こんにちは!
ネズラー通信編集部 ネズコです。
3月5日は「サンゴの日」
だそうです
サンゴ=産後とかけて、
お守りにしたり、
東洋の三大宝石の一つと
言われていますね。
日本では
「金銀サンゴ綾綿」と言うくらい
財宝として扱われていました
現在は環境保護の観点から、
保護されるように
なっています。
本日は、
ジュエリー&時計に使える
装身具のケアグッズのご紹介
編集長から
『北米では結構有名なんだよ』と
私物を磨いて頂きました
ご使用できる金属ですが、
銀、金、ニッケル、プラチナ、ステンレスが
使えるようです。
多くのジュエリーや時計は、
上述のもので造られていますよね
古い時計は銀が多いですし、
ジュエリーファンだけではなく、
懐中時計ファンにも
人気だとか(=⌒▽⌒=)
私も一つ、雑貨屋さんで買った
懐中時計を持っています♪
気分は不思議の国のアリス
まず、
クロスというからには
こんな感じです。
折りたたまれて、
ビニール袋に
入っていました。
広げると、
こんな感じです。
26cm×26cmのクロスが2枚、
黄色い布と赤い布が2つセットです。
上部が
バラバラにならないように
縫い付けられています。
※写真はクロノワールド様より。
http://www.chronoworld.jp/index.html
このクロスを使うとき、
大切なことは、
乾いた金属に使うということ
水に濡れていては使えません
水気があるなら、
ティッシュペーパーなどで
水分を取ってしまってから
使いましょう☆
クロス本体に英語で説明がプリントされて
いますが、
小さく販売店の
日本語訳もついています
安心ですね☆
Good until worn to shreds.
(擦り切れるまでご使用頂けます)
使い捨てのクロスではなく、
ちょっと厚みのある
フェルトのような布ですので、
長持ちしそうなのも優秀◎
わたしの私物です。
かなり汚れていますね
こういうものは、
着けっぱなしですから
わたしたちはシルバーが好きなので、
地金はシルバーです。
こうして見ると、
鈍く光る銀らしさがないですね。
曇っています・・・(;^_^A
ちなみに、
裏側に赤く見えるのは、
リングが回らないように
裏側にマニキュアを塗っているから
ご存知でしたか
少しのサイズ違いなら、
ジャストフィットになる裏技です☆
銀色は銀色なんですが、
光沢がないですね。
それだけ、
愛用している証拠なのですけど
クロスは、
まず、
【1】赤いクロスで研磨して、
【2】黄色いクロスで艶出し、
という2ステップ。
とっても簡単です。
名前が
「ルュージュ(ROUGE)・クロス」なので、
紅色の方が先、
と覚えるといいですね。
ちなみに、
ROUGEとは
「弁柄」(ベンガラ:BENGALA 蘭語)で、
顔料や研磨剤に使われる
酸化鉄ですね♪
絵を描く方やカメラ趣味の方には
ちょっと有名かも。
クロスの使用後。
びっくりしました
日常のスレや、
汚れがすっきりと落ちて、
鏡面仕上げの購入時に戻ったみたい
リングのエッジは、
面取りされていますが、
その面も、
美しく光っています
なかよく撮影
二人で購入したときに
タイプスリップできますね♪
こういう記念の品は
綺麗に使いたいものです。
一般的に、
日本ではマリッジはプラチナリングが
人気のようですね。
わたしの知る限り、
2カップルだけです。
プラチナ以外は。
わたしの両親がゴールドでした。
あと
OL時代の先輩が、
Cartierのコンビの
変わったリングをされていました。
愛情もほったらかしでは
錆付いちゃいますよね。
リングも
メンテナンスって大切なんだ、と
思いました
お話の続きは編集長に代わります☆
FROM ネズコ
【編集長より】
こんにちは。
少しケアについて加筆します。
A)メッキされた金属へのケア。
B)石がセットされたジュエリーについて。
皆さん、
普段使いや、
エンゲージ、マリッジリング、
愛用の指輪を大切に
使ってらっしゃることかと
思います。
ルージュ・クロスですが、
日本国内では、
クロノワールドさんが販売されて
いますので、
そこで入手できます。
お店の説明に
「自分らしい時計を演出」とあるように
個性的な時計関連グッズをメインに、
国内では唯一の、
MARATHON WATCHや、
DAMASKOの総代理店もされているので、
時計ファンには
オススメショップです。
さて、
クロスですが、
ケア用品として、
大変優れています。
その名の通り、
ROUGEには研磨剤のベンガラが
入っているのでしょう。
カメラのレンズを磨くのに、
昔は用いたものです。
ですから、
懐中時計ファンには
懐かしくもあり、
使えるクロス、っていう訳ですね。
ちなみに
高級なカメラのレンズは、
蛍石が用いられます。
蛍石はダイヤモンドと対極の
光学的特性を持ちます。
この話は、
別の機会に。
時計ケア用品は
宝飾品ケア用品として使えますからね。
使った後は、
金属カスなどがクロスに付きます。
あと指や爪の間にも
黒い金属カスや汚れが
付着します。
クロスは
真っ黒になるまで、
擦り切れるまで
使えますが、
汚れた手は、
肌あれの原因になりますので、
付着した汚れを
石鹸でしっかりと
洗い流して下さい。
指輪はいいですね。
なかにし礼さんは、
指輪をすることで、
