瞑眩(めんげん)とは? | 世田谷区北沢一丁目・整体院長の健康日誌(旧・冷え性改善教室)

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旧タイトル『冷え性改善教室』。東京都世田谷区北沢一丁目にある整体院 『快バランス整体院』 院長・渡辺勲のブログ。腰痛、肩こり、骨盤調整、偏頭痛から冷え性まで、様々な症状を改善する整体と、整体院での日々の出来ごとを綴ります!


冷え性改善教室へようこそ!


整体師の渡辺です。






さて今回のお話ですが、実はもっと前にお話しておいた方が良かっ

たことかもしれません。


整体施術や、冷え取りも含めて 『身体が良くなっていく過程』

ついてのお話です。


何となく、もう記事に書いたような気がしてました。


単純に忘れていただけなんですが(笑)






そのお話は 『瞑眩(めんげん)』 というものについてです。


まずは、整体施術に例をとってお話してみますね。


皆さんが整体施術を続けていると、身体の状態はだんだんと改善の

方向にむかいます。


体調が良くなるにつれて身体が敏感になり、病気を治し健康な状態

に戻ろうとする働きが高まってきます。


その過程で、場合によっては一時的に症状が悪化したのではないか

と思われるよな状態になることがあるんですね。


このような状態を東洋医学では瞑眩(めんげん)、または 『好転反

応』 と呼んでいます。






このような身体の反応は、全く現れないこともありますし、すぐに現れ

て翌日消えることもあります。


時には数日間以上続くこともあり、その現れ方にはかなりの個人差

があります。


ただ、このような 『瞑眩(めんげん)』 が現れても、全く心配するこ

とはないんです。


好転反応という言葉からも分かる通り、それは…


『体調が好転するターニングポイント』


とも言える状態だからなんですね。







その反応には、おおむね以下のような三段階があります。



● 弛緩反応


固まっていた筋肉が弛緩し、長時間お風呂に入ったような倦怠感を

感じますが、身体は軽く、気分も爽やかです。


倦怠感は初期の反応で、この段階を過ぎると、人によっては昼夜を

問わず眠くなることがあります。




● 過敏反応


弛緩反応が収まると、これまで発揮されなかった人体の機能、知覚

が目覚め、それまで感じなかった感覚が出てくることがあります。


例えば発熱、痛み、腫れ、全身が汗ばむ等ですが、時には急性の

病気になったのでは…と思うような変化が出ることもあります。




● 排泄反応


過敏反応が収まると、体内の老廃物や毒素が排出されやすくなりま

す。これは瞑眩(めんげん)の最終段階です。


例えば多量の発汗、濃い色・匂いの強い尿が出る、下痢をする、鼻汁

が出る等がそれに当たります。


その他にも発疹などの皮膚病のような状態になったり、まれに過去の

打撲の痛み等が再発することもあります。




上記の反応の現れ方にも、もちろん個人差がありますし、必ず3つす

べての反応が出るとは限りません。


いずれにしても、すべてはこれまで身体の歪みなどで抑えられてきた

その人本来の 『治癒力』 が動き出す過程の出来事なんです。


ですから瞑眩(めんげん)は…


『身体が正常なリズムを取り戻す過程の反応』


と言うことができます。そのことを理解していれば、色々なことが起き

ても、特に心配することはないわけですね。







このようなことは 『冷え性改善』 の過程でもよく起こります。


例えば先日のことですが、整体を何回か受けて頂いたお客さまが、こ

んなことを言われました…


『ここ何日か、肩胛骨の間が痛いんですよね…』


この方は腰痛でみえた方で、だいぶ冷えていたので、施術と併行して

腰湯などもしてもらっていました。


さらに最初のご来院のときから、肩胛骨周囲の筋肉はガチガチだった

んですね。


要するに感覚が鈍っていて、本人にはわからなかったわけです。






私が触診をすると、思った通り肩胛骨周囲のこりは、はじめの頃より

だいぶ減っていました。


『○○さん、こりはだいぶ減っているみたいですね』


といって、ご説明をしましたが、その時は今ひとつピンとこないような

感じでした。


ただ、その後数日で痛みはとれたそうで、後日、私の説明に納得され

たようです。


これなどは 『瞑眩(めんげん)』 のひとつの例です。






こんな風に、冷えや歪みで身体の状態が悪過ぎて、本来感じるべき

こりや痛みが知覚できないということがあります。


特に冷え性の方は、長年の 『冷えの蓄積』 がありますから、それ

を改善する過程では、身体に色々な変化が起こります。


今までシャワー派の方が、腰湯を始めると、ある時期にすごくだるさ

を感じることもあります。


これも、お湯に浸かることに慣れていないという単純なことだけでは

なく…


『これまで溜めこんできた老廃物が排出され出した』


ということから来る状態でもあるわけです。






ただ、ここでそのことが理解できていないと…


『やっぱり腰湯は向かないから、シャワーにしておこう…』


などと考えて、せっかくの温め習慣が定着しないことになります。


よくお話しますが、冷え性改善は 『体質改善』 でもあるわけです。


これまでの冷やす習慣をやめて、身体を温めていく過程で、色々な

身体の反応が起こることは、ある意味当然なんですね。


ところがそういった知識がないと、瞑眩のような反応が起きたときに

慌ててしまうことになります。






これからの冷え性改善の過程で 『瞑眩(めんげん)』 が起きるこ

ともあると思います。


もし、それが起きたとしても、正しい方法で取り組んでいる限りは、

慌てることはありません。


『これは、身体が良くなるためのターニングポイントなんだ』


そんな風に捉えて、じっくりと冷え性改善に取り組んでくださいね。


それでは、また明日!