「われわれの世界観を根本から変えてしまった
偉大な知性と出会えば、
大きなショックとうけるだろうが、
精神の自由を得られることは確実だ。」
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今日は、初期のＮＬＰ（ＮＬＰ第一世代）の言語のベースとなる
概念であった生成文法について、簡単に触れておきましょう。
言語学は、とても奥が深いです。
もし、この世界に入るとＮＬＰどころではなくなるほどの
膨大な世界です。
ですから、ここでは、ＮＬＰを理解するのに助けとなるアイデアと
その周辺的なことをご紹介するに留めておきます。
ＮＬＰは、ご存知の通りリチャードバンドラーとジョングリンダーの
お二人が卓越した心理療法家の分析をし
誰にでも活用できるようにしたことからスタートしました。
ジョングリンダーは、言語学の博士であり
彼が心理療法家たちの言葉の分析に使ったのが
この生成文法というフィルターでした。
■生成文法とは？
これは、ノーム・チョムスキーというマサチューセッツ工科大学の
言語学者が提唱した理論です。
当時、チョムスキーの中には
「どうして、子どもはあれほど言語をたやすく獲得していくことが
可能なのか？」
という好奇心がありました。
彼は何ごとに対しても
徹底的に筋道だてた思考をする人でしたので
このことに対しても探求を続けていったのです。
そして、彼は、国ごとや地域ごとに話す言葉は違いますが、
全ての人間には、生まれながらにして
誰もが同じような言語を話す装置のようなものを持っているという
「言語生得説」を仮説に立てました。
そして、私たちの中には
言語を生み出す能力と
言語を運用する能力があり、
これらは別々に考えた方が良いということも
提唱しました。
ウィキペディアによると
生成文法の「生成」は、生み出すという意味に捉えると
分かりにくくなるようです。
「定義」と意味したほうが良い、とも書いてあります。
例えば、「私は野球がとても好き。」という文章で
なぜ「好き」はその位置に来るのか、ということを
明らかにすることなどを目指しているようです。
そうすると私たちは、次の文章がおかしいとわかります。
好き私はとても野球が。
好き野球がとても私は。
ただし、「私はとても野球が好き。」
は多少位置が違っても同じことを言っていることがわかります。
自分たちが使う言葉（母国語）が
どのような順序が適切かがわかる直観を
私たちは持っています。
また、同時に、
「私は」「野球がとても好き」。
「私は」「とても野球が好き」。
のようにどの単語とどの単語がまとめて
判断したほうが良いのかの直観があります。
これと同じようなことで少し複雑なことをしてみると
私は、面白い本を持っている。
私の持っている本には、面白いものがある。
これも同じことを指している直観が生まれます。
このように、母国語に対しては
直感的に正しい文法かどうかを聞き分けることができる
ということです。
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