$・・・この先生キノコるには。-ゆめ1この所の冷え込みに、
ついぞコタツで寝てしまう今日この頃。
皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、今年初の 夢日記 となります。
本来であれば初夢で然るべきところを・・
ダメでしたな、 忘却の神 は今年も威力がはんぱねえ。

それでは、細かい解説は後に用意するとして
オムニバス構成 の夢の本編を記しておこう。
少々長いですが、このひと晩で見た夢にお付き合いください。
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■ 遠くで火事が
自宅の二階から外を見ている。
その窓は家の北側、裏に向いて大きくとられたサッシのガラス窓。
見上げる空はまだ夜の闇が半分かかる朝方の様子。

東の空はかなり明るくなってきていたが、
街並みの上にはまだ雲がかかりなかなか陽が登ってこない。
いや、あれは雲じゃない・・・・。

風に流れるそれはモクモクとした煙、煙・・・そうだ 火事 なのだ。
炎は見えないが東の方から住宅の間を縫って煙が流れてくる。

眼下のざわめきに視線を戻すと、
裏の駐車場になってる広い空き地に近所の人達が続々と集まって来ていた。
それぞれ煙を見上げて指をさし、口々に恐ろしげな言葉をつぶやく。

$・・・この先生キノコるには。-ゆめ2集まって来たのは人だけでなく、
空き地へ続く路地からは
何台ものバイクが走り出てきた。
煙で道をふさがれた者達が抜け道をと路地を駆け抜ける。

再び東の方を見ると、煙はまるで固体かのように密度を増し
遥かな向こうから住宅を飲み込みながら押し寄せていた。
それでも・・・なぜか私には確信があった。
火元はずっと遠くでココまでは影響は無いと。
騒ぐ人々を窓から見下ろしながら、
逃げる事は無いのにと冷静に考えている私。

だが、次々に走り出てくるバイクはうるさく、
それだけが少し不快な私であった。
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■ 旅館という迷宮
私はどうやら大きな日本風旅館に居るらしい。
そして、着ている半纏からするとここの仲居でもあるらしい。
けれども、私は一つのわき上がる衝動に行動を開始した。

行かねばならない ・・・・どこに?
開けねばいけない ・・・・・・・・どこの扉を?

$・・・この先生キノコるには。-ゆめ3とにかくここに居てはいけない。
別の どこかへ通ずる何か を探さねばならないのだ。
旅館の廊下を走り出す。
広間を抜け、階段を登り、非常口を抜ける。
狭い通路の突き当たり、その向こうへ・・、
小さい部屋や、いくつものドアが目に入ってくる。
一見、行き止まりっぽくても
行ける場所を探して隙間をすり抜けて進む。

薄暗い廊下と非常灯の緑色の光、
押しつぶされそうな天井と狭まる視線の先の明かり。
怖くは無いが、とにかく先を急いでいた。
いつしか旅館は迷宮のように姿を変え、光と闇が交互に溶け合っていった。

ふいにたどり着いた小さな洗面所、けれどトイレであるはずのドアの向こうには
がらんとだだっ広い、コンクリ打ちっ放しの無機質な広間があった。
およそ40畳程はあろうかというその部屋には家具も無い。
コンクリートからの冷たい空気が鼻をくすぐるだけだ。

しかし、部屋の向こう側の高い位置には小窓が並んでおり
明るい陽が差し込んで、さもそこだけ色が甦ったかのように色彩を持っていた。
その光を見て私は悟った、たどり着いたのだと。

広間の反対側にはコンクリ壁に埋もれるように白いドアが張り付いていた。
気が急くまま駆け寄ってドアノブに手をかけた・・・・。

開け放たれたドアの向こうには、真っ青な空と流れる雲の下
陽を受けて輝く高層ビル群がそびえ立つ。
まるで都心かのような光景に私も唖然としていた。

けれどすぐに・・圧倒される景色の中にあって、人の気配が無いと気がつく。
それはとても寂しく冷たい感じ。
私は不安になって振り返るも、そこにはもう通ったはずのドアは無かった。
そびえるビルの街の片隅で、私は途方にくれる・・・ ( ̄ロ ̄:)
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■ 紙媒体を取材に来たタモリ
場所は変ってどこかの部屋。
広めのワンルームマンションの一室らしかった。
けれど内装は和風の昔の下宿といった雰囲気だ。
床は畳に襖の押し入れ、部屋の隅には流しが置かれたスペース。
天井も板張りで、照明器具も木枠の蛍光灯が古ぼけた光を放つ。

$・・・この先生キノコるには。-ゆめ4ふと見上げたベッドの上の方・・・押入れの天袋が開いていた。
なぜかそこは 紙芝居 のような仕掛けになっていて、
何枚もの紙面 が飛び出して来る。
紙面・・・一見文字が書かれたものや、
絵が書かれたもの、写真が載ってるもの、
何かの情報や、何かの広告のような内容。

私は興味を持って近づいてみた。
何枚か手にとって良く見てみると、
フリーペーパーのようなお店のレポートや記事、
細かい数字が並んだ情報に混じって、
どうもマニアックな広告もあるようだ。ムキムキの「兄貴」が微笑むその広告は・・・・・。

