淑やかさと芯の強さのあるアジア女性のように「甲州」 |  Norikostyle ワインに合う!毎日食べたいチーズおつまみ

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J.S.A.ワインエキスパート
C.P.A.チーズプロフェッショナル
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甲州


日本固有品種であり


日本を代表する白ワイン用品種。



グリ系: 紫色の果皮を持つ


醸造用・生食用ともに生産されている




サラリとした粘性でアルコールも低い。


シュール・リー(滓の上で寝かせる)タイプが多く

樽熟成タイプはふくよかさが生じる。



2010年にO.I.V(国際ぶどう・ぶどう酒機構)にリストオン



参考:


日本ワイン検定公式テキスト

JSAワイン検定シルバークラス公式テキスト











甲州はよく「薄い」と表現されることもあるが



色合い・香り・味わいともに控えめ。



色合いは透明感が強く淡い色合い



しかし、樽熟成タイプは色が濃くなる。









香りはグラスに鼻を近づけて嗅ぎ取るほどに控えめだが



苦味のある柑橘類(グレープフルーツの皮の白い部分)や


日本らしい「柚子」の香りが特徴。


花の香りも大輪ではなく、野花のようだ。





味わいはゴクリと喉を滑っていくほど、ボリュームも控えめ


酸味の穏やかなものもあれば




しっかりと両端の舌を締めるような酸味があるものやコクとなる苦味もある。



綺麗なミネラル感のあるものも多い。



ミュスカデと比べられるが、


圧倒的にミュスカデの方がミネラルが強い。











甲州はシュール・リー製法のものが多い。




シュール・リーとは?



Sur Lieは、「滓の上」という言葉の意。


アルコール発酵により使用された酵母は滓となり


通常のワインは滓引きされる。



しかし甲州やフランス・ロワールのミュスカデのように、


個性の穏やかなものにはそのまま滓の上で寝かせて



 「滓」つまり旨味成分とともに品種の個性に化粧を施す感覚。




>> 【甲州】日本ワインを愉しむ*茄子の柚子こしょう煮浸し





さらに甲州は、樽熟成されているものもある。




これが面白い。
 


フレッシュでフルーティー、そして控えめの甲州に色香をつける。



シュール・リーの化粧映えの感覚とはまた違う、



ボリュームと香りに複雑性が出始める。



幾重にも重ねた着物を召した甲州は



味噌(特に白味噌)などとも相性もさらによくなるのではと実感している。









外に出しても恥ずかしくないような女性に



日本人が手塩にかけて育ててきた甲州






まさにその甲州が、

世界で注目をされているのだ。



日本らしさ、美しさを兼ね備えたとは



昔ながらの控えめで三歩下がってついていくような大和撫子の中でも



意思をはっきりと示す、


比類のない芯の強さがあるアジア女性そのものだと感じさせる。




その娘を育ててきたのが、



日本の醸造家たちなのだから、日本人が甲州をさらに知る必要がある。














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