バウの修理(その12 補強板の反転。超簡易モールドその2) | なんちゃってオーシャンセーラーのブログ

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オーシャンセーリングに憧れて。。。
今は、実現に向けてヨットの整備と身の丈より少しだけ背伸びをした活動をしています。

『バウの修理(その11 補強板の積層。失敗は成功の基!)』http://ameblo.jp/oceansailor/entry-11890252672.html からの続き。。。


U君とA君とワイワイ言いながら積層した次の日は一日中雨だったので、『ターニングタイド』を観てきました。(『ヨットの映画を観てきました!!』http://ameblo.jp/oceansailor/entry-11888319865.html



2014年7月4日、金曜日。


昼過ぎからゴソゴソ。。。



まずはドキドキしながらピールプライを剥がしてみます。。。


高価だけどもっと使いやすいピールプライがあると聞いていたので、安いほうにしたのでドキドキだったけど綺麗に剥がせました。。。

たぶん”使いやすい”ピールプライとは伸縮性があって形に馴染み易いということだと思います。。。


が、やはりアンカーウェルのハッチの”受け”の部分には浮き上がりが。。。


オマケにピールプライがしわになっていた部分には光沢が。。。

まあ、とりあえず作業を進めます。。。


ピールプライがしわになっていた部分はサンディングすれば済む程度、浮き上がりは削り取ってマイクロバルーンエポキシパテを入れてさらに上から積層すればいいだけのこと。。。


次からはもっと初めから切込みを入れて、重ねる時に切込み部分が同じにならないように工夫することにしよう。。。


ただ、時間がな~。。。月末のレースがな~。。。

やっぱり、

『もう還暦過ぎたからそろそろ最後のレースだから、、、』

というお願いには惑わされないようにしないと。。。

ラガマフィンのオーナーは87歳で現役だとか。。。


ヨットマンって基本的に何故かみんな若々しい。。。

せめて年を理由に泣き頼みするときは喜寿、、、いや、”米寿”を過ぎてから声をかけてください!!


還暦くらいでは、自分の活動や艇の整備をそっちのけでお手伝いに行くのは???で、いつも後悔してしまいます。。。


しかし、50代でまだバウ、60代でやっとコクピットに入れてもらえるスポーツって。。。

他のスポーツなら僕の年なら既に引退だよね。。。それがまだまだ若手って。。。


まあ、それだけ体力や勘以上に経験が必要なスポーツということですかね?

って、スポーツなのかな???



話をもとに戻して、、、


不要な部分を金鋸で切っていきます。。。


グラインダー(ベビーサンダー)にカッティングディスクを付けてカットすれば一発なんだけど、粉塵対策のためになるべくハンドツールで行います。。。


青い方はお隣の艇からの戴きもの、というか僕が自分のを持ち出したけど、力が入れれない部分な上に、切れ味が悪い自分の刃をお隣さんが持っていた新品の刃と交換したもの。。。


が、お隣さんの持っていた刃は100均クオリティー。。。

1mほど切っていたらドンドン曲がってきた。。。


で、手前のホルダーに付いている刃は『Bahco』の刃。

ほんの少し湾曲したけど、残り合計約5m位?は問題なく切ることができました。。。

僕は『安いものは悪かろう。』や『高いものは良かろう。』という考えは持っていないのですが、こと工具に関してだけは、値段に対する作業量は同じようです。。。


どういうことかというと、

今回のように、外周約4m、内部約2m(後述)を切断するのに100均クオリティーは1m、バーコの刃は5m切ることができました。


たぶん100均でも3本か5本セットで販売されているものだと思うのですが、そうなると1本当たり33円~20円程度ということ。。。


バーコは5本セットで販売されていて、定価は450円、1本当たり90円。


今回、もし100円均一の刃ですべて切ったとしたら刃は6本必要だったでしょう。。。ということは5本入りだったとしてもすべて切るのに100円以上必要だったわけで、3本入りだったら200円も必要だったということです。。。


でも途中で新品のバーコの刃に変えたけど残りすべて切り終えることができたので、刃1本分ということはバーコの刃は90円ですべて作業が終了ということに。。。


あっ!値段に対する作業量なら100均の刃のほうが高いじゃん!!


同じように、安いインパクトドライバーのビットも、1本で20本のビスが打てるとすると、価格が5倍高いビットなら100本のビスが打てます。。。

そうすると価格に対する作業量は同じですよね!?

でも、実際には安いほうで作業をするとビットを付け替える手間が5倍必要になるということなので、実際には”安物買いの銭失い”になるのではなく”安物買いの時間失い”になってしまいます。。。


僕は高価な工具(インパクトドライバーのビット)を使ったことがなかったので知らなかったのですが、リフォーム屋さんに、『インパクトドライバーのビットってよく折れるよね?』と言ったら、『安物のビット使っているやろ、作業量一緒やけど、付け替える手間分損するで。』と言われて初めて高価なほうのビットを買って使うと、いつもならそろそろ折れるな、、、と、いうような時には全く折れず、忘れた頃に折れるようになりました。。。


僕はあまり気にはしていないけど、たぶんいつも『Bahco』(バーコ)の刃を買って使っているようです。。。新しい刃はすべてオレンジ色なので。。。

写真のフレームはどこのメーカーか知らないけど、艇に常備している金鋸はバーコの金鋸です。

金鋸の刃は1インチ当たり18山、24山、32山が一般的で、18山ならプラスチック、24山ならアルミや他の金属、32山ならステンレスを決断可能。


インパクトドライバーのビットやすべてのドライバーは僕は大体『VESSEL』のジョーズフィットを使います。。。


と、工具の話はまた時間ができた時にでも。。。(編集するのも面倒なのでこれはこれで置いておいて。。。)


まあ、工具はなるべくいいものを使いましょうっていう程度の話の触りとして。。。



また、脱線したネタをもとに戻して、、、


エッジの不要な部分を切り落としたらスッキリ~!!


