2月11日の読売新聞の記事は「精神医療ダークサイド」(1)の著者・佐藤光展記者の署名記事であった。
以下はその抜粋です。
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読売新聞 朝刊1面(2月11日)
精神薬大量服用 救急車搬送156病院
精神科の薬を一度に大量に服用して変調を来した患者が搬送された救急医療機関が、2012年は全国で少なくとも156病院に上がり、うち約3割の46病院は年間50件以上だったことが、読売新聞の調査でわかった。その背景には、過剰な投薬をしがちな精神科医療の実態がある。
昨年11月、全国の救急救命センターと日本救急医学会の救急科指定施設の計498病院にアンケートを送り、164病院から回答を得た。(回収率33%)
うつ病で処方される三環系抗うつ剤では大量服薬によって1年間で計5人が死亡。依存性が高いバルビツール酸系の睡眠薬も問題が多く、10~12年の3年間で死亡患者が23人に上っている。
搬送先の病院で暴力を振るう患者もいた。102病院(62%)が、不安<不眠で処方されるベンゾジアゼピン系の薬を大量に服用し、入院中に興奮状態となって暴れた患者を経験していた。
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一見、この数字は少ないように見えるかもしれないが、このデータはあくまでもエビデンス(証拠)が確実な死亡者数である。
全国紙の一面報道となれば、エビデンスの曖昧な数字を載せるわけにはいかない。
つまり「死因」が、明らかに「三環系抗うつ剤」「バルビツール酸系の睡眠薬」の大量服用だと特定可能な数値だと考えられる。
ということは、向精神薬の種類が特定できない「搬送患者」は除外されている。
また、救急搬送が間に合わなく、既に死亡している場合は当然のことであるが、データとして上がっては来ない。
死亡者の「死因」は、よほどでない限り「司法解剖」はされることはなく、「変死」として処理される。
また、向精神薬の大量服用の後、精神科治療薬が原因で錯乱状態に陥り、リストカットや首つり、ビルからの飛び降りなどは、
それぞれ「自傷自死」「憤死」「事故死」として処理される。
今回の読売新聞が公表した「数値」であるが、記事を読込むと…
回収率が33%であるので、「公表数値」の3倍以上が「実数」と考えられる。
また今回のアンケートが、全国の救急救命センターと日本救急医学会の救急科指定施設に限定されているため、
それ以外の「医療機関の実態」は読み取ることはできない。
「三環系抗うつ剤」「バルビツール酸系の睡眠薬」だけで、2010~2012年の3年間で、推計114人。
厚労省が「安全情報」まで出して注意勧告をした、「自傷行為」「希死念慮」を誘発する、SSRI・SNRIのデータは公表されてはいない。
世界一、処方量が多い「ベンゾジアゼピン系薬剤」、劇薬指定の「中枢神経刺激薬」等のデータも皆無である…
つまり114人は、言葉通りの「氷山の一角」である。
アメリカのワクチン有害事象報告制度『VAERS』によると、日本で承認されている子宮頸がんワクチン『ガーダシル』『サーバリックス』の両ワクチンによる副反応被害者数は全世界で2万8千661人。
死亡者数は130人に上っているそうだ。
全世界で130人です。
日本国内だけで、エビデンスが明確な死亡者数が114人以上、
到底、無視できる数ではない。
一刻も早く、厚労省は、過剰な投薬をしがちな「精神科医療の実態調査」を行い、
「精神医療の闇」を我々に公表するべきである。
nico
「一刻も早く、精神科医療の実態調査を」 その2 に続く…
(1)精神医療ダークサイド
http://ameblo.jp/nicolas2012/entry-11733475243.html