人生は「やまびこ生活」と言われます。
「こんにちは」と笑顔を向けると「こんにちは」と笑顔が返ってきます。
怒った顔には
怒った顔が
しかめっ面には
しかめっ面が返ってきます。
私たちの日常は
「私」が発する態度や言葉一つで
右にも左にも
どちらにも向いていくものです。
この道理を知ったら
心得るべき道は
「ありがとう、おかげさま」の生活であることは言うまでもありません。
感謝の生活
ここに平和の原点があります。
平和とは「争うことなく穏やかであるさま」と辞書にあるように
私という存在が周囲とほどよく折り合いをもって調和する状態を言います。
調和には
喜びがあり
安らぎがあり
安心があります。
そして常に相手に心を向けていますから
優しさや思いやり
助け合いが生まれます。
その反対の不調和は
自己中心的で自我充実の姿です。
独りよがりやうぬぼれ
傲慢
見下しなどは
平和とはおよそかけ離れたもので
これは自分で自覚して自ら慎むべきものです。
金剛さまは
「五法則」において「自我充実は、身も家も国も世界も皆亡びる」
自己反省して「自我没却すれば皆生きる」と示されました。
個人の平和も
国や世界の平和もどれも違わずここに要点があるのです。
そして
私たちは誰もが無量の恩に生かされている存在です。
国土の大御恩
父母の御恩
社会の御恩
この三綱を決して忘れず
日々感謝報恩の生活を心がけて天職に努力することです。
それが私たちの提唱する平和の道であるのです。
「呼吸一つさえ他人と同じ空気を吸ったり、また吐きつつ、
しかも共存に無関心で独り栄えようとは、大きな間違いです。」（ご聖訓第六巻五五頁）
平和は一人で成るものではありません。
目の前の相手と共に協力して実現していくものです。
言葉一つにも真心をこめて
周囲の人々と心を通わせて
助け合っていく平和な世の中を祈りつつお互いさま努めてまいりましょう。
皆さまに良いことや素敵なことが一杯ありますように。
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