後輩に指導しようと思っていたこと
「裁量与えてやらせてみせて、
できなかったところを丁寧に指導する」
という先輩に倣おうと思ってるが、
なかなか真似できない。
今日も後輩に言おう言おうと思って、
結局いえずじまいだったことをここにかく。
コールドコールの電話かける先のリストアップを任された後輩。
コールドコールに半日かかっていた。
なので、下記の手順を指導しようと思った。
1.まず、モレのないリストはどうやったら作れるかを考える
2.考え付いたら、速攻で機械的に何も考えずにリストをつくる
3.意味のある相手だけにリストを絞り込む最速の方法を考え、実行する
4.電話をかける先を選定できたら、あとは何も考えずひたすらかける
以下、詳しく説明する。
1.まず、モレのないリストはどうやったら作れるかを考える
まず、コールドコールの相手の種類をモレなくリストアップする
○○業界の研究者
○○関係の政府の役人さん
○○業界担当の証券アナリスト
XXX業界の研究者
XXX業界担当の証券アナリスト
すると、今回まだアポがとれていない対象は、
「xxx業界担当の証券アナリスト」
だとわかる。
つぎに、この
「xxx業界担当の証券アナリスト」
をモレなくリストアップするにはどうしたらいいか考える
すると、アナリストレポートデータベースを使うのが手っ取り早いと考え付く。
2.考え付いたら、速攻で機械的に何も考えずにリストをつくる
「業種:XXX」で検索をかけて、
出てきたレポートの題名・著者名リストを過去1年分全てプリントアウトする。
これで、ダブりはあるものの、モレのないリストが完成。
3.意味のある相手だけにリストを絞り込む最速の方法を考え、実行する
これだけだと同じ人が何回もリストに出てきたり、
過去電話かけた人も出てくるから、
電話かける意味のある人だけを赤ペンで○つけていく。
その後、チームの他の人に、赤ペンの○の人で電話をかけた人がいるかどうかを聞いて回る。
4.電話をかける先を選定できたら、あとは何も考えずひたすらかける
休んだり考えたりすると、コールドコールの場合はブルーモードに入るから、
何も考えない。休まない。
リストを全てこなせば完了。
やることやった充実感をもって、休憩しよう。
彼の場合、4は大丈夫なのだけれど、
1~3のところで時間をロスしていると思った。
つまり、モレない・ダブりない・意味あるリストを最速で作る能力がまだ弱い。
いや、より正確に言うと、
仕事をやる上で、リストをつくろうという意識がないから、
だらだら考える時間=効率が低い時間が多く発生してしまっているのだろう。
大量に情報をインプットする時間は大事だし、
ひとつの問題をつきつめて考えていく時間も大事。
だけど、「今自分はだらだら考えてしまっているな」と感じたら、
「一番てっぺんのところから、どういうふうに情報を整理していけば、
行動にすぐ結びつくリストが最速でつくれるだろう」
というふうに頭を切り替えることが大事。
これは、コールドコールに限らず、
資料を収集するときとか、エクセルでモデルをつくるときとか、
基本的に何にでも応用できる。
<コールドコールについてのエントリ>
コールドコール その2
コールドコール その3
コールドコール 後輩に指導しようと思ったこと