北朝鮮の主張は理屈としては通っているが、日本人としては迷惑である | 社会の窓

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北朝鮮、ミサイル発射についてどう思う? ブログネタ:北朝鮮、ミサイル発射についてどう思う? 参加中
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 人工衛星をロケットにのせて発射するという、北朝鮮の理屈は一応筋がとおっている。理屈が通っていないのは日本政府やマスメディアほか大多数の日本人たちのほうである。ミサイルとロケットの言葉を使い分けてことさら、ミサイル発射を強調しているが、本来ロケットもミサイルも同じもので、ロケットエンジンで推進して、兵器として使われるものをミサイルとよび、それ以外の運搬用の用途のものをロケットという。実例を挙げれば、アメリカのむかしのロケットで、タイタンⅡ型ロケットに、先っちょに爆弾をつければ、弾道ミサイルとよばれ、チンパンジーやシェパード(人の名前)宇宙飛行士が乗り込めば、弾道ロケットとよばれる。日本語の本やマスコミの報道でもそう呼ばれているのでまちがいない。だから北朝鮮がミサイルを発射したという言い方は、気持ちとしては分かるが、百科事典や国語辞典、広辞苑的にはあやまった表現である。

それでも技術的には未知数不安定で、実際に失敗したのだから、近隣にくらすぼくらとしては、非常に不安だし、迷惑である。
しかし客観的にながめれば、北朝鮮より問題なのは、日本の政府やマスメディア、大勢の日本人のほうである。アメリカやロシアの核実験や軍事目的の宇宙開発にはなにもいえないのに、自らはミサイルと攻撃機で武装をしたうえで、ロケットといえばミサイルだといい、ああいえばこういって非難する。まさに強いものには弱く、弱いものには強い、しかも自分が強いわけではなく、大樹の影に入り虎の威を借りて、難癖たれこみなんでもやる。持っているのは少々の金だけである。

子どものころ見たアニメにもこういうキャラクターがいなっかただろうか。どらえもんでジャイアンにくっついてのびたをいじめるスネ雄君や、フランダースの犬でコゼツの旦那にとりいるために、ネロ少年をいじめるハンスさん、などである。スネ雄君やハンスさんの姿は、国際社会でのわれわれ日本人の役割それそのもである。

北朝鮮の体制を擁護する気持ちはさらさらないが、北朝鮮よりも問題なのは日本そのものである。

われわれが、アメリカ大旦那のご機嫌をとりいるハンスさんでありつづける限り、北朝鮮をはじめ多くの地域でネロ少年の死を生み出している。

福山克也