ミドルマネジメントの問題は、トップマネジメントの問題 | フィリピンで働くシリアル・アントレプレナーの日記

ミドルマネジメントの問題は、トップマネジメントの問題

先日、ある銀行の支店長の方と飲んでいて、

「最近困っていることは何ですか?」

と聞かれた。

「いやぁ、ミドルマネジメント育成ですよ」

「新卒でいいのはいっぱいいるんですが、いかんせんまだ一人前じゃなくて、その人たちの指導もしながら業務を前に進めていくのはたいへんですよ」

と答えた。そしたら、

「ミドルマネジメント育成ってのは、世界全体で、どの企業も苦しんでいることですよ」

と言われ、ナルホド、と思った。




今日、その問題をいっしょうけんめい考えていた。

・ミドルマネジメントの最大の役割は、業務を仕切ることでもなく、イシューをうまく切り分けることでもなく、人を育てること。下が育っていないと、いかに業務をうまく切り分けたってうまく回らない。いつまでたっても自分1人分の仕事しかできない。自分1人分の仕事しかできない人を、ミドルマネジメントとは呼ばない。

・だから、うちでは、ミドルマネジメントの役割=下を育てること、とおいた。

・で、うちは三階層なので、ミドルマネジメントの上はトップマネジメント。 トップマネジメントの役割を、下を育てられるミドルマネジメントを育てること、とおいた。

・ミドルマネジメントが多すぎても大した問題は起きない(部下がいないという不満が出るかもだが、業務は効率よく回る)。だが、ミドルマネジメントが少なすぎると、そこがボトルネックになり、全体の仕事のスピードが落ちる




ここまで考えていて気付いたのは、

・「ミドルマネジメントの育成が課題」 なんてのはありえない。 「ミドルマネジメントを育成できないトップマネジメントが課題」 でしかない

・ミドルマネジメントとしての要件を洗い出し、どの点を身につけさせるのがネックになっているのか、特定した方がよさそうだ。





戦略コンサル辞めて起業している日記