東京オフィス側は、できるかできないかは考えず、「こうして欲しい」ともっとたくさん言ってください! | フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記

東京オフィス側は、できるかできないかは考えず、「こうして欲しい」ともっとたくさん言ってください!

「東京オフィス側は、できるかできないかは考えず、
 『こうして欲しい』ともっとたくさん言ってください!!」

これは僕の言葉ではない。
今年7月からフィリピンに常駐し始めた日本人スタッフの言葉だ。

東京オフィス・フィリピンオフィス間のスカイプ・ミーティングで、
彼が、フィリピンオフィス側の意見として、日本側に伝えた。


この言葉は、日本・フィリピン、というか、
日本とそれ以外の国の差をとてもよくあらわしていると思う。

日本人は空気を読む。
フィリピン人を始め外国人も読むは読むが、日本人の読み度合いは圧倒的だ。

そして強みと弱みは表裏一体でもある。
空気を読めるという強みの裏腹として、
「こうして欲しい」という期待を伝える、という習慣は日本人にとぼしい。

「こうして欲しい」とわざわざ言語化するのではなく、
「こうして欲しいですか?」と確認し合うことが
デキるビジネスパーソンの暗黙の了解になっているように思う。

だけど、空気読まない外国人はそうではない。
「どうして欲しいかあなたが言ってくれなければ、
 私にわかるわけがないでしょう!」
というのが立場である。

だからダメ元で、がんがんお願いする。
「こうして欲しい」
「こうして欲しい」
できる外国人ビジネスパーソンならおそらくこう言う。
「私はあなたにこうして欲しい。
 そしてそのときにあなたにはこんなメリットがある」

だからこそ、日本人・外国人の間では、次のようなジレンマがおきがちだ。

日本人
「なんでこちらがやってほしいことを察してくれないのだろう?」
外国人
「なぜ日本人は、どうしてほしいか明確に言えないのだろう」

結果、お互いがお互いのことをあきらめてしまいがちだ。

だから外国人に対して日本人が心がけなければいけないのは、
次のように言うことである。
「こうして欲しい」
「こうして欲しい」
「私はあなたにこうして欲しい。
 そしてそのときにあなたにはこんなメリットがある」

これは外国人のレベルが低いからではない
郷に入れば郷に従え。
自分の要望を、ダメ元でいいから、相手側のメリットを交え伝えきるのが
国際社会で一人前と見なされる基準だからである。