【書評】先読み「情報脳」の鍛え方 | 飯島法久の毎日がプロジェクトマネジメント!

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そんな背景の中、益々プロジェクトマネジメントの重要性が問われるようになりました。弊社はプロジェクトマネジメントに特化したコンサルティング企業です。





こんにちは、こんばんは、おはようございます!


何か、最近情報がとっても多くて、どうやってインプットしたり整理していけば良いか、悩んでいらっしゃいませんか?



僕は、iPhoneを買った当初、その悩みにブチ当たりました。


なんせ、今まで見たくても見られなかったものが、迅速に表示されるもんですから、嬉しくなってしまって、暇さえあればすぐiPhoneの画面を開いて、情報収集を続け、ついに目が痛くなってしまったほどです、、


今思えば、余計な情報を取り入れ過ぎていた部分も多々あり、反省しているところです。


僕は情報ジャンキーなのかも知れません。
相変わらず、毎日ビジネス書ばかり読んでますしね。



とにかく、知識欲が旺盛で、情報感度も高いのが、強みでもあるのですが、何事も「やり過ぎ」は落とし穴にはまる、というのが世の常ですから、気をつけなくては。



そうでなくとも、最近の情報の速さには、当惑している方も多いでしょう。


目に入るものを全てインプットしていても、全く効率が良くありません。

全てが信憑性の高い情報とも限りませんからね。



いや、やり方によっては、「ガセネタ」ばかり掴まされている可能性も大です。


2ちゃんねるを見れば、よく分かるでしょう?




この本は、情報爆発時代に欲しい情報を効果的に集める方法と、タイムマネジメントについて教えて頂けます。


では、何をどう調べれば、欲しい情報が手に入るのでしょうか?


因に、著者の小関悠さんは、三菱総合研究所の研究員で、インターネットやデータマイニングを得意分野とする、情報分析のスペシャリストです。




①構成要約

1. 情報爆発社会の裏を読む
~何故情報中毒になってしまうのか?~

皆様もご存知の通り、インターネットの発達によって、メディアの中心はインターネットへ移行してきています。
最近は、ブログやツイッターなどのソーシャルメディアを、情報収集の中心地に置く人も増えているでしょう。
そう、今は、マスコミだけでなく、個人が積極的にネットで情報を発信するのが当たり前になったのです。
場合によっては、マスコミよりも信憑性の高い「口コミ」情報が手に入りますよね。
それを、購買の判断基準にしている方も、少なくないでしょう。
でも、とにかく情報が多すぎて、何を参照すれば良いのか、、、
そんな方は、自分のマイクロトレンドを意識した情報を、ソーシャルフィルタリングしてみては如何でしょうか。
そして、信憑性の高い情報か、「デマ」かを見抜く秘訣とは?


2. 欲しい情報だけを手に入れる
~情報爆発社会をどうサバイバルするか~

まずは、「人に頼ること」だそうです。
何故なら、信頼出来る専門家に訊いた方が、マスメディアよりも何倍も効率良く情報収集出来るからです。
あとは、ツイッターのような、「口コミ」や「リアルタイム性」の高いメディアを、うまく活用すること。
そして、時には「スルー」する力を身につけること。
要するに、捨てるべき情報を見極めること。
逆に、自分でも情報を発信することによって、はじめて得られる情報もあります。


3. 情報爆発の行き先は?
~情報社会の未来を読む~

情報爆発社会の行く先は、どうなるのでしょうか?
ネットが有力なメディアとなったことで、テレビに出なくても、影響力を持つ人が現れました。
それの意味するところは、ネットを駆使して大衆に影響を持つ力を生み出すことが出来る時代になった、ということでもあります。
これは、社会の「フラット化」を押し進め、コミュニケーションや対人関係にも、大きな影響を及ぼすでしょう。
実際に、ネットで出会った人と、リアルで交流するのはもはや当たり前ですからね。
僕の今の有力な人脈も、ネット→リアルで知り合った方が殆どです。
これは、オンラインとオフラインの融合です。
そして、ネットマーケティングの手法を利用して、データマイニング(採掘)から顧客分析を行い、営業活動に活かす流れも主流になってくるでしょう。
その中で、「プライバシー」とか、「著作権」などの問題は、一体どうなるのでしょうか?




