読売新聞 朝刊(2月11日)3面の抜粋記事です。
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大量服用招く安易な処方
抗不安薬や睡眠薬などが医療機関で過剰に投与され、患者が命を落としたり、重症に陥ったりしていることが、読売新聞の救急医療機関への調査で明らかになった。安易に薬を処方する精神科医療のあり方が問われている。
(医療部 佐藤光展)
大阪府守口市の関西医大滝井病院救急救命センターには、睡眠薬や抗不安薬などを大量に飲んだ患者が、毎日50人~100人近く運び込まれる。意識を失うなどして倒れ、家族や周囲の人に発見され通報される。
精神科ではかかりつけ患者でも「身体は診られない」と対応せず、一般病院は「精神疾患に対応できない」との理由で受け入れを拒むことが多い。同大救急医学科の中谷教授は「患者の大半は命に別状はないが、どこの医療機関でも断られるので、うちで受け入れることになる」と話す。
― 中略 ―
精神科の治療は、薬物治療とカウンセリングなどの心理療法が両輪とされているが、欧米に比べて日本では手間のかかる心理療法を行う施設が少なく、安易に薬を出して対応されがちだとの批判がある。一回の受診で長期にわたる薬の処方もできるため、重い不眠症に使われるバルビツール酸系睡眠薬(1)など、薬によってはまとめて飲むと、死亡することがある。
不眠や不安、頭痛などに使うベンゾジアゼピン系薬剤は、即効性があって便利だが、使い続けると薬をやめにくくなる。
海外の治療方針では、依存症などが問題視され、処方は4週間程度が目安とされているが、日本では半年、1年と長期処方されることは珍しくない。日本は人口当たりのベンゾジアゼピン系睡眠薬の使用量が世界一で米国の6倍とされる。
― 中略 ―
精神科医から救急医に転身した北里大学病院救救命救急センターの上条吉人特任教授(日本中毒学会理事)は「処方する医師の側に大きな問題がある。国は精神科関連学会などの自浄能力に任せるのではなく、命に関わる薬の処方を制限するなど、強制力のある対策を講じるべきだ」と指摘する。
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数例だが、匿名被害者のエピソードも「囲み記事」で掲載されていた…
精神科で睡眠薬を処方された男性は、次第に睡眠薬なしには眠れなくなり、薬の効き目が落ちると医師は量を増やした。男性は薬に不安を感じ、医師に何度も質問した。
「このままで大丈夫ですか」。答えはいつも「長く飲んでも安全」だった。
長く飲んでも安全・・・???
精神科医にとっての「安全」とは何なんだ?
私たちが日常会話で使う「安全」とは意味が違うようだ…
まさか「精神科クリニックの経営が『安全』(安定する)」ということではないのかと思ってしまう。
国は精神科関連学会などの自浄能力に任せるのではなく、命に関わる薬の処方を制限するなど、強制力のある対策を講じるべき…
関連学会などの自浄能力・・・???
無理、無理です!!
この十数年、学会は「DSM信者」と成り下がり、関係者の保身と利権保持に奔走しているではないか!!!
薬の処方を制限・・・???
「司法」は「医者の裁量権」を認めています。 どんなバカ医者にも「医者の裁量権」を有しています。
「医師法」「医療法」には殆ど有効な罰則規定などありません。
安易に薬を処方する精神科医療のあり方…
欧米に比べて日本では手間のかかる心理療法を行う施設が少なく、安易に薬を出して対応されがちだとの批判がある。
佐藤記者は「安易」という表現を何度も使っているが、彼の著書「精神医療ダークサイド」を読めば、
「安易」という言葉に様々な気持ちが込められているのが分かる。
「安易」とは「たやすいこと、わけなくできること、気楽であること、いいかげんなこと」と辞書にはある。
たやすい → DSM-5を見れば病名は「たやすく」決められ…
わけなく → 「わけなく」治せると思い込み…
気楽 → 「気楽に」処方箋を書き…
いいかげん → 崩れ去った「仮説」にしがみつき、作用機序に疑いの目を向けようともしない、
精神医療とは「いいかげん」なものである。
精神科ではかかりつけ患者でも「身体は診られない」と対応せず
記事「プロパガンダの意図するもの(2)」で指摘したように製薬会社(シオノギ製薬・イーライリリー)は盛んにメディアを通じて疾病喧伝をしている。
最近テレビCMには抗議の声が上がっているようだ…
製薬会社は仕方なく「うつの痛み」テレビCMを一部を変更した(3)ようである。
「うつ病は心だけでなく体の痛みも治療ができます。お近くの専門医を探してください…』
シオノギ製薬・イーライリリーは、彼らの都合で専門医(精神科)に行けと「疾病喧伝」するが、
精神科医は、彼らの都合で病名を付けたと思えば、「身体は診られない」と対応しない…
そこには飲みたくもないクスリを飲まされた者たちの「声」もなければ、影さえない。
これが「医療」と呼べるものなのだろうか・・・
この国では「精神医療」という名のもとに、日々悲惨なことが起きている。
そして、未来を担う子ども達が、今現在も「危険なクスリを飲め」という事態に追い込まれているのだ。
一刻も早い、精神科医療の実態調査を切に願う・・・
nico
(1)バルビツール酸系薬剤
バルビツール酸系(Barbiturate、バルビツレート)は、鎮静薬、静脈麻酔薬、抗てんかん薬などとして中枢神経系抑制作用を持つ薬剤である。
バルビツール酸系の薬は治療指数が低く、オーバードースの危険性を考慮すると使用は推奨されない。
(2)プロパガンダの意図するもの・・・
http://ameblo.jp/nicolas2012/entry-11640177817.html
(3)「うつの痛み」テレビCM、抗議受け一部変更
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140201-OYT1T00581.htm