これから遍路へ行こうと思う人へ、質問も多かった内容をNoisy流のお遍路の仕方として、参考になればと思い、余計なお世話なアドバイスをあれこれとしておきます。
その1~その3に分かれています!
お接待とは、何ぞや?とか、区切り打ち、逆打ち、善根宿とは?など、ネットで調べれば出てくるような事は、基本的にはここでは書きません。
その1 1.お遍路にどの手段で行く?自転車?歩き?車?バス?
1.お遍路にどの手段で行く?自転車?歩き?車?バス?
お遍路に行く手段は、色々とあるかと思いますが、その違いを自転車と車目線から書いておきます。何故なら、私が、自転車と車でお遍路をしたからです。
さほど体力を使わない系:観光バス、自家用車、バイクなど
かなり体力を使う系:自転車、歩き、スケボーなど
体力を使わない系は、楽かと言えば、そうでもありません。
それは、あちこちのお寺に階段があったりするので、それなりに歩いて登らなくてはならない所が、駐車場に着いた途端、やって来るので、歩きや自転車のように体が温まっていないのに、突然心拍数を上げる事になり、体感的には息が切れて辛く感じるでしょう。
とは言え、約40日かけて全てを歩き通す、歩き遍路とは違うので、当然、全体を通してみると楽でしょうけど。
一番早く遍路を終われる方法としては、バイクだと思います。
特に50㏄スクーターなどではなく、車と同じ速度を出せるものです。
四国の88ケ所の寺は、山道をクルクルと登ったところにある寺が多く、車や、バスだと山道のカーブで速度を落とす事が多くなるので、身軽に早く移動できるのはバイクでしょう。ましてや、隣の寺が遠く、道がいい所では車と同じほどの速度が出せるので。
自転車と歩きで迷うなら。
私は、所々を歩きましたけど、基本は自転車だったので歩きの全てはわかりませんが、私の体験や両方を体験したことがある人達の話、歩き遍路達の話をまとめてみると、こうなります。
きつい所が、自転車はきつすぎて、平均的にきつい歩きの方が、平均しているので楽。
自転車は、とにかく上り坂が途方もなくきつく、特に野宿遍路は荷物も多いのでその重さが命取りになります。
歩きの人も野宿遍路の人達は、荷物が多いのでその分きつく、歩くこと自体は慣れれば、自転車のように突拍子もなくきついわけではないので、いいらしいのですが、何と言っても、足に豆が出来てからが地獄らしいです。その痛みと闘いながらのお遍路だと聞いています。でも、そうでもない人もいるので、さて、あなたはどうでしょう?
自転車と歩きを両方やった事がある青年に会いましたが、彼は、遍路を4回目の最中でした。
1回だけ、自転車でしたらしいですけど、キツイ所が半端なかったので、もう自転車では二度としないと言っていました。
スケボー、歩き、自転車と色々な方法で遍路をしたことがある歩き遍路の青年にも会いましたが、彼も同じようなことを言っていました。自転車と歩きでは、自転車の方が早く終わるし、下りは楽だけど、上りが途方もなくきついので、下りも上りも同じように平均してキツイ歩きの方が気持ち的に楽だと。スケボーは、死ねるほどきついらしく、自転車のきつい部分が、ずっと続くような感じらしく、途中で捨てて歩きに変更したそうです。スケボーは、もう二度とごめんだと言っていました。
まあ、スケボーで遍路をしようと思う人が、どれほどいるかわかりませんけど。彼は、キックボードでも試したようですが、結局、歩き遍路に落ち着いたようです。
竹馬でお遍路をした人もいると聞いています。歩くより早そうだけど、手に豆ができそうですね。
あ、私は、次にキックボードで遍路しようかな~?
楽かきついかの視点だけでは、こんな感じだと思いますけど、それぞれのメリット、デメリットが全く違うので参考にして下さい!