『指先に
インスピレーションが降りる』
なんて
ロマンティックなことを
言っていました。
僕は
小指にピンキーをしています。
挨拶、
トレードマークですね。
エルサ・ペレッティのような
デザインが好きです。
腕(リング本体のことを腕といいます)
の太さが1-2mmのものは
装着感もよく、
指が長く見える
よい副作用もありますよ◎
さて、
日本では
マリッジリングは
甲丸のプラチナの方が
多いのですね。
A)メッキされた金属へのケア。
メッキの技術は
紀元前1,500年前からあった、
と言われています。
一般的に時計宝飾類に施されるメッキは
高級なメッキで、
・電気メッキ。
・蒸着した金属も厚みがある。
で問題はないと思います。
電気メッキの中には、
昔ながら水槽を使う
理科の実験でやった手法と、
現在では、
IPメッキ(真空蒸着法)が
有名ですね。
地金が金,銀ならメッキはあまり
関係ないですが、
(銀は硫化物と結合防止のために
ロジウムメッキをかけたりしますが)
プラチナやホワイトゴールドには
ロジウムメッキがかけられていますね。
また
近年はステンレスにIPメッキで、
ブルーやブラックなど
カラフルにメッキしたものも
あります。
時計宝石類で
メッキが剥げるということは
滅多とありませんが、
トイチックなアクセサリーのメッキは
直ぐに剥げてしまうので、
研磨クロスを使う際は、
購入したお店やメーカー、
宝石店に確認して下さいね。
B)石がセットされたジュエリーについて。
もし、
リングの腕に
石がセットされている場合、
メンテナンスは
気をつけて下さい。
ネズコさんのように、
結婚指輪の代表格の
ぺリドットを使ったリングなんて
特に気をつける必要があります。
ぺリドットは日本では
誕生石のイメージが強いですが、
欧米では極めて珍重される
宝石の一つです。
一般的に
ぺリドットは
エメラルドのように
油浸処理石や、
オプティコン処理石です。
油浸処理は、
古代ギリシアの時代から
行われていました。
壊れぬよう
保護する目的です。
【参考書籍】
ジュディス・クロウ著 宝石のすべて 日本宝飾クラフト学院 P60,P84
崎川範行 原色宝石小事典 講談社 P18
ネズコさんの石は
ぺリドットですね。
蒸気や熱、
酸には弱いという
弱点も持っています。
【参考書籍】
ジュディス・クロウ著 宝石のすべて 日本宝飾クラフト学院 P84
ルビーは、
色味改善のため、
加熱処理されています。
加熱処理する際、
ヒートクラックと呼ばれる
結晶構造とは関係のない割れ目が
出来ます。
これが脆弱性に繋がることが
あります。
【参考書籍】
諏訪恭一 宝石 世界文化社 P80
ダイヤモンドや
スピネルは
無処理石ですが、
(カラーダイヤは別です)
等軸結晶という特性もあり、
少しの割れ目があると、
そこから
砕け散ることがあります。
これは僕の経験です。
研磨やセットの練習のとき失敗から
学習しました。
【参考文献】結晶構造の学習の入門書として。
松原聰・宮脇律郎 鉱物と宝石の魅力 ソフトバンククリエイティブ
クロスで磨くときも、
エメラルドや
ぺリドットなどは、
養生してあげてください。
一般の研磨剤程度ではキズがつかぬ
硬度は持っていますが念のため。
セロハンテープをクルっと
巻くといいかと思います。
このように、
研磨剤は
石の表面にキズを付けてしまう
怖れがあります。
ルビー&サファイア(コランダム)や
ダイヤモンドは、
普通は
クロスでキズが付くことは
ありません。
しかし
超音波洗浄器には、
どの宝石も
天然宝石も
合成宝石も
無闇に入れないで下さい。
ダイヤやスピネル、
ルビーやサファイア、
ぺリドットやエメラルド、
それぞれ理由は
上述に軽く記述しましたが、
砕け散るおそれがあります。
しっかりとした
宝石店は、
内部をルーペで把握してから、
メンテナンスをします。
指輪って、
大切な大切な思い出の品だと
思います。
モノは壊れてしまいますが、
ハートの篭ったものを失うほど
悲しいこともありません。
身代わりになってくれたんだと、
そのときは思うと良いでしょう。
一方で、
装身具は
心がけ次第で長持ちします。
普段のメンテナンスはご自宅で、
洗浄や、再セットについては、
プロに(ちゃんとした)
任せることを
オススメします。
※参考書籍について。
一部しか記載していませんが、
この何倍もの書籍を背景にして書いています。
勿論、
現物の石に触れる事が一番大切です。
米国の宝石学の本は進んでいます。
洋書やジャーナルを読める方は
そちらをオススメします。
一般書としては、
松原聰先生、故崎川範行先生が
かなり詳しく書かれていると思います。
崎川先生の本は希少になりつつあり
古書店でしか入手不可というものもありますが、
日本の宝石学の底上げをした方ですから、
(民間だけでなく、
国の仕事もされていました)
是非とも(古い箇所もありますが)
ご興味のある方は手に取られることを
オススメします。
ねずみのお話へ☆
【ナキウサギ】
【マーラ】
【ハイラックス】
【トビウサギ】
今月のイケてる話題☆
【茶色のリス!『飛べないリスはただのリスだ』。】
【左】イチオシ!コーデュラ製布地使用コインケース。
【右】がま口ポーチとミニボストン。
ネズラー通信編集部(C)
ネズコ&編集長