はるばる来たぜ函館④~修道女の作ったマドレーヌ | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

修道女たちが作ったマドレーヌ。

正式名称は、マダレナケーキ。

やさしい味だった。

函館市上湯川の丘の上に立つトラピスチヌ修道院は、

1898年に創立された。

以来、修道女たちは、農耕をしたり、お菓子や手工芸品の製作をしたりしながら、

人々の幸せを祈る日々を送っている。

一般社会での布教や社会福祉活動には関わらず、

「囲い」の中で、ひたすら神に奉仕し献身する生活を送る。

毎朝3時半に起床。

1日7回の祈り、労働、読書、ミサ、食事を共同で行い、午後7時45分に就寝という

厳しい規律の中で生活している。

「すべての虚飾を取り払い、ひたすら神と人々への奉仕を学び、愛することに妥協しない生活」・・・これを厳律と呼ぶ。生涯をキリストに近づくことに捧げる。

 

父が北海道みやげに、

「トラピストバター飴」や「トラピストバタークッキー」を買ってきてくれたように記憶している。

だから、子ども心に「トラピスト」という耳慣れないことばを覚えていた。

トラピストは、男性の修道士。トラピスチヌは修道女を指す。

このことを、今回の旅で初めて知った。

 

(両手を広げすべての人を優しく迎え入れる

 『慈しみの聖母マリア像』)

(大天使聖ミカエル像)