(その3からの続き)
-南船橋(16:10発)-新習志野(16:46)-海浜幕張(17:38着・18:05発)-
-検見川浜(18:35)-稲毛海岸(18:58着)-
南船橋駅はデルタ線東側の駅です。
ホームは2面4線。
京葉線の電車は外側1、4番線から発着し、
内側2、3番線は武蔵野線の折り返し電車が使用しています。
今日の全駅間歩きもようやく後半戦です。
南船橋駅前には、広大な空き地が広がっています。
京葉線の沿線には他にもこんな感じなところがありますが、
ここには将来何が建つのでしょうか?
北側車線(千葉方面)は歩道と車道が防音壁で仕切られています。
歩道サイドは谷津干潟を間近に望みながら歩くことができます。
歩く人だけのごほうび…。
太陽はまだ高く、気温も30℃を越えていますが、
歩道は緩衝帯の木の陰となっていて、それだけでも感じる暑さは随分違います。
考えてみると、産業道路である国道357号が
ラムサール条約にも登録されてる干潟の間近を走っている
…というか、(実質的に)横切っているというのもちょっと微妙な気もします。
埋め立て地には宅地が建てられ、干潟のすぐ手前までマンションが迫っています。
奇跡的に残った自然、ちょっと不思議な光景ですよね。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200510/12/oaksky84/e4/37/j/o0600045014756514854.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200510/12/oaksky84/6c/31/j/o0600045014756514856.jpg?caw=800)
谷津干潟を抜けると、そこは閑静な住宅地でした。
すぐ近くに国道357号と東関東自動車道が走っていますが、騒音はあまり気になりません。
秋津交差点で再び京葉線の南側へ抜け、新習志野駅を目指します。
以前は閑散としていた気がする駅前ですが、
駅前にショッピングモールもでき、だいぶん駅前の賑わいも出てきました。
次の駅・海浜幕張駅までは京葉線の南側を歩くことにしました。
沿道には、広大な面積を贅沢に使った倉庫や商業施設が続きます。
日影になる建物は少なく、歩くのが1時間早かったら地獄だったはず…。
しばらく進むと、去年開業した巨大ショッピングモール「イオンモール」が見えてきました。
端から端までの距離は、じつに約1km。
わき目も振らずに歩いても、歩ききるまで10分以上かかってしまいます。
あまりにも広いので、モール内の連絡バスも走っているくらいです。
個人的には、イオンモールの中にある「鉄道喫茶」がちょっと気になっていたり。
ショッピングモールの終わりが見えてくると、
その先には幕張の高層ビル群が見えてきました。
イオンモールを抜け、小さな川を渡ると幕張副都心です。
幕張メッセをはじめとしたオフィス街は、完成から20年以上の年月が経過していますが、
その近未来的な都市景観は今でも健在です。
駅前を貫く大通りには、商業施設が集まっています。
南船橋駅を出てから水分補給がおざなりになっていたので、さすがにのどが渇いてきました。
そこで駅近くの喫茶店に飛び込み、アイスティーを飲むことにしました。
紅茶は夏でもホットな自分ですが、全身オーバーヒート状態なのにホットを飲む気はしませんでした。
海浜幕張駅に着きました。
きれいに整備された駅前広場を、多くの人が行きかいます。
ここまで駅前が賑わっているのは新浦安駅以来です。
ホームは2面4線。
ここでも外側1、4番線が本線で、
内側2、3番線は武蔵野線電車の折り返しなどに使用されています。
時刻は18時を過ぎ、陽もだいぶん傾いてきました。
スタートからずっと帽子を被っていましたが、もうなくても大丈夫です。
時折吹き抜ける風が気持ちよくなってきました。
次の駅を目指します。
駅前のアウトレットモールを横切ると、幕張海浜公園に入ります。
夏の炎天下では、広場の中心は避けて歩きたくなりますが、
陽が陰れば、そんなことも気になりません。
正方形に近い区画の中に、4~5階建てのマンションが建てられています。
ベイタウンの中心部には、このような区画がいくつも並んでいます。
地図でみると、どのマンションも同じロの字型をしていますが、
実際見てみると、どのマンションもそれぞれ造りが異なり、個性的な造りになっています。
このマンション群は、それぞれが異なる建築家によって設計されたため、
区画は同じでも、個性的な造りになっているんだそうです。
花見川を渡り、検見川エリアに入ります。
駅前まで中高層のマンションが立ち並んでいます。
ここにも、駅の近くに広大な空き地が…。
検見川浜駅に着きました。
駅のガード下を自転車が走り抜けていきます。
きれいに整えられた駅前広場は落ち着いていて、住宅地らしい感じです。
次の駅へ向かいます。
陽が暮れるまでに次の駅に着きたいので、この駅間は線路に沿って進むことにします。
日没時間が迫り、厳しかった陽射しはもうありません。
のどの渇きもそれほど感じなくなりました。
線路沿いの道路には緩衝帯代わりの樹木が植えられ、
道路からは周囲の様子がよく分かりません。
しかし、交差点の近くなど樹木が途切れる場所からは、
戸建ての住宅や学校など、住宅地らしい姿を垣間見ることができました。
検見川浜駅から20分ほど歩いて、次の駅・稲毛海岸駅に着きました。
周囲は薄暗くなり始めていました。
ホームは2面2線の相対式です。
駅前には、どの駅よりも多くの人だかりができていました。
駅構内も大混雑、精算窓口に並ぶ列はとぐろを描いていました。
「人だかり」の9割以上は女性で、その多くは黒いプリントTシャツを着ていました。
同じシャツ着た人がひとつところにたむろしているのは、正直ちょっと異様な感じがしました。
これから稲毛海浜公園あたりでライブでもあるのでしょうか。
そんな彼女たちの背後で、太陽は静かに沈んでいきました。
(その5(最終回)に続く)
新習志野駅から稲毛海岸駅までのGPSログです。
日没までにできるだけ進んでおきたかったので、線路に沿って進みました。
時間があれば、幕張ベイタウンの建物群はもっとゆっくり見たかったですが。
いよいよ、ゴールまであと10kmです。