのまま通過しました。


 利尻富士の姿もしっかりと見え、徐々に大きくなってくるのがとても嬉しく思えました。稚内が近くなってから、海から霧が押し寄せてきて見えなくなった区間もありましたが、稚内市内が近づくと霧はまた晴れ、美しい景色が広がりました。


Road to SAROMAN BLUE-展望台からの景色


 好天に恵まれたことと、途中あまり停車しなかったことで、予定よりも早く稚内に到着しました。フェリーターミナル内は、いかにもランナーという姿の人が半数くらいを占めています。まだ観光シーズンが始まったばかりの利尻ですから、この大会がなければこれほどフェリーも混まないのでしょうが、ターミナル内もその後に乗り込んだフェリー内もけっこう混雑しています。


 フェリーターミナルでは、Beanさんご夫妻やオホーツクのゲンさんらと合流し、一緒にフェリーに乗り込みました。やがて出航しましたが、水面はまるで鏡のようで波ひとつありません。これほどのべた凪は初めてのような気がします。


 デッキに出ても、寒さを感じることはありませんでした。徐々に離れていく北海道。そして少しずつ近づいてくる利尻島。今年の島はどのように迎えてくれるのか、とても楽しみです。


 1時間40分の航海はあっという間に終わり、5度目の利尻に上陸です。フェリーを出迎える大会実行委員の皆さん。その中には黒川実行委員長の姿もあり、ご挨拶をしました。そして今年もお世話になるペンションレラモシリからmanamiさんが迎えに来ており、ゲンさんとともに車に乗り込み、レラモシリに到着しました。


Road to SAROMAN BLUE-レラモシリ


 チェックイン後、受付会場に行き受付を済ませます。それからレラモシリに戻り、入浴をしました。自慢の温泉が併設されているというのに、昨年は入らずに終わってしまいましたから、今年はここに入ることも目標のひとつでした。そして入浴後は、テラスで利尻富士を眺めながら、同宿の仲間たちと歓談をします。


Road to SAROMAN BLUE-歓談


 やがて交流会の時間が近づき、私たちは会場に向かいました。


 利尻島一周55kmを10時間以内に走るというこの大会。私が初参加した6年前は、定員が200名くらいで、参加者は150名を超えるくらいだったと思います。でも年々参加者が増え、それとともに定員も増やし、今年の定員は400名となり、エントリーは390名に達したようです。


 この交流会も今年は300人という定員が設けられ、その定員も埋まりキャンセル待ちも出ているとか。今年はエントリー開始初日に大会と交流会、完走パーティにエントリーしましたが、来年以降も確実に参加できるよう、早めのエントリーを心がけようと思います。


 交流会のテーブルには、ひとりひとりにおにぎり2個と、うに、ホタテが配られており、たこの刺身などもたっぷりとあります。このほかにも焼き魚は取り放題、飲み物も飲み放題となっていまして、たらふく飲み食いできるようになっています。


Road to SAROMAN BLUE-ごちそう


 ただし・・・最初のおあずけは覚悟しなければなりません。利尻島には利尻富士町と利尻町の2つの町があります。実行委員長のあいさつの後、利尻富士町長のあいさつ、利尻町長のあいさつと乾杯、という流れで続きますから、開会後15分くらいはうにを目の前にしておあずけ状態となります。


 まあ、あいさつの長さも歓迎の気持ちの表れと思い、笑顔でじっと待つのが大人のたしなみと、5回目ともなると慣れてきました。


 利尻町長による乾杯の後、今年もまずはこれからスタートです。


 おにぎりにうにをてんこ盛りにしての「うにぎり」。もうお約束となっていますね。


Road to SAROMAN BLUE-TS3V0198.jpg


 うにぎりに舌鼓をうち、ビールに喉を潤し、宴のときはあっという間にすぎていきます。でも翌日は大会ですから、飲む方は少し控えようと思い、缶ビール2本でとどめておこうと思っていたのですが、ついつい3本目にも手を出してしまいました。


 この大会、なぜか他の大会と比べてトイレに寄る回数が多くなってしまうのですが、もしかして前日の飲み過ぎにも原因があるのではないか?そう気づいたので、どうにか3本で我慢をしました。


 やがて宴も終了し、おひらきとなります。レラモシリまで夜風を受けながら歩いて帰り、部屋に入ります。そのまま着替えてベッドに潜り込みました。旅の疲れと酔いが重なったおかげでしょう、私はたちまち眠りについてしまいました。(つづく)


(3)スタートするへ



(1)2つの目標