センター試験まであと2か月となりました。
他の教科と違い、日本史や世界史は、模試に「範囲」があり、ある一定の計画性を持って、受験に近づいていくという特性を持っています。
全統の場合は、11月の第3回マーク模試で「範囲」は大正時代まで、そして12月のセンタープレではじめて全範囲となります。
ところが、かなりの数の学校では、授業進度が模試の「範囲」にすら追いついていないケースもあり、それはかなり厳しい状況と言わざるを得ません。
また、文化は
「自分で見とけ」
的な授業もあり、これもやはり教える側の無責任といえるでしょう。
実際のところ、センター試験の全国平均は60点強に対し、各県の屈指の進学校ですら、校内のセンター試験の平均点は70点台の前半程度であり、遅れている「範囲」、最後まで学ぶ機会のない「範囲」を、自学自習で高得点にもっていける生徒はほんの一握りです。
しかし、そうした生徒の話は広がりやすいため、実際には極めて例外的なケースにも関わらず、
「日本史は1か月でなんとかなる」
といった、ほとんどの生徒には適用されない迷信が広がっていくのです。
そんなことができるのは、例外なんです。
この時期になっても、全統模試の全国平均は50点程度、あとはこれがセンター本番までに60点程度まで上昇するのは、受験生の頑張りと、推薦組が抜けることが大きな理由です。
「センターの過去問をやれ」
こんなアドバイスも、全範囲を授業で終えていない学校ではむなしいのではないでしょうか。
高校2年生の皆さん、
1年後にこのような状況に陥ってしまう自分を想像しているでしょうか。
これはどの教科でも同じですが、努力なしに、夢のような状況は起きませんし、いい話の例外は、最後まで例外でしかありません。
高校3年生になって、この時期の日本史が、今の時点で模試で60点を超えていれば、なんとかなります。センターで90点も夢ではありません。
ベースがあるからです。
しかし、平均点、つまり偏差値50程度は、極めて厳しい状況であり、夢見ていた大学が遠ざかります。
日本史に限らず、さらには小論文にいたるまで、始めている人は高校2年生の秋にすでにスタートしています。
どんな人でも時間があれば、逆転も挽回もできますが、残り時間の少なさは、どうにもなりません。
このような未来の現実を、1年前に想像できる人は、きっと勝利者になれます。
今一度、自分の状況と取り組み、さらには残り時間の長さをしっかり考えてみてください。
高校2年生の残り時間は1年もあり、されど1年しかないのです。
長坂教育研究所 長坂塾(名古屋市千種区本山)
1.受験日本史、社会指導(l既卒、高3、高2、中学生、小学生)
高校1年生、2年生対象の「小論文講座」はこちらをご覧ください。
4.「青空歴史教室」
次回開催は、は12月10日(日)9時より名古屋城です。
5、各種セミナー
11月26日 「やり直しの日本史」講座のご案内はこちらです。
新たにHPを作成いたしました。
11月5日現在、残席は4です。本日のセミナご参加の方から早速、お申し込みをいただきました。
長坂塾のHPはこちらです。