いよいよコース最高地点へ向けての登りです。
トレイルを少し入った所で立ち止まって、ザックを降ろしました。
ザックの中から秘密兵器を出します。
トレラン用ポールです。
*この写真は箕面で撮影したものです。
ポールの使用を禁止しているレースもありますが、千羽海崖は使用可能です。
但し他の参加者の迷惑にならないように道を譲ったり、後方を走るランナーに気を配る必要があります。
そこで作戦を立てて、2大ピークの登り部分だけポールを使おうと決めていました。
今回携行したのは、シナノのトレランポール13.6
4分割になるので、小さいトレラン用のザックにも収納出来ます。グレゴリーのルーファスにもすっぽり入ります。
それに外から見えると秘密兵器にならないですからね。ザックに隠しておきました・・・
大腿四頭筋を使うトレイルの登りもトレランポールを使って、腕の力を動員して登ればサクサク進めます。早歩き程度のペースなので、走るよりは遅くなりますが脚を温存出来ますからね。
ポールを使って登っていくとやがて、少し開けているところが見えてきました。ボランティアの誘導員さんが見えました。
誘導員さん
「最高地点ですよ~!ここから下りだから、頑張って!」
またここは、往路と復路が分かれるポイントでもあります。
ポールをザックに収納して、折角なので三角点と一緒に誘導員さんに写真を撮って頂きました。
さあ下りをかっ飛ばしますよ~
少し下ると広い林道の砂利道です。テケテケと下って行きます。
再び舗装道路に出て、次のトレイル入口を目指します。
トレイル入口には仮設トイレが設置されていましたが、ここはパス。
さあ2回目の最高地点への登りです。帰りの登りルートは広めの林道。
ポールは要らないかなぁ…と思いましたが、後半に脚を残すため作戦通りの戦略でいきました。
やがて見晴らしの好いところを過ぎるとトレイルが狭くなってきました。人が1人やっと通れる広さで、おまけに、これって壁を登るの?っていうくらいの急登です。
ポールを突く場所にも困る狭いルートですが、腕の力も使って、身体を上へ上へと引き上げて行きます。
やがて、なだらかな走れるフカフカのトレイルになり、再び最高地点に戻ってきました。
オフィ
「戻ってきました~!」
とボランティアの方に声掛けしてさらに走ります。
ここからは再び行きに通ったルートをトレースして行きます。
そして、白沢エイドに戻って来ました。
トイレを済ませて、エイドでは焼き餅を頂きました。これがほんのり甘くて美味しーい
「残り三分の1頑張ってね。」エイドの地元のお母さんたちに励まされます。
元気を貰って、再び走りだします。しばらく行くと、またもや階段地獄!!
トレイルを走っている時に聞こえるのは、小鳥達のさえずりと自分の足音、息使い、そして海崖に打ち付ける波の音
3分の2を過ぎて、景色を楽しむ余裕も出て来ました。絶景をお楽しみ下さい。
海崖に打ち寄せる波、波、波・・・
千羽展望所まで戻ってきました。
ここからは、試走で走ったので距離感の判るルートです。
千羽富士を通過。三角点にしっかりタッーーチ
ゆるやかに曲がるトレイルを抜けると、視界が開けました。
「見えたーーー!!!」
ゴールの大浜海岸が眼下に見えます。
あれがゴールだ!
大浜海岸の眺めは、「激走!モンブラン」でモンテ峠から眼下に見えるゴール地点のシャモニーの街のようでした。(ちょっと大袈裟・・・)
脚は痙攣しそうですが、最後の力を振り絞って、ゴールを目指しました・・・
(続く)