生徒指導だより〈一部抜粋〉 平成20年６月２５日号
「先生、どうしよう？私やりたいことが何もないから、どこの高校に進んだらいいのか、わからない。友達はもう看護師になるって決めてるからうらやましい。」とすごく困った顔で相談に来てくれました。
３年生は、進路決定を前にして、自分を見つめなおしています。自分が何になりたいのか、そのために、中学校卒業後はどうするのか。ということを具体的に考えています。今までは、ただ単に「高校は行っておきたいな。」「勉強は好きじゃあないから働くつもり。」などと言っていた人も、顔つきが変わってきました。中学校を卒業すれば、義務教育は終了します。就職する人・進学する人に道も分かれます。働いてお金をもらうということは思っている以上に大変なことで、“勉強が好きじゃあないから”という考えでは、続きません。高校も“みんなが行くから・・・”という思いでは３年間頑張りきることはできないと思います。
大切なのは、自分が何をしたいのかということです。しかし、あせらなくてもいいんです。今、現在、自分の夢や就きたい職業が具体的に決まっていない人は、ゆっくり見つけていけばいいのです。自分の夢を見つけるために、高校へ進学をする。自分の可能性を広げるために、勉強を頑張る。それでいいのだと思います。
友達と比べる必要はありません。自分は“自分の主人公“です。あせらずに、自分と向き合って進んでいってください。応援しています。
別の項目としてこんな内容も載せました。
３年生の悩みは、１年後・２年後の自分の悩みかも知れません。
最近感じることがあります。中学生のみんなには、本当に様々な可能性がたくさん詰まっているんだなって。一人ひとりの人生はまだ始まったばかりです。どんな人生でも歩んでいけるんです。宇宙飛行士になることも、プロ野球選手になることも、看護師になることも可能です。
そういう若さをもっているのに“どうせやったって・・・”とあきらめている人はいませんか？まだまだスタートラインに立ったばかり。可能性は無限です。
初めての進路選択・・・。3年生になるというだけで、そのプレッシャーはとても大きく子どもたちの心にのしかかってきます。夢がなくあせっている人・・・何がしたいのかわからない人・・・。中3の年齢で目的をもって生きている人の方が少ないのも事実です。
しかし、卒業後の道を選択しなければなりません。他と比べて自分の良くないところだけ目についてしまうようです。成績や数で表わされる評価をすごく気にするようになります。確かに、受験という点では仕方のないことですが。
あせらずあせらず・・・。じっくりじっくり・・・。そんな思いで子どもたちと進路について話すようにしました。