【書評】千円札は拾うな | 飯島法久の毎日がプロジェクトマネジメント!

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千円札は拾うな。
安田 佳生
サンマーク出版 

¥ 1,296



皆様こんばんは!


さて、本日は普通の人が常識と考える事は正しいのか、ちょっと違った視点で物事を捉えることの大切さを教えてくれる、この一冊をご紹介します。


タイトルが斬新なので、読んだ事は無くとも書店で見かけたことがある方は多いと思います。


出版は2006年ですので、ちょうど私はまだ正社員として働いていた頃、書店でタイトルが気になってつい買ってしまった本です(^-^)


1ページ目を開くと、こんな一文。

「常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう」 ーアインシュタイン


皆様は、道端に千円が落ちていたら拾いますか?

実際その場面に出くわしたら、周りを見渡して拾ってしまうかも知れません。


しかし著者が言いたいのは、
「千円を拾う事に没頭して、すぐ傍にある本当に価値あるものを見落としていませんか?」
ということです。


いったいどういうことなのでしょうか?


このように、この本では少し常識とは違ったモノの考え方について、様々なヒントを与えてくれる発想力の本です。


昨日の書評で、発想力については触れたばかりですので、毎日お読み頂いている方はピンと来るかも知れません。



それでは、私が気に入った部分を抜粋して、いつものように解説を加えてみます。



◎成果を生み出す「時間」の捉え方
残業をやめれば給料は増える

残業代が出ない会社もありますので(苦笑)、一括りには出来ませんが、普通は残業が増えれば残業代によっていくばくか給料が増えますよね。

悲しいお話ですが、生活費のためにワザと毎日遅くまで働いて残業代を稼いでいる方を見たことがあります。

しかし、著者は全く逆のことを言っています。

どういうことなのでしょうか?

中途半端に時間が足りないのが良くない、と言うのです。

例えば、来週から週3日勤務になったとしたらどうしますか?

「そんなの絶対無理!」
という声があちこちから聞こえて来そうです。

でも実際にそうなったとしたら、時間が半分くらい減るので、今までのやり方でどんなに頑張ったところで仕事は終わりません。

そうなると、「頭を使うようになる」ということです。

そして、休みが増えて余裕が出来た時間を
「考える時間」に当てることで、劇的に成果を上げられると著者は説いています。

この本を読んだ当時は、私にも理解出来ませんでした。

そんなことが可能なのか?と。
でも、今ならよく理解出来ます。

そして、今の私もそんな働き方になって来ています。

時間管理についての書評は、いくつかご紹介していますので、中々早く帰れない方は「時間管理」というテーマのついた記事を読んでみてくださいね^^
(左の「ブログテーマ」より、プルダウンメニューで選べます)



◎利益をもたらす「お金」の上手な使い方
まず「借金」から始めよう

これも、何と言う非常識な言い回しなのでしょうか。

TPOを考えないと、大変なことになりそうな言い方ですね。

一言で説明すると、
「投資効果のあるものには、借金をしても投資せよ」
ということです。

実際に、経営に携わったことの無い方には、あまりピンと来ないかも知れません。

しかし、実際の会社経営では、ごく当たり前の行動です。

決算書を読める方ならば、「有利子負債」という費目がそれに当たるのが分かりますよね。

これがゼロの企業は、そうそう見かけないでしょう。


例えば、500万の借金をして1000万儲かるビジネスがあるとしたら、どうでしょうか?

つまり、お金を増やすためには元手が必要だ、というのが本旨です。

皆様が株主だったとして、
「手元資金が足りなかったので、ビジネスチャンスを逃しました」という説明を受けたらどう思いますか?

株主にとっては、投資したお金を出来る限り増やしてもらうのが投資目的です。

こんな説明は、経営責任を問いたくなるでしょう。

会社というものは、どれだけ事業に投資をしてお金を増やすか、が活動目的です。

たくさんのお金を投資すれば、たくさんのお金を生む確率は高くなります。

これを個人に置き換えると、社長=株主=自分自身です。

このあたりの考え方は、こちらの本がより詳しいでしょう。



◎大成する「いい男」「いい人材」の見抜き方
彼氏は「彼女のいる人」から選ぶ

これも面白い考え方ですね。
着想のポイントは、「いい男はどこにいるか」です。

普通は彼女持ちの男性は対象外にしますが、
彼女のいる男性といない男性では、どちらの方が魅力が高いか?

全ての男性がそうとは言えませんが、確率論から言うとどちらが正しいかは答えが出てますよね。

これが、「人を見る目」の本質だということです。

では、優秀な人材はどこから探せば良いでしょうか?

皆様も考えてみてください。



◎トレンドを捨て、「本質」を貫く考え方
リスクという言葉の本当の意味

これも昨日の書評で重要ポイントにあげました。

私の中では、何度繰り返しても良いくらい重要だと認識しています。

一番分かりやすい例で言うと、サラリーマンの方から見て、起業するのはとてもリスクが高いと感じるでしょう。

実際にその通りなのですが、

「どんな人生のどんな場面においても、決してリスクとは無縁にはいられない」

これが著者の見解です。

因に、著者は25歳の時に起業をしたそうです。


例えば、明日交通事故で死んでしまう確率は絶対ゼロだと言い張れるでしょうか?

家に居たとしても、トラックが突っ込んで来るかも知れません。

確率を下げる努力は出来ても、所詮リスクと無縁な人生など無い、ということです。

これがリスクというものの本質だと、私は最初にこの本から学びました。


あれから4年。

私は様々なリスクに恐れず挑戦して来ました。

本当に、生きることを辞めてしまいたい日もたくさんありました。

でも、今ではリスクを冒したことを本当に良い選択肢だったと思っています。

それは、「変われない=チャレンジできない」ことの方が、今はよっぽど恐ろしく感じるから。




このように少し発想を変えるだけで、結果や人生までも変わってしまう可能性がある、というのは考慮しておいた方が良いと思います。


生き方は人それぞれですが、着眼点や発想を変えるためのヒントになれば、と私は考えます。


まだお読みになっていなければ、読みやすいので
気軽に「頭の体操」だと思って読んでみるのも良いと思いますね。



千円札は拾うな。
安田 佳生 
サンマーク出版 

¥ 1,296



本日も最後までお読み頂き、誠に有り難うございました!


皆様との良きご縁に深く感謝申し上げます m - - m



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