便秘は外見的には腸のぜん動運動が低下し、腸の内容物が移動
しにくくなって起こります。
腸のぜん動運動は、ストレスの影響、食物繊維不足、運動不足
などの時に弱まることが知られています。
なので便秘を改善するには、これらの要因をなくしていく必要
があります。
また、その他にも腸内細菌の善玉菌の代表格であるビフィズス菌
が優位になるような腸内環境を作ってやることでも、改善されて
いきます。
ビフィズス菌は、腸内で糖質を分解し乳酸と酢酸を作りため、
これが腸管を刺激してぜん動運動を促進します。
●便秘を解消する3つの方法
・肉や油っぽい食事が中心でなく、野菜や穀類を豊富に摂る。
できるだけ、和食のメニューにすることです。
・ストレスを溜めないようにする。
便秘はストレスとも関係しますので、ストレスを受けたと
思ったら運動や趣味などでストレスを発散するようにします。
・乳酸菌やビフィズス菌をヨーグルトや乳酸菌サプリで摂る。
乳酸菌やビフィズス菌を毎日摂ると、腸の免疫細胞が刺激され、
その結果腸内細菌の善玉菌であるビフィズス菌が増えてきます。
ヨーグルトや乳酸菌サプリを摂ることは、比較的容易にできます
のでこれらを利用するのも便秘の改善方法の一つです。
そこで、さらにビフィズス菌を増やすためのいい方法があります
ので次に紹介しまう。
それは、ヨーグルトや乳酸菌サプリに加えてオリゴ糖を摂る
ことです。
●オリゴ糖はビフィズス菌が大好物のエサ
オリゴ糖がどんなものか簡単に説明します。
料理などに使う砂糖は、食べると酵素によってブドウ糖と果糖に
分解され腸内や肝臓で身体で使うエネルギーに変換されます。
ブドウ糖はこれ以上分解できない最小単位の糖で、単糖と
呼ばれます。
これに対しオリゴ糖は、単糖が2~20個くっついたものです。
私たちに馴染みの深い砂糖(ショ糖)、麦芽糖、乳糖は、二糖類
で単糖が2個くっついたもので、消化されやすいものです。
ところが消化酵素では分解されにくい糖もあります。
その1つがオリゴ糖です。
オリゴ糖は、すでに食べた方はお分かりのようにホンノリ
甘く、砂糖の3割程度の甘さです。
オリゴ糖は砂糖などと違って、身体の中の消化酵素では分解
できないので吸収されないまま、腸まで届きます。
そこで、「しめ!、ご飯がきた」と待っているのが、腸内細菌で
善玉菌のビフィズス菌です。
その結果、善玉菌であるビフィズズ菌が増殖するので、
腸の調子を整えるのに非常に有効です。
なので、ヨーグルトを食べるときは「生きたビフィズス菌が
届く」ものを選んで、その上にオリゴ糖をかけたり、オリゴ糖
が含まれているバナナやはちみつなどをのせるのも有効です。
肌荒れやお通じを改善する