トラワレの今・部長's episode4 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

嵐さんが好きです。二宮さんが好きです。大宮さんが好きです。

こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想日記です


苦手な方はお気をつけください。





















「うぇっ…うっ…ふぇっ…えーーん…ふぇーーん…」

「ちょっとだけ待っててね」

「ぅうっ…さとしぃーー…」

「はいはいっ すぐだからっ」



部屋の電気をつけて、エアコンのスイッチを入れて

カーペットの上に降ろしたニノを強く抱きしめる



寂しいとか、会いたいとか、俺の負担になると思うことは簡単に言ったりしないから

離れていた時間に溜めていた想いを吐き出すように泣いてくれるのがすごく嬉しい



「ふぇーーん…うっ…うぇーーん…」

「うん、寂しかったよね」

「うぇーーん…」

「うん…会えるの、嬉しいね」



これからは、涙も、笑顔も、全部受け止めていける




「ニノ」

「さとっ…しぃー…」

「うん」

「ふぇーーん…」

「大丈夫だよ」



この小さい身体のどこにそんな?という量の涙が次から次へと溢れているニノが

可愛い手で背中のコートをぎゅっと握りしめて、少しも遠慮せずにこの胸に顔を押し付けてくれてるから



「もう大丈夫だからね」



少しでも安心してもらえるように、俺も思いきり抱きしめた






「ニノ」


「…ん」



呼吸が静かになって、身体の震えも止まったね


今こそ練習の成果を発揮する時だ



「顔を見て言いたいことがあるんだ

腕…少しだけ離すよ?」

「…離すの?」



でも焦る必要はない



「俺も…離さないとダメ?」

「…またすぐ抱きついてもいい?」

「すぐだよ?すぐ抱きしめてね?」



こんな可愛いこと言ってくれるから

俺は一つ一つ受け止めて


急がずに向き合えばいいだけ





「…智」



頑張って顔を上げてくれたニノは、頬が濡れてて、目は真っ赤



いつも俺の為に一生懸命になってくれて、俺の為に泣いてくれて

愛というものを、俺に与えてくれる




「ただいま、ニノ」



どんなことをしても

ここへ帰ってきたかった



「ただいま…ただいま、ニノ」



これを言える日が来ること



「…おかえりなさい

大野さんっ おかえりなさいっ」



これが聞ける日が来ること



強く信じて、ひたすらに耐えて

一心にニノを…ニノだけを想って、待ち望んでいた

















つづく