社員数増加と文化の変容 | フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記

社員数増加と文化の変容

社員の人数が増えると、ただそれだけで、文化までもが変容しはじめる。
(理由は単純。 社員5人のときは、トップが全員と十分な密度のコミュニケーションをとれるが、 社員50人になるとそれは無理。5人のときは、トップの影響が強い文化となるが、50人のときはそれほどでもない。こういった変化がおきるため。)


スタッフ数増加に伴い、

フィリピン側の会社が、
「皆が仕事をEnjoyしている会社」 から、
「皆がお金をもらうために仕事をしている会社」 に
なってきていないだろうか?

僕がいつもフィリピンに居れるわけではないので、
いったん「お金をもらうために仕事をする会社」になると、
それを元に戻すのは難しいなぁ。

こんな危機感で、いろいろ進めてきた調査

調査の結果、
スタッフ同士の関係性と、あと僕とスタッフたちとの関係性を
うまくManageしていくことが、
やっぱり重要みたいだった。

だから、ここを重点的に施策をうつことにした。
こういう問題について、手を打つとしたら、以下の3つのみが可能。

1) 組織の構造を変える
2) スタッフの考え方を変える
3) 僕自身を変える

1) については、正式なポジションを発表 し、いままで不明確だったものを明確にしてみた。
これによって、
・どのスタッフをケアするのが誰なのかも明確になった。
・僕の直下のスタッフの人数が減ったので、その分、僕のスタッフ一人当たり時間が増えた

2)については、スタッフに以下の点を繰り返し伝えた。
「僕がネガティブフィードバックを返すのは、
 僕があなたに期待している証拠であって、
 あなたのことが嫌いだからではない」
「より高いポジションの人にほど、より多くを僕は求め、より多くのネガティブフィードバックを返す。」

3)については、以下の点を改めるべきだと気付かされた。
・スタッフに感謝する回数をもっと増やす
・聞く訓練をする、聞くことにもっと時間を使う (=僕の直下の人数を減らす)
・皆の前でNegative feedbackをやらず、絶対に個人的にやるようにする
・Negative feedbackの際の言葉づかいに気をつける


フィリピン人スタッフの、ネガティブフィードバックに対する拒否反応は、本当にどうにかならないものかと思う。。。
日本人や中国人は、そんないちいち凹まないぞ・・・ みたいな。
しかし、そんな風に相手を変えることを期待するのは無駄なので、
自分のやり方を変えることからまず期待している。

今回、スタッフと話しているうちに、うちのフィリピンオフィスの良いところは、
「みんなが互いのことをCareしていること」
だと見えてきた。

そしてこれは、フィリピン人が最重要視していることでもある。
ここの部分をしっかり守って、組織的にバックアップしていきたい。