始めに。
鈴木先生、根岸先生、そしてHeck先生、
ノーベル賞受賞おめでとうございます。
なんでこんなことを書いたのか・・・といいますと。
大学では合成薬品製造学という講座に属しておりまして、
実際に研究して論文を書いたのがクロスカップリング反応を利用した
天然有機化合物の合成でした。
実験を始める前にいろいろと文献を検索するのですが、
当時鈴木先生らの文献も調べて参考にした記憶があります。
3先生の受賞対象となったのは
「クロスカップリング反応」
もともとくっつけにくい炭素―炭素結合をくっつけてしまう
ある意味夢みたいな反応。
この反応を使うことで何段階も反応を繰り返して
製造に莫大なコストがかかる化合物や
合成不可能とされていた化合物を合成することが可能になったのです。
また、これらの反応を工業化することに成功した
企業の研究員にも敬意を表したいと思います。
自分も少しはかじった分野の第一人者の先生方がノーベル賞を受賞されるのは
とてもうれしい話です。
さて、ここからが本題、っていうか自己満足&主張。
理系の中でも
「有機化学苦手」とか
「亀の甲アレルギー」という方が非常に多いと思われますが、
有機化学は生物・医薬・工業から日常生活品まで
我々の生活と切っても切れない縁のあるものです。
有機化学を無視しては今の生活はあり得ないのですが、
毛嫌いされることも多い分野ですね(;_;)
しかし、相変わらずマスコミはマスゴミですな。
TVに出演していただいてる先生に向かって
「鈴木さん」
はないだろ。
「鈴木先生」
と呼ぶべきじゃねーのかと。
しかも某国営放送までがこのありさま。
おいおい。
でも、いったいどういうことなのかきちんと説明を
つけていた某国営放送はまだよかったかも。
しかも9時のニュースで解説をされていた
柴崎先生もこの分野ではかなりの大御所。
でも。、
街頭インタビュー受けてる連中のどんだけが
この受賞の意味と有機化学について理解してるんだろうか、と。
のんでる薬やいつも使っている化学製品をできるだけ安く、
効率的に作り出すために必要な反応なんだぞと、
問いたい。問い詰めたい。小一時間t(ry
せめてアメーバニュースも項目ぐらい作れよ、と。
○
←こんなんとか
○
←こんなDQNな集計する暇あったら少しぐらいその製品は何でできているのか考えてみろ、と。
あと、日本人の先生だけが特集されてますが、
有機化学の分野に限って言えば、Heck先生を抜きにして
クロスカップリング反応はあり得ません。
この3人が同時にノーベル賞を受賞されたのは必然の話し。
少しくらいはこの先生についても述べてほしかったのだが。
まあ、何もわかってない増すゴミ(ナイス変換)にそれを求めるのは無理な話か・・・。