バスに乗っていたら、外に小さな白ねこが見えた。
ねこは必死に泣いているように顔を上げていました。
後ろ足をひきずるように歩いていました。
身体が震えているのがわかりました。
バス、停留所まで止まらない!!渋滞でのろのろしているから、「止めて下さい」と言っても「規則ですからだめです」
そうか・・・しょうがないよね。責任取るのは運転手さんだもの。責めることなんて出来ない。
次の停留所が待ち遠しかった。
あわてて降りて、走ってもどったけど・・・
いなかった。
ねこ、どこにいった?どこに?20分の間に・・・
バスからみたとき そばに
携帯で楽しそうにおしゃべりするおねえさんがいた。
横断歩道をわざとはずして渡るおにいさんがいた。
携帯をながめながら歩くおじさんがいた。
なにかを蹴ってあそんでいる小学生たちがいた。
リュックしょってぼんやり歩くおにいさんがいた。
ショーウインドウをのぞく女子高生がいた。
みんなねこをみないで通り過ぎていた。
ねこはみんなの中で透明になっていたの?
散々探してもいなかった。でも、たしかにいた。
いい想像、悪い想像、たくさん頭の中にうまれる・・
わたしはなんて無力なんだ。
ぽちおねがいします