トラワレの今・12 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















一度しっかり覚醒したし、熱いシャワーも浴びてシャキッとしたはずなんだけど

身体は相変わらずくねくねして使い物にならなかった



「ニノ~、無理して支えなくていーよー」

「あ~…い~」



大野さんに寄りかかってぼんやりしてるうちに身体はきちんと拭かれて


髪もしっかり乾かしてもらって、それが心地好すぎて危うく寝そうになった



「やっぱり二人で休もうか」

「だぁ…め…」

「じゃあ、ちょっとだけ休んじゃう?」


「だめぇ…」


「仕方ない、思い切って休んじゃおう!」


「…めっ!」



そんな会話が繰り返されているうちに、身支度が終わっていた




「本当に行くの?」

「うん、行くの」



靴を履かせてもらって玄関を出る前



「ニノぉ」



あま~く呼ばれた



「俺の権力が面白いとこになってるんだけどね?」



…面白い権力?



「思い切ってここで使ってみよー!」


「使いませんっ!」



こんなところで権力を振りかざしてはいけません!



「あぁ…なんてことだ…最後の切り札が…」

「切り札って…あははっ」



しゅーんと眉が下がってしまったから、俺とずっといちゃいちゃしてたいっていう本気度はよーく分かった


だけど、それが面白いほど強大になってるなら尚更ダメですっ




「まだふらふらしてるから、俺にちゃんと掴まって」

「…うん、ありがと」



仕事を休むのは諦めたけど、電車に乗せるのは絶対に嫌だ!と言われて、タクシーが呼びつけられた



相変わらずの姫だなー!



出来すぎる恋人の前ではどんなに頑張ってもふにゃ姫にされてしまう

それを幸せだと思ってしまう俺は、脳みそもふにゃ姫なんだろう



大野さんはそれで本当にいいのだろうか…





「今日も泊まりに行っていい?」

「それはいいんですけど…大野さんは大丈夫なんですか?」

「初めのうちは俺が居なくても勝手に進んで行くからね


春くらいまで向こうとの比率は半々で、実際こっちに来るのは週に二日くらいなんだけど


ニノが迷惑じゃなければ一緒に過ごしたいなと思って」



迷惑なんてあるわけがない



「待ってます、いつでもうちに来てください」



今夜も大野さんと会える

そしてこれからは週に二回も会えるんだ



うっれしーっ!





何も考えずに散々やってしまったから、完全に遅刻かと思ってたけど

大野さんはしっかりと時間配分をしていたらしく、朝の道は空いていた



「これ、時間がある時に」


「これは?」



タクシーの中で渡されたのは大きな封筒



「いくつかピックアップして業者にも連絡入れておいたから

ニノの都合のいい時に見に行ってもらって、もし気に入ったとこあったら決めちゃって?」

「これって…」

「俺達の部屋」

「……」

「ニノ?」



中に入っていたのは、物件の間取り図


延期になる前は一緒に暮らすならニノが見えないと嫌だ!とか言って困らせてたくせに

これとこれは3LDK、これはメゾネット式の2LDK



俺がプレゼンしたのと近い部屋ばっかりじゃん…




「…これだけですか?」

「こっちにもあるよ、はい」

「…ぷっ…あははっ」



次に渡された封筒には、大野さんがプレゼンした部屋に似た物件もしっかりと見繕ってあった



つーかさ、俺より忙しいはずなのにあっちでこっちの物件探して、すでに連絡入れて内覧の手配も終ってるってどーゆーこと?!

相変わらず仕事が早くて鮮やかです!




「俺のイチ推しはねぇ、これかな」



出た、安定の8畳の1K



「残念ながら却下です」

「即決は危険ですよ?二宮主任」

「検討する時間が無駄です、大野本部長代理」

「んふふ」

「ふふふっ」



念願の二人で住むための部屋探し


これがウキウキせずにいられようか?

いや!無理だねっ!

















つづく