さほど体力を使わない系のメリット:観光バス、自家用車、バイクなど
- 速い
- 楽ちん
- 天候にあまり左右されない(バイクは天気によってきつくもなります。)
- 遍路期間を短くすることができるので、ガソリン代はかかるが、トータルコスト(宿代や食費など)を日数分、大幅にカットすることができる。
- 荷物を沢山載せて運ぶことが可能
- 行動範囲が広範囲
さほど体力を使わない系のデメリット:観光バス、自家用車、バイクなど
- 旅の速度が速いので楽しい時間があっという間に終わる
- 旅の速度が速い事で、道中の旅の面白さである事細かな発見を見逃しがち
- 旅の速度が速いので、出会いがあっても、ドラマまでには発展し辛い
- 体力を使った後の達成感がない
- 体力を使うからこそ遍路同士の「きつかったね~!」と言ったような共感しあう事がない
- 旅の道中の自然や空気を肌であまり感じられない(バイク以外)
かなり体力を使う系のメリット:自転車、歩き、スケボーなど
- 旅の速度が遅いので小さな発見の連続
- 旅の速度が遅い分、出会いからドラマへ発展する可能性がある(人による)
- 体力を使うのでやり遂げた時の達成感が半端ない
- 同じきつい部分を乗り越えるので、遍路同士の共感し合う気持ちが生まれる
- 道中、自然や空気を体感できる
- 自分と向き合って会話ができる時間が多い(いや、むしろそればかり)
かなり体力を使う系デメリット:自転車、歩き、スケボーなど
- あまり荷物が運べない
- 体力を使うのでキツイ部分が多々ある
- 季節によって暑すぎたり寒すぎたりする
- 天候に左右される
- 早い乗り物(車など)に比べ、行動範囲が狭まる
さて、どうですか?
どの方法で行きます?
2.逆打ちか順打ちか
私は、基本的に順打ちか、順打ち方向の乱れ打ちでしたけど、逆打ちの方が、地図で見ても急な上り坂を超え、なだらかに下ると言うのを1周繰り返すので基本的にきついと聞いています。
私の遍路の話に出て来た戸田君は、過去に1度順打ちをし、その数年後、順打ちで88番まで行き、そのまま折り返して逆打ちで1番まで行くと言う連続2周の歩き遍路をしていましたが、彼が面白い事を言っていたので参考になるかと思い、載せてみます。
きつさは、逆打ちの方がきつかったような気もするけど、あまり気にならなかったそうで、それよりも、同じ道なはずなのに、88番からくるりとひっくり返って、元来た道を逆に歩き始めて直ぐに気づいたそうです。
逆に歩いて行くと、景色が全く違って見えるらしく、まさか同じ道だとは思えない程、反対の景色もとても素晴らしかったそうです。
だから、連続2周したはずなのに、全く違う2周を回った気分だったのでお勧めだと言っていましたよ!
過去に1度、順打ち方向で旅をしたことがある人は、次は逆に回ってみるのもいいかもしれないですね!
私は、3周とも順打ち方向だったので、気付いた事は、逆打ち方向の人達と簡単に出会えるって事ですね。
ただ、順打ち方向の人達と出会って、しばらく一緒に過ごしたり、同じ方向で次の寝床を共にするなど、数日間を一緒に過ごすことができますが、順打ちと逆打ちの出会いは、お互いがその場にしばらく留まって一緒に過ごさない限り、翌日には別れが必ずやって来ます。
閏年には伝説に影響されて逆打ちをしている人も多いかもしれませんが、私が思ったのは、初めての人は順打ちでしている人がほとんどだったと思います。逆に永久遍路の人達は、逆打ちが多いように思いました。
しゅんちゃんや戸田君のように何度か遍路をしたことがある人も、何故か逆に回っている人が多かったように感じます。
そんな状況を象徴するようなエピソードはこちら。
順打ち遍路と逆打ち遍路の別れの定めーまた独り逃亡遍路に戻る―雪蹊寺33番~種間寺34番㉝
さて、私は、自転車で順打ち系3周、車で順打ち系だったので、いつか逆打ちで行ってみようかなあ?
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