修道女たちが作ったマドレーヌ。
正式名称は、マダレナケーキ。
やさしい味だった。
函館市上湯川の丘の上に立つトラピスチヌ修道院は、
1898年に創立された。
以来、修道女たちは、農耕をしたり、お菓子や手工芸品の製作をしたりしながら、
人々の幸せを祈る日々を送っている。
一般社会での布教や社会福祉活動には関わらず、
「囲い」の中で、ひたすら神に奉仕し献身する生活を送る。
毎朝3時半に起床。
1日7回の祈り、労働、読書、ミサ、食事を共同で行い、午後7時45分に就寝という
厳しい規律の中で生活している。
「すべての虚飾を取り払い、ひたすら神と人々への奉仕を学び、愛することに妥協しない生活」・・・これを厳律と呼ぶ。生涯をキリストに近づくことに捧げる。
父が北海道みやげに、
「トラピストバター飴」や「トラピストバタークッキー」を買ってきてくれたように記憶している。
だから、子ども心に「トラピスト」という耳慣れないことばを覚えていた。
トラピストは、男性の修道士。トラピスチヌは修道女を指す。
このことを、今回の旅で初めて知った。
(両手を広げすべての人を優しく迎え入れる
『慈しみの聖母マリア像』)
(大天使聖ミカエル像)