●ご長寿の大橋ダム。
高知県の大橋ダムへ久しぶりに行ってみました。
大橋ダムといえば、高知県で二番目に作られた重力式コンクリートダム、という歴史を持ちます。
昭和14年に、発電専用のダムとして完成しました。
その当時では、73,5メートルという提高(ダムの高さ)は
日本全国で4位、四国ではダントツの高さを誇っていました。
歴史的なダムですので、2002年土木学会選奨土木遺産となりました。
発電専用のダムとして当時作られたダムなわけですが、
現在も、日々その役割を果たす、ご長寿の現役ダムです。
大橋ダムは吉野川の上流部に位置するダムです。
このダムは道路沿いから正面に見ることの出来るダムですので、
見に行きやすいダムですよ。
歴史を感じるシブイ堤体に、いつも惚れ惚れするのです。
シブすぎる!
ですから、もっと近づきたいので、ある。
ここらへんから降りられそうなので、ちょっと行ってみましょう。
足元高いです。
滑らないように、足場を探しましょう。
川がザンザン流れています。
河原に生い茂る木や草の間を、足場を探しながらダムの足元へと近づきます。
河原から見上げる、大橋ダム。
右の上のほうに何か空中にぶら下がっているようです。
あとから、天端のほうへ上がったらこの日は工事をしていて、
天端は通行禁止になっていました。
だいぶ近くまでやってきました。
水面近くからダムを見上げるのも、なかなか良いものです。
約70年前に作られた、コンクリートのダムです。
このコンクリートの材料(骨材)は
適したものが近辺の山で採ることが出来ない為に
わざわざ20数キロも離れた二淀川付近から運び込んで作ったそうです。
70年前というのは、アレですよ。
というか、着工は戦前になります。
今でいえば、20キロなんて道路走ればすぐですが
そもそもその道路(索道)をダム建設の為に作るのです。
しかも、今よりはるかに土木技術の低い時代に。
「黒部の太陽」で、ダムサイト(ダムを作る場所)へ行き着く為に、
そもそもトンネルを掘った、あれと同じです。
この時代、日本各地では数々の黒部の太陽が繰り広げられ
多くのドラマを生んだことでしょう。
私って、なんだか土木技術者を尊敬する傾向にあるらすぃ
なんだかねぇ、ダムをつくる人たちの情熱が
ダムそのものなんよねー。
しかし、70年もの歳月が経ったというのに
こんなにしっかりとしたコンクリートの堤体が素晴らしいデス。
下流の岩盤に、作りつけられた不思議な穴があいていました。
一体、なんの穴なのでしょうか。
とても気になります。
その後上流にきて、「エネルギープラザ本川」にやってきました。
ここでは、大橋ダムと近くで連携プレーを取っている稲村ダムから成る発電所
「本川発電所」についてお勉強ができます。
広々としたスペースには資料が展示してあったり、
正面のモニターでお勉強ができます。
こんなかんじで、誰も居ないので一番前の席に陣取り、
じっくりとVTRを見させて頂きました。
大橋ダムと、山の上にある稲村ダムでは水を行き来させて発電しているのですが、
この本川発電所は、山の中の地面の中に建設されたのです。
その時の様子などを、非常に分かりやすく見ることができます。
稲村ダムへはこの日、時間的に行くことが出来ませんでしたので、
また見に行ってみることにします。
ちなみに以前稲村ダムに行ったときのレポは⇒こちら デス。
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