都市の緑化や子供が外で遊べる環境づくりのため、東京都は平成17年度から公立の小中学校の校庭芝生化に補助金を出し、28年度までに芝生化率100%を目指している。しかし、4月現在で校庭が芝生化されたのはわずか155校で、全公立小中学校(約1900校)の8%に過ぎない。なぜ校庭芝生化は進まない-。(立田健)



校庭には青々とした芝生が広がり、裸足で駆け回る子供の歓声が響き渡る。時折、タイマー設定で自動散水する4機のスプリンクラーが回る。

これは、19年に校庭を全面芝生化した大田区立新宿小学校の風景だ。

田村浩一校長は「室内より外で遊ぶ子供が増えた。砂ぼこりがたたなくなり、地域住民からの苦情が減った」と効果を強調する。

新宿小では、芝生の専門的な維持管理は業者に委託。一方、芝刈りは毎週土曜日の早朝、教員や保護者、町内会や校庭を利用するサークルなどが持ち回りで担当している。

芝の管理を手伝う本町1丁目町会の宮武幸雄町会長は「自分の通った学校なので芝刈りの手間は全く苦にならない。芝生の校庭は自慢」と笑顔をのぞかせた。

しかし、新宿小のように芝生化を成功させた学校は多くない。

都が芝生化をした学校を対象に行った調査では、「芝生化で子供の行動が変わったか」の設問に、「大きく変化・少し変化」と答えた学校は46%。「あまり変化なし・どちらとも言えない」は47%で拮抗(きっこう)している。地域の評判も「どちらとも言えない・あまりよくない」が37%と、不満の声も少なくない。

この結果について、「芝生化するのは校庭の一部だけというケースが多く、効果を実感できていないのでは」とは都の担当者の弁。実際、芝生化した学校の校庭に占める芝生の面積は平均で4分の1だ。

さらに、地域からは「芝生の維持管理は大変」「芝生が育つ間、授業はどうするのか」「野球ができなくなる」といったさまざまな意見が出るという。

行政から補助金が出るとはいえ、芝刈りなどの基本管理は保護者や少年野球チーム、町内会の助太刀が不可欠。都によると、こうした声のため、芝生化自体をあきらめた学校も多いという。

芝生化面積の縮小も、こうした地域の声が理由となっており、面積が狭くなると、芝生化の効果が薄くなる-という悪循環に陥っている。

都は28年度には都内全校の校庭を芝生化する目標を掲げ、「芝生化は地域住民の理解や協力なくして成り立たない。それを進めるには学校側の熱意やリーダーシップにかかっている」と学校の主体性を強調する。だが、当の学校にとってはなかなか「隣の芝生は青く見えない」ようだ。

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