幸せの分数… | あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

あなたは「幸せ」ですか それとも「不幸せ」ですか...  ニコラスの呟き...

いつの間にか前期高齢者になっていました。65年以上生きてみると 色んな事を経験しました。「達成」「失望」「離別」「病気」...
それぞれの経験に意味があると最近思います。お会いすることのない、どなた様かのお役にたてば幸いです。      

 「幸せ」とは、「欲しいと思う事(状態)や物」に対する「達成された事(状態)や手に入れた物の割合」だという「説」があります。

 

この「幸せの割合」を「幸福度」と名付けましょう。

 

「欲しいと思う事」が10あり、「達成された事」が5の場合、「幸福度」は50%になります。

 

では、「幸福度」を上げる方法はなんでしょうか…?

 

小学生の「算数」ですね…

 

一つは、分数の分子を増やす。

つまり、「達成された事」が増えると「幸福度」は上がります。

「欲しいと思う事」が10あり、「達成された事」が8の場合、「幸福度」は80%…

 

もう一つは、分数の分母を減らす。

つまり、「欲しいと思う事」が減ると「幸福度」は上がります。

「欲しいと思う事」が5あり、「達成された事」が4の場合、「幸福度」は80%…

 

前者に比べ、後者は「達成された事」が半分なのに、両方とも「幸福度」は同じ80%です。

 

プラクティカルに考えると、「欲しいと思う事(状態)や物」を手にすること(増えること)は難しい時代だと感じます。

 

現代社会は「緻密なマーケティング」よる様々な製品の情報が、あらゆるメディアを通じて私たちに

「これを買って~っ!」「早く買わないと売り切れるよ!!」とメッセージを送り続けています。

 

「製品」だけではありません。

「生命保険」「損害保険」は、「亡くなったら家族はどうする」「事故を起こしたら大変だ」と不安を煽ります。

 

いつのまにか分母の「欲しいと思う事」がどんどん増えていき、「幸福度」は下がってきます。

 

老子の言葉「足るを知る…」ではないですが、「欲しいと思う事(状態)や物」を吟味してはどうですか…

 

「吟味」とは「念入りに調べ、選ぶこと」と辞書にはあります。

 

「吟味」する。 言い替えれば、考察し、考証し、熟考して、取捨選択するということ…

 

 

私事で恐縮ですが、「自己破産」した当時、所有していた「クルマ(自動車)」を手放しました。

 

罹患するまで何台もの「クルマ」を乗り換え、クルマのある生活が「当り前」だった私は、

「軽自動車の中古車」でもいいから「欲しい」という欲求を感じました。

 

しかし、財産の全てを「差し押さえ」されていたので購入することは叶いませんでした。

 

「クルマ」を手に入れられないことで、私の「幸福度」はとても低く感じていたと思います。

 

しかし時が流れ、最近思うのですが、

「クルマ」なんて排気ガスをまき散らすだけだし、自転車の方が「健康」にはプラスです。

 

ガソリン代や駐車スペース等の維持費、どこかに出かけてもパーキング探しに苦労する…

もしもの為に「保険」にも加入しなければならない。

 

バスや電車を利用すれば、都会に住んでいるので、「行きたい所」に簡単に行けます。

 

どうしても体調不良などでバスや電車が辛く感じる時は、タクシーを使えばいいだけです。

 

つまり、「クルマ」が欲しいという「欲求」を

 

本当に必要か…

 

何故必要なのかと、欲しいモノを「考察し」、

昔はどうだったと「考証し」、「熟考」を重ねる。 

「それがない」生活をイメージする。

 

そして代わりの方法はないかと、また考える……

 

多くの場合、「持たない(買わない)」という「判断」が、とても合理的な納得のいく「判断」に変化します。

 

「モノ」に限ったことではないと思います。

 

「恋人が欲しい」「友人が欲しい」「結婚したい」etc…

 

恋人・友人・結婚は「相手」がどう考えるかがポイントですから、自分の気持ちだけではどうしようもありません

 

それでも「〇〇〇したい」という結論になったとき

あなたは、きっと「〇〇〇したい」ということを、日々の生活の「最優先課題」として行動し、

 

日々「願い」、「想い」、「行動」するでしょう…

 

するといつの日か「〇〇〇〇〇したい」という「欲しいと思う事や物」を、あなたは手にすることができると思います。

 

多くの「成功者」が、このような体験を語っています。

 

「幸せになる方法」にはセオリーなんてありません。

 

一人ひとりが違った「取捨選択」をする、オーダーメイドだと思うのです・・・

 

nico