後ろからどっとざわめきが聞こえて驚く私。
なにやらいつの間にか ベットの上に立った私の後ろに人だかり が出来ている。
広めとはいえこれでは満員電車のような状態。
何事かとさらに後ろの方を見るとライトや・・テレビカメラを担いだ人や、
タモリ がいる ビックリマーク

彼はこの 「紙芝居媒体」 を取材に訪れたらしい。
人だかりの中、こっちを指差してはカメラに向かって喋っているようだ。
徐々にこっちに近づいて来ると、その手には電話が握られており誰かと喋っている。
電話の向こうはこの 「紙芝居媒体」 を制作した会社らしい。

インタビューするかのように矢継ぎ早に質問を投げかけるタモリ。
「・・じゃあ、これを作っているのはお宅さんなんですね?」
「なるほど・・、ほほう~、・・・つまり~~~・・・」

電話口の向こうの話によれば、この部屋の 「紙芝居媒体」 の閲覧登録は3人だという。

私はなぜかそれを不服に思い、少し強い口調で彼と電話に向かって声を投げた。
「いやいや、実際にはもっと見てる人いますよ」
タモリはすかさずこちらにマイクを向ける。
「私もよく見に来るんですよー、便利ですからね。」

しばらくそんなやり取りを交わした後、
収録が終わったのだろう、人々が徐々に部屋から出て行った。
部屋の中には 私とタモリと、もう1人秘書のような女性が残るのみ となる。
タモリは座り込んで何か作業を始め、近くに秘書も正座してそれを見守る。
私も近寄って覗き込んだ。

タモリは何か原稿用紙のようなものに書き込んでいる所だったが、
私はそれよりも眼前にある小物入れが気になってしょうがない。
原稿に向かうタモリの邪魔しないようにそっと手を伸ばした。
藤で編んだカゴ状の小さな小物入れには、PSのメモリーカードのような・・
はたまたカメラのバッテリーのようなカード状の物体が納められていた。
しばらくそれを興味深げにいじりながらタモリを見守る。

ああ、ふと見上げた窓の外には暗くなりつつある空が見えた。
もう夕刻なのか・・・。

窓からの風景でココがけっこう高い階にある部屋だと知った。
窓に近づきさらに見渡すと・・・、
夕焼けが迫る空にはまだあの 火事 の煙がもうもうと流れていく光景が見えた。
それを見て私は再び 「行かなければいけない」 という衝動に駆られる。

私はそれじゃあと玄関へ向かい、身支度を整えながらタモリに挨拶をした。
外へ出てドアを一回閉めるも・・、
なんだか後ろ髪を引かれて
後ろ手にもう一回ドアを開け、ひょいと顔だけ出して
「今日は楽しかったよ」 と二人に告げて部屋を後にした。

$・・・この先生キノコるには。-ゆめ5エレベーターで一階のエントランスへ降りると、
オートロックの出入り口の脇にあの秘書が立っていた。
なにやら見せたいものがあるといい外へ出るよう促された。

外はすっかり日が落ちて暗くなっていたが、
マンションの前は明るい照明で目がくらむようだ。
その光の洪水の中、一台の車が玄関先に停まっていた。
「スポンサーが車企業ですからね」 と秘書は言う。
なるほど、プレゼントらしい・・・車

太っ腹だな・・・・タモリめ (= ̄Д ̄)y─┛~~
   夢END
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■ 解説のようなもの
今回の夢にもいくつか 「類型」 が見られる他・・。
リアルでの記憶の反映も多大に影響を残している。
そういう意味では非常に夢らしい夢と言えるかも知れない。
眠りでの記憶の整理と再構成がこのような奇妙なストーリーになったのだ。

まず・・、最初と最後に出てくる 「火事」 が核となっているようだ。
これは昨年末から正月にかけて近所で火事を目撃しているリアルの印象だ。
もうもうと道路へ流れ出てくる煙、近いのか遠いのかも分らぬ流される煙。
こんな時期に焼け出された人達は大変だろうという不安感。
それらが心に刻まれ夢の核となってしまったのだろう。

「旅館の迷宮」 はよく出てくるイメージの転写だ。
すべては 『クーロンズゲート』 から来る狭い場所の感覚。
建物や廊下や扉や・・・、そういったイメージがこのゲームを通じて形にされている。
本来私が持っている「迷う」「進む」「行く」という感覚が形になったイメージ群だ。

そして・・面白いのが 「タモリ」 である。
ここでなぜ彼なのかはよく分からないのだが・・・。
実はこのキャラクターは何度も夢に現れている事から、
 → 【夢日記】 走馬灯いらんかね? (世にも奇妙な物語風な)
既に何かを象徴するような存在として私の中に刻まれてしまっているのではと思える。
いったい・・・・なんだ?

それから、今回の夢には 「住居」 に関連したイメージが多い。
街並みや和風の部屋、マンションの高い場所といった雑多な物だが
これも何かを象徴するモノなのかもしれないと感じる。

ああ・・、車はあれだ・・・
多分、懸賞に応募した記憶から出てきたんだろうな。
でも、車よりPC当たってくれ ヽ(`Д´)ノウワァァァン
  END
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