被告に「願い受け止めて」 裁判員の牧師が涙 | 親子交流(面会交流)支援団体の代表であり、お坊さんでもあり、母でもある私の日々徒然日記

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一般社団法人びじっと・離婚と子ども問題支援センターの代表理事であり、大法寺副住職でもあり。そんな自分の日々徒然日記。

 判決前、法廷に向かう廊下を歩きながら涙が止まらなかった。「将来を考えたわたしたちの結論を受け止めてほしい」。求刑通りの量刑だったが被告の更生への願いも込めていた。裁判長の言い渡しを、被告がうなずきながら聞くのを見てほっとした―。

 青森地裁で今月開かれた裁判員裁判で、裁判員だった牧師さん(45)が19日までに共同通信の取材に応じ、心境を振り返った。強盗強姦罪などに問われた被告(22)の成育歴が自身の過去と重なり、さまざまな思いがよぎったという。

 両親が離婚して母親が亡くなり、祖母に育てられたという被告。牧師さんも両親が離婚し、父親に会ったことはない。親せきに預けられ、高校までは暴走族として「周りに迷惑を掛けた」。

 被告が母親の葬儀で「泣くのを我慢した」という話に共感した。「彼もつらかっただろうな」。自身も子どものころは「泣くことは大人を困らせるだけ」と思い、「感情にふたをしていた」。

 だから公判で、幼少時の話で被告が見せた涙を「大事な一歩」と受け止めた。「まず自分のことで涙を流してから、だんだんと他人の痛みが分かるようになる」

 法廷で再現された性犯罪には衝撃を受けた。弁護側は被告の成育歴を考慮するよう求めたが、被害女性が「事件を起こしたことは関係ない」と述べたことに「もっともだ」と感じた。「つらい境遇だったからこそ、彼には負けてほしくなかった」と思いもした。

 裁判員裁判の呼び出し状が届いた後、牧師としてどう臨むのか、悩んだが「社会に対し、前向きにかかわることがこの仕事の役目なのではないか」と考えた。

 判決は懲役15年。被告側は17日に控訴したが、牧師さんは、言い渡しの際に被告が小さくうなずいたのを見た。「公判で見たことのない穏やかな顔」と感じた。「更生には時間が必要。その期待を込めたということをどうか分かってほしい」と願っている。

【共同通信
2009/09/19 17:20

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