先行部隊が待っている朝里。ところが、その中にはRt NAHAさんと奥様の姿が!私たちを見かけて応援に立ち寄ってくれたようだ。これはありがたい。ここで一息つきながら、後続のメンバーを待つ。
ところが、その中にmeloさんの姿がない。張碓の上りから足を痛めていたようだったmeloさん。途中のバス停に到達したとき、ちょうど路線バスがやってくる時間だったので、乗せてあげたとのこと。あ~、それはもしかして、私が乗ろうとしていたバスではないか!そのバスに抜かれたのにも気づかずに走っていたわけか・・・。
おんたまさんは、スタート前から、いまの足の状態では20km以上は難しいと言っていた。ここまで宮の沢から20kmを超えている。おんたまさんも朝里殿をゴールとする模様。それじゃあ私が道案内をしようとすると、私は手宮までいかなければダメだという。
なして?
meloさんもおんたまさんも足が痛いから仕方がないとか。私も右膝と左の脛が痛い。でもダメだという。
なして?
そりゃあ、きびだんごを食べてしまったから、お供をしなきゃいけないかもしれないけどさ。そりゃあチョコだって食べてしまったけどさ。とりあえず外に立っていても寒いので、コンビニを目指して走る。いかにして皆の目を盗んで朝里殿に向かうかを考えながら・・・。
コンビニではまっすぐにトイレに駆け込む。大問題は発生していないが、おなかがやたらと冷たく感じていた。
トイレに入ると驚いた。ウインドブレーカーの下に着ていた長袖Tシャツは、めくれあがっていた。そのため、お腹の部分だけはウインドブレーカーの下が素肌となっており、へその上下は赤黒くなっている。こんなことになるまで気づかずに走っていたとは・・・。なんだか私は妙におかしくなった。
その赤黒いお腹を見ているうちに、何を血迷ったのか、手宮へ行こうという気持ちが湧いてきた。手宮まではすでに10kmを切っている。朝里殿でリタイアするとしても、ここからは2km近くあるはず。しかも、上りだったような気がする。まあ内陸へ向かっていくのだから、上りであることには間違いない。どうせ苦しいことに変わりないのなら、手宮殿を目指すとしよう。トイレを出たとき、私の気持ちは固まっていた。
トイレを出ると、お食事中の人が多い。私は一足先に出ることにした。すでに12時を回っており、ペース的には予定よりも遅れている。多分、最も時間がかかるであろう私が先に出て、途中で吸収してもらった方が、ロスタイムも少なくてすむだろう。幸いいづみさんからもらったチョコの効果か、あと10kmくらい走るには問題はなさそうだ。あまり手宮殿到着がギリギリだと風呂に入るだけで終わってしまう。でもどうせなら、入浴後に食事をしたい。そしてビールも・・・。
私はみんなに先に行く旨を告げて手宮に向かう。するとあさ-coさんも私と同行するということで、一緒に手宮を目指すことになった。あさ-coさんがついていれば、途中でコースアウトをして朝里殿に向かう心配もないだろう。
再スタートして1km前後で、ヨーイチさんとまぐちゃちゃさんに追いつかれる。後続のメンバーも後ろに見える。だが私たちのペースも、キロ7分前後。朝里までのペースよりも速くなっている。多少のアップダウンはあったが、海辺に出てからはもうほとんど平らだ。ウイングベイ小樽の横を通り、
マリーナを眺めながら
石原裕次郎記念館の横を通り、
1歩ずつゴールが近づいてくる。
現金なもので、ゴールが近づくにつれて元気が出てくる。ペースもキロ7分前後のラップを安定して刻んでいく。色内埠頭公園の横を通るときは、2002年に出場したおたる運河ロードレースを思い出す。ちょうどあのときにも走ったコースを走っていることになる。
ここまで向い風ということが多かったのに、ここにきて追い風が吹いてくる。きつい状態での追い風はありがたい。そのまま風に背中を押されながら、前へ進む。
反対側の歩道には、ヨーイチさんが待っていてくれた。ガーミンの距離表示は37kmを指す。そして左にカーブをすると、いきなり湯の花の看板が目に入る。よし、あそこまで行けばもう走らなくても済む。そう思うと、私はスパートをしていた。
37.57km。4時間35分08秒88。これが走り終えたときのガーミンの表示である。しかしこの時間には大問題の分も含まれており、実走行時間は4時間25分程度だろう。
朝里殿をゴールとしたmeloさん、おんたまさんを除くメンバーは、無事に全員手宮殿に到着した(tamoyanさんは吹雪のため途中で断念したようだ)。
13時20分頃全員が到着し、それから急いで入浴する。帰りの無料送迎バスは14時30分。あまりのんびりしている時間はない。14時には風呂から上がり、それから早くできるであろうカレーライスを注文する。そして・・・もちろん、ジョッキも。そこで0次会を済ませ、無事に全員でバスに乗り込む。約1名、注文した親子丼が20分も出てこなくて、ちょっと慌てたけど。
札幌に着いてからは、ホテルに荷物を置いて新年会会場であるKfactoryへ。ここは昨年の忘年会のときに行った店。今回の幹事があたった・・・というか、言い出しっぺだから率先して幹事をやって、ススキノで2,000円台の飲み放題ということで探すと、ここが出てきた。ここならば、クーポンを使えば、2時間食べ放題、3時間飲み歌い放題で2,415円。忘年会のときの料理も悪くなかったので、飢えたランナーたちには好都合の店だ。案の定、テーブルに運ばれた料理は、瞬く間に食べ尽くされてしまう。いつ見ても、ランナーの胃袋は恐ろしい・・・。
15名による新年会も終了し、2次会へ繰り出す。2次会はkakusan。ランナーズの2006年12月号で紹介された店でもある。ここまでたどり着いたのは8名。みんなで飲みかつ歌い、楽しく過しましたとさ。おしまい。
・・・えっ?飲み会の記述はあっさりしすぎているって?そうは言ってもねぇ。記憶がなかったり、忘れてしまいたいことがあったり・・・。写真をつけておくので、これで勘弁してください。