【コラム】PMに向いてる人材とは?!(前編) | 飯島法久の毎日がプロジェクトマネジメント!

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IT業界のプロジェクトは技術の進歩やビジネス要求の変化に伴い、複雑化・複数同時進行型に変化しています。
そんな背景の中、益々プロジェクトマネジメントの重要性が問われるようになりました。弊社はプロジェクトマネジメントに特化したコンサルティング企業です。

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PM(Project Manager)と聞くと、
なんかカッコ良さそう(^^)

でも、重要で責任あるポジションで、プレッシャーも相当あるのかも。。




では、
そんなPMに向いてる人って、
どんな人だと思いますか?



これが、本日のテーマです。





まずは、
PMの仕事を要素分解してみましょう。




1. 顧客調整

一つ目は、顧客との調整役です。

「調整」とは、課題を解決するために関係者の意見を取りまとめたり、落としどころを提案することです。

ここでは主に「仕様調整」のことを指しますが、顧客とのガチンコの交渉やうまくいかない時の根回しなども含まれます。

何れにしても、
顧客に物怖じせず意見を言えることと、一方で「敵を作らない」物腰柔らかな対応の両面が求められる、タフな役割です。

また、言われたことだけではなく、積極的にリスクを説明し、解決法を提案する視点も重要です。




2. ベンダー調整

調整すべきは顧客だけではありません。
関係ベンダーとの役割分担や、利害が対立する際の交渉もプロジェクトの成否を分ける重要な調整ポイントです。

コミュニケーションの取り方は、顧客とは少し違ってきます。

自社の立ち位置にもよりますが、大抵顧客の利益=ベンダーの利益につながらない場面は多く、一方的な言い分の押し付けで交渉が決裂しないように落としどころを探していかなければならない難しさがあります。

顧客以上に密度高く接触し、方針や利害関係を擦り合わせながら、「顧客にどうやって持っていくか一緒に考える」というスタンスが重要だと思います。




3. 社内調整

調整する相手は社外だけではありません。
社内も、様々な場面で関係調整や「ほうれんそう」が必要になります。

特に、プロジェクトは社内ではある程度受注額によって優先順位が発生するので、いつも問題が起きた時に社内に協力してもらえるよう、細かいコミュニケーションと社内地位向上の努力が必要になります。

自分の想いだけで進んでいって、最後に社内にハシゴを外されないように、普段から組織的にも人間関係的にも支援してもらえる体制を整えましょう。



4. PJ管理

プロジェクト全般の進捗や課題の管理です。

名前からはこの領域の仕事が中心のように感じますが、実はこの部分は自分が中心になってやるべき仕事ではありません。

PMOやリーダーに日々の進捗管理と課題抽出は任せ、問題解決のための方針決めや、上記1~3各所との調整がPMのフォーカスポイントです。

だから、ある程度何でも自分で抱えず人に任せられる度量と、成果を評価しメンバーのモチベーションを保つ人間力が必要となります。

PMOとの役割分担については、以下の記事をご参照ください。


【コラム】PMOの役割と功罪
↓   ↓




5. 教育、標準化

プロジェクトは生き物です。

条件や状況が刻一刻と変わります。
想定外の問題も必ず起こります。

だからこそ、標準化できる部分は積極的に標準化し方針を社内へ横展開したり、プロジェクトのノウハウを見える化したり、それを基にメンバーのスキルアップにつなげるのも、PMの重要なミッションです。

大抵、一つのプロジェクトが成功すれば、次の類似案件の引き合いが来るものです。

なぜリピートしてくれるかと言うと、
「前に頼んでうまくいったから」です。

プロジェクトの中で標準化を実現していれば、いつでも再現出来ますが、単に終わらせることを目的に「お手当て」ばかりしているチームとでは、次回以降の評価が大きく変わってきます。

商売は、リピートが基本。
長く顧客に信用して頂くためにも、
目の前の仕事ばかりではなく、「あるべき姿」を常に追求する姿勢もPMには求められます。





いかがでしょうか?


こうやって書くと、スーパーマンでないと出来ないような印象に見えますが、実はそんなことはありません。


ポイントを絞って重点的に対応出来れば、それほど高スキルは要りません。


逆に、高スキルな人材は、何でも自分で抱える傾向があるので、ボトルネックになりやすい。

スキルがあまり無い方が、逆に有利なくらいですよ、正直(笑)




次回は、どんなポイントに着目すればよいか、意外な人にPMの素質があることを、解説いたします。








本日も最後までお読み頂き、誠に有り難うございました!
 

皆様との良きご縁に深く感謝申し上げます m - - m



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