『【書評】すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう整理術』

高橋政史
クロスメディア・パブリッシング
￥ 1,490

如何お過ごしですか？

僕は家族と過ごす時間と自分に投資する時間の両方を確保しています。

今週もたくさん本を読むことが出来、色々気付きがあり実践と試行錯誤の毎日でした。

学んだことをすぐ実践に移して結果が変わって行くと嬉しいですよね(^_^)

そう言う意味では、かなりシンプルですが、応用範囲が広いのがこちらの本です。

「分かりづらい」はビジネス現場では天敵。
特に上位層になればなるほど、シンプルさが問われますよね。

①この本の目指すゴール

1. 複雑なものをシンプルにする方法を知る。
2. 頭の中のモヤモヤと机の上のゴチャゴチャをスッキリさせる。
3. 紙１枚で分かりやすく表現する方法を学ぶ。

②構成要約

1. 「紙１枚で整理する」とは？
本当にそんなことが出来るのか？と思う方は、
まず思考のパラダイム(枠組み)を変えた方が良いですね。可能ならば、紙１枚で表現出来るに超した事はありません。Simple is best！です。
そのために必要な「４つのC」と「７つのフォーマット」を紹介しています。

2. 思考力、仮説力を磨くSの付箋
「３つのS(Solution,Story,Simple)」を意識して、
どんな問題も素早く答えを導き出すフレームワークを
紹介しています。
「誰の」「何が」「どのようにして」「どうなった」「要は？」
という要素をまとめることで、思考をシンプルに整理し、問題解決のための仮説を最短距離で導き出します。

3. インプット／アウトプットの質を高める１６分割メモ
「テーマ、タイトル」と「１５のアイディア」で構成される１６分割メモによって、単なるメモを強力なデータベースに変えます。
「１マス１情報」の原則を守り、３色ボールペンを使い分けることによって、あらゆるメモのいいとこどりを表現しています。

4. 本一冊１５分で読むキラーリーディング
これは書評家としては興味を持たざるを得ません。
これも上記の１６分割メモの原則に基づき、
「１つの要約メッセージ」「３つのキーワード」「１６の要素」にブレイクダウンして、シンプルな構造化を行います。
これが出来るようになれば、劇的に読書のスピード上げ、目的を速く達成できますね！

5. 要らないものをシンプルに捨てる１枚引き継ぎマップ
引き継ぎ資料をつくるのに四苦八苦していませんか？
僕も丁度プロジェクトで引き継ぎを受けましたが、難解すぎて分かりづらいので、これを基に整理してみました。
「クライアント名」「プロジェクト名」「カテゴリ名」「資料名」をマインドマップ形式でまとめ、不要な情報は全て捨ててシンプルにしてみましょう。

ちなみに、マインドマップについては、下記にご紹介しておりますので、ご参照ください。

6. 会議時間が半分になるマッピング•コミュニケーション
会議が多いプロジェクトに属する僕にとって、これもかなり刺さるキーワードでしたね。
今までの章の原則に則り、「テーマ」「３つの論点」「NextStep」を設定して、最短距離で会議の目的を達成しましょう。
ホワイトボードに書いて、会議を進めると効果的です。

そうすれば、やりっ放し会議を無くせるかも？！

7. 言いたいことが誰にでも伝わる「１•２•３マップ」
ロジカルに物事を伝えるには、
「1メッセージ」「2W１H」「3の法則」を使うと良いそうです。
「トヨタ式」では、紙１枚でまとめる文化が浸透しています。以下を紙１枚にまとめることで、誰でも問題を共有できる仕組みになっています。

①背景②現状③ゴール④課題⑤解決策⑥計画

8. どんな人も納得させる物語プレゼン
ここでも、「３幕構成」によって、ロジカルなプレゼン方法を紹介しています。
「オープニング」「『現状』『変化』『問い』」「エンディング」と流れる構成にし、１スライド１メッセージで伝えると良いそうです。
ストーリーは、前述の「Sの付箋」でつくります。

③実践へのアクション

1. まず常に「もっとシンプルにできないか？」を考える。
2. 資料作りや会議などの実際の仕事で使ってみる。
3. 成果を検証し、改善を繰り返す。

とても効果的なノウハウですが、前提条件として
「ロジカルシンキングができること」が挙げられます。

「論理的に考えるのは苦手だなー」と思う方は、
まずはロジカルシンキングを身につけてから読むと
いいと思いますね。

併せてご紹介しておきます。

すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう整理術

高橋政史
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