【ピグ寄席】司会上達マニュアル<其の六> | ウル虎のぉと

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そのときそのとき興味のあることを

さて、前回前々回 と回答者の指名について述べましたが、

残念ながらピグ寄席の場合、回答者は壇上だけではありません。

厄介なのが、壇上よりも元気いっぱいに手を挙げてくる観客です。


基本的に壇上をさばくだけでも精一杯で、客席を拾う余裕がない場合は

当てなくても良いと思います。

本来は回答権のない人たちですから。


壇上が静かで、余裕があるときだけおまけとして当てるというのが

本来あるべき姿だと思うのですが、どうしても勘違いしてる人が多くて、

中には「客は当てないのか!」と怒り出す輩もいます。


きっとどこかで客席も完璧に当ててさばく司会を見て、

それが当たり前だと勘違いしているのでしょう。

私から言わせてみれば、完全なる筋違いです。

「笑点」で歌丸さんが客席を当ててるのを見たことがありますか?


ここは本物の寄席でもテレビ番組でもないので、そりゃ当てますよ。

ただ、それが当たり前だと思わないでいただきたいということです。

客は客らしくガヤに徹するか、壇上が静かなときだけ挙手するなど、

空気を読んでもらいたいものです。


話が少々ズレてしまいましたが、やんちゃな客席回答者対策としては、

最初から壇上優先と宣言しておくことです。

こんな当然な事をいちいち言わなアカンのかと少々シャクに障りますが、

司会をするなら致し方のないところでしょう。


しかし時間が経てば客も入れ替わるので、最初に壇上優先と宣言された

ことを知らない人たちが入ってきます。

そこで上手い司会者さんは、基本的に壇上を優先しつつ、

壇上のほうが客席よりも静かになってきたら客席回答タイムを設けます。


さらに司会席手前の舞台下最前列に並ばせて、先頭から順に答えさせる。

こうすれば、普通にさばくよりも労力は減りますし、回答したい観客の

不満もなくなります。

そういった工夫ができるようになると、より名司会に近づけるでしょう。



~つづく~