②所感

これは、僕の専門分野である、IT関連の書籍です。

どうしても、横文字の専門用語ばかり多くなってしまい、申し訳ございません。

注釈やリンクは入れさせて頂きましたが、ご不明点がございましたら、メッセージやコメントくだされば、ご説明致します。

僕は今、殆どTVを見ません。
理由は、「時間泥棒」であるせいもありますが、主な理由は、信憑性が低いから。

「えっ?」と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、正しい情報は、その分野の専門家が知っています。

僕は、そういう各分野の信頼出来る専門家の情報のみをキャッチすることを心がけているので、あえてTVから情報を拾う必要が無いのです。

だいたい、何らかのメディアを通して情報を得るということは、「二次情報」を得ている、ということですからね。


つまり、自分が直接見聞きしたものではない情報というのは、その発信者によって脚色されてしまう可能性を常に疑うべき、ということです。

その証拠に、同じ事件やニュースの報道でも、TV局や新聞社によって、意見が違うでしょう?

当然、政治的に都合の悪いことは、公に明らかにされるはずがないのです。

これが、マスメディアの情報を鵜呑みにする「リスク」です。

こういう視点で物事を見る事が出来るかどうかによって、情報に流されるか、本質を見極められるかが、大きく異なって来ますよね。

これからの時代は、その傾向がより強くなる、と僕は考えます。

大部分の大衆は、言い方は悪いですが、
「井戸端会議をしているオバチャン」みたいなもんです。

主婦のうわさ話と2ちゃんねるの共通点は、「真偽は自分の頭で判断すること」。

他人の情報に踊らされると、ロクな事にはならないのです。

根拠を確かめもせず、聞いたまま鵜呑みにして、複数の他人へ撒き散らす人もいますからね…

何故マスコミの情報を信じてしまうかと言うと、既得権益によって大衆は洗脳されているからです。

僕らは、子供の頃から、マスコミの情報を無意識に信じるように、TVからコントロールされてしまっているのです。

「TVを見るとバカになる」というのは、ある意味本当。TVがホントかどうか、疑わなくなる。

だから、毎朝TVのニュースを漫然と見ながら出社するビジネスパーソンと、色々な情報を多角的に仕入れているビジネスパーソンとでは、考え方や行動が変わってしまうのは、火を見るより明らかでしょう。

一時期、「デジタルデバイド(IT格差)」という言葉が流行りましたが、「インフォメーションデバイド(情報格差)」の時代になったと言えるでしょう。


一昔前は、一部の権力者だけが正しい情報を知っていて、大部分は「愚かな大衆」でしたが、これからは「賢い大衆」と「愚かな大衆」の格差が広がり、更に格差社会が色濃くなる、と僕は見ています。

情報格差は、収入の格差にも、ダイレクトにつながります。

自分が正しい情報を得られているか、不安になった方は、一度この本を手に取ってみることをオススメします

これを読めば、フェイスブックの優れたところが少し分かるかも、と思ってます。


そういう意味で、ITリテラシーを高めないと、本当に日本は世界から置いて行かれるのではないか?と、業界人としては危機感を持っています。

このままじゃ、韓国企業にあっという間に置いて行かれる気がする。事実、サムスンの勢いがすごい。

韓国は、国をあげて本気でITリテラシーの向上を仕組み化してますからね。

国民のITリテラシーの差は、日本人の比ではないですよ。

少なくとも、ここ10年でITメーカーの勢力図が逆転したのをご存知ならば、国家プロジェクトとして抜本的にITリテラシーを高める仕組みを、どげんかせんといかんと思いました。




③こんな方へオススメ

1. 信頼性の高い情報はどうやって集めるべきか知りたい方
2. ソーシャルフィルタリングの概念について知りたい方
3. インターネットの有効な使い方を知りたい方










本日も最後までお読み頂き、誠に有り難うございました!


皆様との良きご縁に深く感謝申し上げます m - - m



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