カーリーVS飼育員 | 沼津港深海水族館・シーラカンスミュージアム公式ブログ

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このページでは、沼津港深海水族館の飼育員が水族館で会える生物たちの飼育状況や、日々のちょっとした発見などを随時お届けしていきます。
随時更新していきますので、是非ご覧ください。

まずはじめにオロシザメ状況です。


本日(12:30現在)、オロシザメの展示は行っておりますが

少し浮き気味になっています。



時折泳ぎだす事はありますが厳しい状況になってきました。




ノコギリザメは元気そうです(^^)




オロシザメをご覧になりたい方

お気軽に水族館にお問い合わせください。





さてさて、今日はカーリーのお話。


熱帯の水槽に多数発生するカーリー(セイタカイソギンチャク)

成長も早く、繁殖力もあり

他のサンゴにも悪影響を与えるイソギンチャクです。

駆除を行っておりますが、なかなか難しく

そしてその駆除方法は常に悩まされております。


今まで深海を担当することが多かったので、カーリーとはほぼ無関係。

先月担当替えをしてカーリーと戦うことになりました、のべです。



前の担当者から聞くと、ピンセットで除去していますとのこと。



「なぬ~!?」

面倒くさがりの私には絶望的な方法…。

しかもうまいことやらないと

その刺激で子を放出し爆増する可能性も∑(゚Д゚)

作業効率も悪いし、細かい作業苦手だし

そんなんやってられん…((>д<))



さてさてどうしようかと思っていたら

フトタ氏より

「ずーっと前に使っていた残りがあるんですけど使いますか?」



と渡されたのがコチラ




カーリー駆除剤!?



そんなものがあったのか、と知らなかったのですが

カーリーにのみ効く薬剤でカーリーに吹き付けるだけで良いそう。


早速試してみると

「おぉ、これはいいかも」

楽に除去出来ます!




実際に駆除した様子をご紹介しましょう。




さぁ、水槽内ですくすく成長したカーリーさん

立派です…




そして多数…



これに薬品をぶしゅ。




ぶしゅぶしゅ。




カーリーの触手は縮こまります。

白い薬品は残っていますが

翌日にはキレイさっぱり!

(翌日の写真を忘れました…)ので

別水槽にて





コチラもすくすくです。




薬品をぶしゅぶしゅ。



縮こまります。


同居のシーアップルも縮こまってますが

これは薬品の影響ではありません。





そして翌日…




シーアップルが移動して見えにくいですが

綺麗に無くなってますよね?

白く残っていた薬剤もスッキリです。



他のサンゴに影響はなしということで

安心して使えます。



面倒な方にピッタリです!(笑)




詰め替え用を購入したのでぶしゅぶしゅし放題♪

水槽はもちろん、濾過槽もぶしゅぶしゅ。

鬼のような形相でカーリを探し出し、潰していくのが最近の楽しみですw




カーリーゼロ水槽めざし、

今日も戦いは続きます。






のべ