スッキリしたら、おもむろに2×4の6フィートの角材をVの字に置いて、その上に位置の確認のために105mm×27mmのホワイトウッドの角材を置いてみる。。。

OK!この位置でいいだろう。。。


位置が決まったら、2×4材と105mm×27mm材をビスで固定して、裏返す。。。


裏返した2×4材と105mm×27mm材の下の、アンカーウェルのハッチの”受け”の部分に60mm×27mm?の角材の端材を置いて、


床板の端材を大体100mm角に切ってきたものを105mm×27mm材の両面に補強板に合わせて取り付ける。。。

補強板に合うように合板が取り付けれたら、合板を引っかけるように8か所ほど別の合板を取り付ける。。。


ここまで段取りできたら、


えいっ!やーっ!と今組み立てた”超簡易モールド”ごと補強版を持ち上げる。。。

前作の超簡易モールドの真ん中のフレームは、補強板をエポキシマイクロバルーンパテで接着した後に、アンカーウェルのハッチの”受け”の雄型のフォーム材の設置に邪魔だったので既に撤去済み。。。


持ち上げた新しい超簡易モールドの一番長い105mm×27mm材がちょうどデッキとモックアップバウバースにつっかえて倒れてこない。。。


倒れてこない間に、古いほうの超簡易モールドを引き抜いて、


つっかえている部分を外し、ドッグハウスの立ち上がり部分までズラしてから完全に反転!!

上手く反転できた!!о(ж>▽<)y ☆


このアンカーウェルのハッチの”受け”の部分の裏側に付いている5本の角材は単なるフォーム材を支えるためのスペーサー。。。

これらを破壊!!


が最後の一枚が破壊できない。。。

垂れた?エポキシでかなりしっかりと一体化してしまったようだ。。。

のこぎりで真ん中をぶった切り、強引に”ひっぺがえす”(←何弁?”引っ剥がす”が標準語?)。


ひっぺがえした角材にはビスがそのまま突き出ている。。。

このビスは単に雄型になるフォーム材のズレ防止に適当に打っておいたもの。初めからフォーム材から強引に引き抜くつもりだった。。。



さあ、いよいよアンカーウェルのハッチの”受け”の裏側とのご対面ですよ!!

まずはスタイロフォームより上の余分な部分を金鋸でカット!!結局1本のバーコの金鋸ですべてカット完了!!


スタイロフォームをバキバキ。。。

カネライトフォームもバキバキ。。。


マイクロバルーン・エポキシパテと、その表面に貼りつけた梱包用透明テープと、さらにその表面に両面テープで貼り付けたピールプライをひっぺがえす。。。

こんな小さな面なのに、マイクロバルーン・エポキシパテと梱包用透明テープと両面テープで貼り付けたピールプライを一緒にひっぺがえすのは不可能だった。。。


とにかくカッターで隙間を作って何とかスクレパーを差し込んでコジる!!


で、梱包用透明テープや両面テープがまとわりついたり、接着力が高くベタベタして大変だった。。。


このベタベタ、初めはエポキシが完全硬化していないんじゃないかと思ってびっくり。。。


まあ、すべてひっぺがえしてチェックすると、しっかりと硬化したアンカーウェルのハッチの”受け”の裏側が見えました!!

ちょっと立ち上がり部分の高さが足りなかったり、補強板と単板部分の間に隙間ができたりしているけど、これは修正しながら作業を進めよう!!


実際には立ち上がり部分はもう少し低くなる予定。。。


まあ、僕のような素人でも、時間はかかるけど、パテ付けや積層で修正できるのがFRPのいいところかな?


プロの人たちは僕の作業を見て『下手くそ。』とは絶対に言わない。。。まあ、大人なだけかも知らないけど、よく言われるのが、『俺たちは段取りとパテ付けのテクニックで稼いでいる。』ということ。


結構皆さん、辛口のコメントをする人たちなので、もし強度的にダメならすぐにダメ出しされるけどそれはない。。。


こんな感じで浮いていたりすると『修正が大変やな~。』とちょっと皮肉っぽく笑われる程度。。。


つまり、僕のFRPの作業は手順はあっているけど段取りが悪く時間がかかっているということ。。。

パテ付けは僕は無駄に多くパテを入れて、削るのが大変な上に、パテを無駄にしてしまっているということ。。。


でも、下地をしっかりサンディングしたり、浮き上がりを処理したりしているのを見たプロの人たちは『これだけやったら凄く強くなる!』と言ってくれるので、強度的には大丈夫かと。。。


もし、専門家の人で僕の作業で『それは絶対にダメ!やり直したほうがいい!!』などのアドバイスがありましたらコメント欄にお願いします。。。m(_ _ )m


まあ、無駄な作業はそれはそれで楽しんでいるので、強度に対するアドバイスをお願いします。m(_ _ )m



『バウの修理(その13 補強板の裏のパテ入れ補強。)』http://ameblo.jp/oceansailor/entry-11892219176.html へ続く。。。