【ピグ寄席】司会上達マニュアル<其の五> | ウル虎のぉと

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そのときそのとき興味のあることを

前回 は回答権を与えるときの注意についてでしたが、

今回は回答者目線から考えてみましょう。


其の参 で、返しに費やす時間は毎回同じにすることが重要と述べましたが、

それはテンポを良くするとともに、回答者がどのタイミングで挙手すれば

良いかわかりやすいという利点も含んでいます。


「挙手→指名→出題→回答→返し」のサイクルのテンポが一定であれば、

回答者も安心して挙手すべきタイミングで挙手ができます。


そして司会は、タイミング良く挙手してくれている回答者を、

なるべく順番どおりに当てていくだけです。

これができるようになると、お互いが不快になることなく進行できます。


それを実現するためのコツが、其の四で述べた

「ブラインドタッチができないのなら、返しの言葉を短くして、

なるべく画面を見て挙手順を把握する」ということでした。


返しの間が長かったり短かったり、発言数が多かったり少なかったり。

しかもタイピングに必死で、挙手の順番をちゃんと見ていない。

そして指名が挙手順ではない。

それが一度だけじゃなく、何度も何度も…


こんなことを繰り返していると、回答者がやる気を失くしてしまい、

やがてその場を立ち去ってしまいます。

また、自分だけ無視されていると感じるようになって怒り出したり、

暴言を吐いてくることもあります。

司会は、こうならないように気をつけなければなりません。


基本的に、回答者はワガママです。

司会と1:6の関係であることを忘れてしまい、つい1:1の感覚で

「早く言いたい!」「自分が自分が!」となってしまいがちです。

1:1という感覚になっているから、6回に1回当てられたとしても

「自分だけ全然当ててもらえない」という感覚になります。


だからこそ、司会は挙手の順番をきちんと把握する必要があるのです。

順番どおりに当てていれば、司会に落ち度はありません。

もし「全然当ててくれない!」と言って怒り出しても、

それは100%怒ってるほうが悪いということになります。

横入りを要求していることになるのですから。


締めでラストはこの人にお願いしたい等、故意の操縦は多少必要ですが、

基本的には順番どおり当てていくことが重要です。

これができるようになると、テンポの良さと正確性が身につき、

名司会と呼ばれることになるでしょう。



~つづく~